affanno
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突然だが私の家族を紹介します。父は有名なミステリー作家工藤優作、母は世界的に有名な伝説の美人女優藤峰有希子そして兄は高校生探偵の工藤新一、正直言って家族の中では私が一番まともだと思う。
容姿は母譲りのハニーブラウンの髪色にくせのある髪質だが顔立ちは父に似ているのでそれなりに整ってはいるだろう。
現在私は中学2年生。両親は3年前から拠点をアメリカに移している為現在は兄と2人で日本の家にいる。
流石に中学生になるまでは両親が少しばかり過保護なこともあり向こうに居たがやはり日本の方が住みやすく無理を言って、帰ってきた。
兄は良く推理で家を空けるか一日中父の書斎に篭る事が多い。家事は専ら私の担当だとはいえ家事は好きだし兄の様に推理が出来るわけでもない私は普通の中学生と胸を張って言える。
当たり前の様に学校へ行き友達と遊ぶか家でスイーツ作りに励むお菓子作りは私の趣味だ。
良くお隣の博士や兄を通じて毛利家にもおすそ分けしている。
そんな当たり前を疑わない日々の中
兄が今日は蘭さんとトロピカルランド行くようだ。
どうやら先日水族館へ行った際彼女の新品に等しい携帯を無くし彼女が関東大会で優勝したあかつきには全額兄もちでトロピカルランドへ行く約束をしたらしい。
「じゃあ俺は行ってくるからきちんと戸締りしろよ?」
「わかってる。お土産宜しく…楽しんできて。」
あぁ帰りにお土産買ってくっから大人しくしてろよなんてにかっと兄は笑っては私の頭に手を置きわしゃわしゃと撫でる。兄も私には少しばかり過保護だ母は家族には全員キスやハグをするし良く着せ替え人形にもされる。父は沢山の知識と良く頭を撫でてくれる暖かくて大きな手は私も大好きだ。
時々甘すぎて困るがそれでも私もこの家族には甘くなるそのくらい愛されていて愛している。
ゆるりと手を振りいってらっしゃいと兄を送りだす。
おう、行ってきます。と同じく手を振り返して元気に家を出ていく兄に
早く2人ともくっつけばいいのになんて心で思いつつも
さて、まずは掃除からだと袖をまくった。
広い部屋にひとりぼっちの夜ご飯。今日は蘭さんと食べてくるんだろうか、それともまた事件かまぁさして珍しい事でもないので特に気にすることはなく、洗い物やお風呂など一通りやることをすべて終えては自分の部屋に入ると何やらお隣さんから凄い音がしたけどそれもいつもの事だし特に気にせず本に目を向けた。
暫くしてがちゃと鍵の開く音に一気に本の世界から現実に引き戻された。
兄が帰ってきたのか迎えの言葉くらいかけねばと部屋を出て隣の兄の部屋のドアノブに手を掛ける聞こえるのは子供の声と博士の声その声が何処か懐かしい気がするのは何故だろうか。
「兄さんおかえり、博士と何してって…誰?」
扉を開いた先には目の前には知らない男の子が兄のクローゼットを開け子供服を漁っている、兄の姿を探すように目を這わせるもそこにはだぼだぼの服で気まずそうに私を見あげる少年と博士のみ
おかしいこの家の鍵は両親と私と兄しか持っていないはず。
そうすると答えは一つしかないわけで、私は父や兄の様に推理何かはないので原因は知らないがそれでも少年が来ている服は今朝兄が着ていった服なことぐらい覚えている。
「…兄さん?」
俯いていた少年がはっと息を飲んだのが分かる隣の博士はおろおろしてるが何故かそういったとたん私のもやもやは胸にすとんを落ちて来た。
じぃっとただ彼を見るその姿はまだ私の小さい頃良く兄に付いていこうとする私にムスッとしながらも何だかんだいつも私の手を引いてくれた兄のまま。
少しの沈黙からがばっと顔を上げた少年をただ静かに見た
「…わりぃな、凪沙ある事件に巻き込まれて毒薬を飲まされたら体が縮んじまった、詳しくは話せぇけど一緒に住んでるお前には話しておくべきだと思った。」
あぁやっぱりと思った申し訳なさそうな顔をする彼に
混乱する頭を落ち着けるためにいくつか質問をした。
「…じゃあ君は工藤新一なの?」
「あぁ」
「どうして小さくなったの?」
「それは俺にもわからねぇけどなんか毒薬を飲まされたんだ。」
「じゃあ本当は殺されそうだったってこと?」
「たぶんな、だから俺は元の姿に戻るために奴らを追う」
「今正体を知っているのは」
「お前と博士」
「そう、わかった」
あまりにも冷静な妹に逆に心配になった。妹は中学生の割に比較的大人しくて物分かりがいい。後感情が表に出にくい。昔は良く俺の後に付いてくる可愛い妹も小学高学年くらいからはそんなこともなく推理をする俺をいつも何処か心配そうに見ていた。
家庭的で俺と暮らしていても家事はほとんどあいつがしてくれた。
突然現れた俺の言ったことに対して驚いたような顔をしたのも一瞬で
少し考えてから革新的な部分には触れずに質問を投げかけてきた
ひとつひとつ答えられる範囲で答えつつの顔を彼女を伺う。
すると静かにこちらに歩いてきたと思えば途端、背中に腕が回ったことで身動きが取れなくなった。
「ちょっ、いきなりな」
続く言葉を言う前に肩に落ちる雫、良かった生きててよかったとかすれた声で静かに泣く妹に情けなさと不甲斐なさを感じた。久々に彼女の涙を見た俺は不本意ながら少し嬉しくなった。それからは小さくなった手を彼女の頭に精一杯伸ばして彼女が泣き止むまでまで続けた。
※イメージイラスト
不協和音夢主
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