一章(とりあえず完)
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あの後前世の記憶を思い出した私は出来る限りこの物語に関わることに関してノートに書き記した。
しかし、時系列やすべての人物を覚えているわけでなくわかったのはかつての私が印象強く覚えていたことだけだった。
ちなみに前世の私は降谷君推しだったもちろん皆好きだが、誰か一番を決めてと言われたら迷わず彼の名前を出すくらいには好きだった。
いや、現在進行形で好きなのは変わらない。小さい零君可愛いし意外と泣き虫だしでも男の子だなぁって思うとこをもあった。
彼と出会った彼女はあの日から小学生に上がり今日に至るまでよく2人一緒に行動していた。
彼の幼い頃と言えば普通の男の子だったよく笑いよく泣きよく遊ぶ
そんな彼を見ているのが楽しくて彼女は彼と行動した。
彼は幼いながらに少し大人びている彼女が気になり他に遊ぶ子もいなくいつも彼女の手を引いては色々なことをした。
いつもの様に零君と一緒に登校してそれぞれのクラスを別れた。
何やらいつもより教室が騒がしいなと頭の隅で思いつつもいつも通り席に着けば本を手に取り読む。
私は某高校生探偵のように猫をかぶることは出来ないので本に目を向けることで周りと距離を取ることを選んだ。
全く離さないというわけではなく向こうから声を掛けてきたらそれなりには会話してるから問題ない。
目の保養である零君が居ない教室はつまらないし、授業もつまらない
早く放課後になれと思い周りに気づかれないようにため息をついた。
退屈な授業も終わればそそくさと帰り支度をして彼のいる教室に向かった。
いつもよりも零君の教室の周りにはには人が残っていったはて?と何かあったと考えれば、今日は零君のクラスに転校生が来たと言って休み時間のたびにクラスメイト達が覗きに行ってたなぁと思い出し。
私も興味本位で人が群がっている中心を見た。
一瞬息をすることを忘れてしまうほどにその姿には動揺してしまった。
「環ちゃん?どうかした?」
いつの間にか私の目の前に立っていた彼によってその人が視界が消えるとほっとした。
ぼーっとしているように見えたのだろう彼は不思議そうに彼女を見た。
「零君、んーんちょっと眠くてぼーっとしちゃった」
そういって少し困ったように笑う彼女の視線の先にいた人物を一度見てから行こうと言いながら彼女の手を引いて歩きだした。
少ししてヒロと仲良くなった僕は彼女にも彼と仲良くしてほしくてを紹介した。
その時の顔は今でも覚えている微笑んでいるのにどこか苦しそうに感じる表情は昔僕と出会ったときにを見た時の顔と一緒だった。
どうしてそんな泣きそうな顔をするのか気になりはしたもののそれを上手く聞ける言葉などまだ小さい僕は知らくて早く大人になりたいと思った。
諸伏景光、降谷零の幼馴染で公安のスコッチ
組織に正体がバレた際屋上にて自殺
それが私の知っている彼だ
ゆらゆらとブランコ揺られながら彼女はジャングルジムに登ってる2人を眺めた。
何やら競っているように見える2人の楽しそうな笑みに自然とこちらまで笑みが零れる。
クラスは違うもののあれから零君を通して彼とも仲良くなり3人で行動することが多くなった。
嬉しい気持ちはもちろんあるしすごく恵まれていると思った。
でもそれ以上のこの先を思うと胸が張り裂けそうなくらい一緒に居るのが辛くなる。
「環ちゃん」
いつの間にやら彼が近くに居たのでブランコを漕ぐのをやめ彼を見た
「なに?ヒロ君」
「環ちゃんもこっちおいでよ」
眩しいその瞳は酷く優しくて子供らしい高い中にも柔らかい声で彼女に手を差し伸べてくれた。
うん、と笑顔で頷き彼の手を取った。
彼の優しさに酷く泣きそうになる顔をきちんと笑顔で返せたことに心の中でほっとした。
「環、ヒロ早く来いよ」
向こうに居た彼はこちらに手を振る、その姿を見てまだまだ可愛らしいなぁと心の中で思わず笑ってしまった。
大人しく彼に手を引かれ輪の中に入るそれは酷く居心地が良くて
楽しくてまるで夢のようだと思った。