隊士短編集
隊士達の最期を短編で書いています。
様々な説はありますが、その中で最も私が感銘を受けた説を使いました。
幕末の動乱の渦中をひたすら真っ直ぐに駆け抜けた若者達の姿を、少しでも読み手の方の心に残る形で書ければと思っています。
様々な説はありますが、その中で最も私が感銘を受けた説を使いました。
幕末の動乱の渦中をひたすら真っ直ぐに駆け抜けた若者達の姿を、少しでも読み手の方の心に残る形で書ければと思っています。
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目次
芹沢鴨【完結】
新選組初代筆頭局長芹沢鴨。
凶暴な悪漢として新選組内でも恐れられ、最後は近藤一派によって暗殺される事となった彼だが、その剣の腕は確かだった。
また彼の持ち得た豪胆さが、結成当時は幕府の歯牙にもかからなかった壬生浪士組を、新選組として認められるよう引っ張り上げた部分は大いにあると思われる。
初めて芹沢さんを知った時は『悪いおっさん』のイメージでしたが(笑)八木家の口伝を踏まえて考えると、根は悪い人じゃなかったんだろうなぁと思っています。続きを読む
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原田左之助【完結】
新選組十番隊組長原田左之助。
槍の名手として知られた彼は、誰よりも家族を大切に思う愛妻家だった。
しかし短気なところもあり、武家奉公人だった頃の喧嘩では、カッとなり自ら腹を切ってみせたという。
新選組と袂を分かった後は、靖兵隊を経て彰義隊に加わり、上野戦争の傷が原因で死亡したとされる原田さん。
個人的には生き延びて大陸へと渡り、馬賊の頭目になったという話に魅力を感じています。
それにしても、初めておまささんが原田さんのお腹の傷を見た時は、どう思ったんでしょうね。
「あほなんちゃいます?」くらいの突っ込みを入れてくれてたら良いなぁ(笑)
ちなみに、今日1/6は、原田さんとおまささんの永別の日に当たります😭続きを読む
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藤堂平助【完結】
新選組八番隊組長藤堂平助。
『魁先生』と渾名を付けられる程に誰よりも先に死地へと赴いていた彼は、文武両道の実力者だった。
その容姿は当時でも小柄で、実年齢よりも幼く見えたが、誰もが認める美男であったという。
新選組初期メンバーの中で最も若かった(斎藤さんとは同い年。沖田さんは諸説あるからココでは除外)藤堂さん。
仲間たちと袂を分かち、違う角度から見た新選組や世の中の景色を、彼はどんな風に見ていたのか…どこかから日記でも出てきてくれないかな、なんて思ってしまいます。続きを読む
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近藤勇【完結】
新選組局長近藤勇。
多摩の百姓から天然理心流四代目家元となった彼の夢は、武士になる事。
やがて新選組局長となり、仲間たちと共に夢を叶えた近藤だったが、皮肉にも武士としての最期を迎える事は出来なかったーー。
大久保大和として投降した際、名を変えていれば命までは取られまいと、本気で思っていたのか。
様々な説はありますが、私の中では『諦め』の感情が大きかったのでは、と思っています。でも『希望』も少しはあっただろうなぁ。続きを読む
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永倉新八【完結】
新選組二番隊組長永倉新八。後の杉村義衛。
『がむしん』というあだ名の通り、がむしゃらに幕末の世を生きた青年は、時には仲間と衝突し、袂を分かちながらも自らの信念を貫き通した。
新選組解体後の世を生き、仲間の事を克明に記した『新選組顛末記』を書き残した彼の想いは――。
長生きをしたからこそ、数々の逸話が残っている永倉さん。
このお話では触れていない死因ですが、現代だったらもっと長生きされていたのかもしれませんね。続きを読む
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沖田総司【完結】
新選組一番隊組長沖田総司。
ひとたび刀を手にすれば、誰もが認め、恐れる程の実力を持つ幕末の剣豪。
だが普段は冗談と子供が好きな、心優しい青年だった。
そんな彼が迎えた最期は皮肉にも、願っていたものとは違って……。
沖田さんの最期を書いたお話はたくさんありますが、どちらかというと寂しい印象の物が多い気がしているため、敢えて希望を取り入れた表現にしてみました。
有名な黒猫の話は、迷ったのですが入れていません。
こんな最期の瞬間もありかな?と思いながら読んでいただけると嬉しいです。続きを読む
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