短編
プルルルルルルル プルルルルルルル
『もしもーし』
『もしもし?』
『なぁちゃん?』
『あ、松?どしたん?』
『いや、今日一緒に遊びたいなぁと思って』
『ええなぁそれ。今日松はオフなん?』
『うん!なぁちゃんは?』
『ななは、8時からインタビ「ななせぇー誰と話してるの?」っちょっ』
『え?だれ?』
『ひゃ!ほんまにやめて!……ん?どうしたん?』
『いやいやいやいや、どうしたじゃないやろ、だれの声⁈』
『松の気のせいちゃ「ななせ、そんなの早く切ってよー」』
『え、ほんまにだれ?』
『やから、松の気のせいやろ!それより、どこ行く?』
(話逸らされた感はんぱないけど……)『うーん、久々になぁちゃんの家行きたいわぁ』
『分かった、じゃあ1時に来てなぁ』
『分かった!また後でなぁー』
『また後でー』
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白石side
『もしもーし』
『もしもし?』
『なぁちゃん?』
『あ、松?どしたん?』
朝、七瀬の声で目が覚めた。これも同棲ならではだなーと思ったけど、
『いや、今日一緒に遊びたいなぁと思って』
七瀬が遊びのお誘いを受けていることに嫉妬した
『ええなぁそれ。今日松はオフなん?』
『うん!なぁちゃんは?』
だから、わざと沙友理ちゃんに聞こえる大きさで話しかけた
『ななは、8時からインタビ「ななせぇー誰と話してるの?」っちょっ』
『え?だれ?』
『ひゃ!ほんまにやめて!……ん?どうしたん?』
私を無視して話を続けようとするからむっとして抱きついて、耳を舐めてやった
『いやいやいやいや、どうしたじゃないやろ、だれの声⁈』
『松の気のせいちゃ「ななせ、そんなの早く切ってよー」』
それでも続けようとする七瀬に相手してほしくて、話しかけた
『え、ほんまにだれ?』
『やから、松の気のせいやろ!それより、どこ行く?』
『うーん、久々になぁちゃんの家行きたいわぁ』
『分かった、じゃあ1時に来てなぁ』
『分かった!また後でなぁー』
『また後でー』
「なぁまいやん、ななが松と話してたのわかるやんな」
「うん、だって聞いてたもん」
「じゃあなんであーいうことするん?」
「だって、同じベッドにいるのに、七瀬の寝起きの第一声が沙友理ちゃんに向けられてるなんて、悔しいじゃん」
「全然わからへん」
「じゃあ分からなくていいから,続きしよ?」
「続きって?ひゃっ」
「んっちゅっ」
「まいや、や、やめっ」
「七瀬、耳弱いもんねー」クチュクチュ
「ほんまっやめっ」
チュ クチュ
「まいやん、腰痛くて動けへんから、服きさせて」
「うん!……やっぱり七瀬は綺麗な体してるね」グフフフ
「…手つきがやらしい!」
「ねぇ七瀬、もう一回しよ!」