affanno
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今日もいつも通り学校へ行き終われば家に帰る。しかし最近妙に後を付けられていたり僅かに物の位置が違う気がする。私は推理は苦手だが記憶力はいい方だ間違いはないだろう。
兄はどうやらとても厄介なことに足を踏み入れてしまった様だと心の中でため息をついた。
何やらコナンが毛利探偵事務所に行ってからは依頼も度々来るようになったと蘭さんが嬉しそうに話していた。
それに以前から博士を通して交流のあった少年探偵団にコナン君も加入したらしい。
博士も彼の為に色々発明などしているようでついでに良く家にお菓子を食べに来る兄からちょこちょこ近況報告も聞いている。
「凪ちゃんおかえり~元気にしてた?」
「凪沙おかえり少し背が伸びたんじゃないか?」
ガチャと鍵を開け扉を開けると突然の衝撃に何とか耐える。見慣れたハニーブラウンの自分によく似た髪色が視界を覆う。にこにこと嬉しそうに笑い頬にキスまでし迎え入れたのは私の母藤峰改め工藤有希子、目線だけ上げれば母の後ろには父工藤優作も優しい笑みで私を迎えてくれた。
「ただいま、2人ともおかえり。それにしても急だね」
しがみ付いたままの母を引きずるように一緒に家に上がれば
「だって新ちゃんの事聞いたら居ても経ってもいられないでしょ~これでも急いでチケット取って飛んで帰ってきたのよ」
「そうだこれからは向こうで生活しよう凪沙その方が私も有希子も安心だ準備しておきなさい」
ようやっと彼女から離れた母はそれはもう可愛いウインクをしてこの間話した事を聞いて急いでスケージュールを調整しチケットを取って来たそうだ。父もあまり表情には出ないが心配している様子で彼女の意見などお構いなしに向こうで過ごそうと決めていた。
「私兄さんみたいに探偵やってないし一人でも平気だよ?」
「でも凪ちゃん女の子だし危ないわ」
「何かあってからでは遅いんだよ、それじゃあ私と母さんは新一の所に行ってくるからお前は留守番しているんだよ。」
そういっては父は優しく私の頭を撫でつけると戸締りはきちんとしておくのよっと言い残す母を伴って何やら少しの荷物を持ち行ってきますとにこやかに仲良く出ていくのを行ってらっしゃいとゆるりと手を振り見送った。
その日は誰も帰ってくることはなく次の日学校から帰ってきても両親が返ってきた気配はない時刻はもう日が沈み始めるというところで漸くガチャという音と共にただいまーと明るい声が家に響いた。
リビングから顔を覗かせるとそこには両親のみでてっきり兄も来ると思っていたので首を傾げつつもおかえりなさい言葉をと投げかけた。
「ん~っ相変わらず凪ちゃんのお菓子は美味しいわ
流石自慢の私の娘ね~」
「うむ、それにしても紅茶に合うな美味しいよ」
「ん、ありがとう」
「ふふっ照れちゃって可愛いわぁ」
帰ってきた両親に彼女は作ったお菓子を紅茶と共に出せば2人とも誉め言葉ばかりでついつい顔が熱くなっていくそんな彼女を見ては更に楽しそうに笑みを浮かべるまさにそれは穏やかで幸せな家族そのものだった。
そこに兄が居たらどれだけ良かっただろうかと彼女は心では思いつつもこの3人の時間も彼女にとっては貴重で大切だ。
それにしてもと彼女は兄を連れて帰ってこなかったことを両親に聞いたすると小さくなった兄の親だと偽りいや、本当なんだけどとりあえず彼を誘拐し何やら怪しい人物として兄に謎を解かせたどり着いたホテルでネタ晴らしという何とも遊び心のある両親に表示にはあまり出でいないが苦笑した。
「何やら新一には色々ここでやることがあるらしいからな」
「…なるほど、じゃあ私もここに残っていい?」
「それとこれとは別だ、それにお前はまだ中学生の女の子だ仮にも新一がいたから良かったが一人でこの家に居るより私達と居たほうが私たちも安心だわかるだろ」
「でも私、兄さんみたいに外国語喋れないしそれにこの家を管理する人が居なくなっちゃうよ。家事は得意だし護身術だって教わったし私もここに残りたい隣には博士も居るし何かあった時兄さんの手伝いも出来ると思うの」
ここに残る兄に便乗して私も残りたいと言えば案の定反対の父にそれとなく理由をつけてこの家に何とか残ろうとした。
勿論両親と居られるのは嬉しいが小さくなった兄も心配だ2人は基本海外を拠点に動いているなら私くらい兄の傍に居てあげたい兄の様に推理が出来るわけではないが私記憶力だけはいい少しぐらい役に立つこともあるだろうと。折れる事無く父を説得させ続けた。
「…わかった。でももし何かあったらすぐ連れて行くからな」
「うん、ありがとうお父さん大好きよ」
長い長い説得のかいあって何とかこの家に残る事になった私は素直にお礼と頬にキスをした。
調子のいい私に苦笑しながらもお返しとばかりにスマートにキスを返す父に自然と笑みが零れた。それからは久々の母の美味しい手料理を堪能し
2人のことや私の日常話などをして
翌日の朝には仕事があるからと2人とも海外へ飛んで行ってしまった。
それから私はお菓子を多めに包み毛利さん宅を訪れれば案の定兄に小言を貰いつつも蘭さんと嬉しそうにお菓子を頬張っている姿を見てほっとした。