レーズンバター(hyde)

二人は深く深く抱き合いながら
お互いの存在を確認し合い
夜も更けたせいか、
二人はそのままhydeの自宅へと消えた。

キッチンからは、
たてたばかりの珈琲の香りが漂う。

隣に寄り添う河南の手と
hydeの手が絡む。

さらに河南はhydeの肩に顔をうずめた。

今までは謙遜な河南だったのに、
今日に限っては大胆な小悪魔ぶりに
hydeは男を隠しきれなかった。

華奢な腰に腕を回して
河南を抱き寄せたhyde。

河南の長い髪をいじり
その骨ばんだ指で河南の顎を引き上げた。

ふっくらした河南の唇からは熱い吐息。

そのままhydeは口づけた。

河南からは甘い香りが漂い、
中毒になったかのように
貪り(むさぶり)合う。

優しく時折、
激しく絡み合う愛は今までにはない、
まるでレーズンバターのよう…。
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