節分(銀時)〜企画1〜
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こちらは【空の彼方】の風待雪花様との『創作力を上げよう企画』のお話です。
→風待様の企画ページは【こちら】
風待様のお書きになられたお話の設定をそのままお借りして、銀木が続きを書いております。
まずは【おにはそと ふくはうち】(元になったお話)からお楽しみ下さい♪
なお名前変換のデフォルトは、各々のサイトの設定が生きております事を予めご了承下さい。
(是非お好きな名前で設定をしてから…✨)
親も住処もなく、この合戦場で生きるしか無い少年にとっては、全ての食料が貴重である。それはたった今出会ったばかりの、詩織からの施しであっても同じ事だ。
詩織に渡された豆まき用の大豆を全て腹に収めた少年は、さすがに口の中が乾いたのか、拾ったと思しき血の付いた竹筒を傾ける。なけなしの水で乾きをごまかす少年に、詩織は言った。
「そろそろ町に行こうか」
少年の体を揺らさぬようにそっと肩を離した詩織は、体に付いた雪を払って立ち上がる。
「早くしないと積もるわよ」
「何言ってんだお前」
空になった竹筒を下ろしながら、少年は小馬鹿にしたように詩織を見た。
「俺は行くなんて一言も言ってねェ」
少年の返答はにべもない。
それならば、と今度は手を差し伸べ
「じゃあ改めて誘うわ。一緒に町に行きましょう」
と言った詩織に、少年はどうしたか。
突如詩織を押しのけ走り出すと、傍らに落ちていた刀を拾い上げて大きく横に薙ぎ払う。詩織が振り返った時にはもう、詩織の背後に迫っていた盗賊と思しき男は地に伏していた。
驚きと恐怖で震える詩織に、少年は言う。
「鬼は外、なんだろ?」
血の付いた刀を投げ捨て、盗賊に気付いた瞬間ばらまいてしまった鰯を拾いながら、少年は続けた。
「……お荷物なんだよ」
全ての鰯を懐に無造作に突っ込み、詩織を睨む。その瞳には他者への憎しみと……深い悲しみが見て取れた。
それを見た瞬間、詩織の震えが止まる。代わって詩織に浮かんだのは、決意の色だった。
「君は鬼じゃないし、お荷物でも無いよ」
「町じゃ屍を食う白い鬼だって言われてんだろ。思い切りお荷物だっつーの」
「私を助けてくれたじゃない。ありが……」
「うるせェな! さっさと町に行っちまえ!」
「行けないよ!」
何を言っても取り付く島も無い少年に、初めて詩織が声を荒げる。そしてずっと被ったままだった頭巾に手をかけ、ゆっくりと解きながら言った。
「君が行かないなら、私も行けない」
「お前……」
少年の目が見開かれる。何故なら詩織の髪と目が、少年と同じ色をしていたから。
「君も私も鬼じゃない。お荷物なんかじゃないんだよ」
そう言って詩織は、少年に優しく微笑んだ。
このお話の続きは、風待様が書いて下さる予定です。
更新され次第こちらにリンクを貼りますので、ご期待下さい。
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まずは【おにはそと ふくはうち】(元になったお話)からお楽しみ下さい♪
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(是非お好きな名前で設定をしてから…✨)
親も住処もなく、この合戦場で生きるしか無い少年にとっては、全ての食料が貴重である。それはたった今出会ったばかりの、詩織からの施しであっても同じ事だ。
詩織に渡された豆まき用の大豆を全て腹に収めた少年は、さすがに口の中が乾いたのか、拾ったと思しき血の付いた竹筒を傾ける。なけなしの水で乾きをごまかす少年に、詩織は言った。
「そろそろ町に行こうか」
少年の体を揺らさぬようにそっと肩を離した詩織は、体に付いた雪を払って立ち上がる。
「早くしないと積もるわよ」
「何言ってんだお前」
空になった竹筒を下ろしながら、少年は小馬鹿にしたように詩織を見た。
「俺は行くなんて一言も言ってねェ」
少年の返答はにべもない。
それならば、と今度は手を差し伸べ
「じゃあ改めて誘うわ。一緒に町に行きましょう」
と言った詩織に、少年はどうしたか。
突如詩織を押しのけ走り出すと、傍らに落ちていた刀を拾い上げて大きく横に薙ぎ払う。詩織が振り返った時にはもう、詩織の背後に迫っていた盗賊と思しき男は地に伏していた。
驚きと恐怖で震える詩織に、少年は言う。
「鬼は外、なんだろ?」
血の付いた刀を投げ捨て、盗賊に気付いた瞬間ばらまいてしまった鰯を拾いながら、少年は続けた。
「……お荷物なんだよ」
全ての鰯を懐に無造作に突っ込み、詩織を睨む。その瞳には他者への憎しみと……深い悲しみが見て取れた。
それを見た瞬間、詩織の震えが止まる。代わって詩織に浮かんだのは、決意の色だった。
「君は鬼じゃないし、お荷物でも無いよ」
「町じゃ屍を食う白い鬼だって言われてんだろ。思い切りお荷物だっつーの」
「私を助けてくれたじゃない。ありが……」
「うるせェな! さっさと町に行っちまえ!」
「行けないよ!」
何を言っても取り付く島も無い少年に、初めて詩織が声を荒げる。そしてずっと被ったままだった頭巾に手をかけ、ゆっくりと解きながら言った。
「君が行かないなら、私も行けない」
「お前……」
少年の目が見開かれる。何故なら詩織の髪と目が、少年と同じ色をしていたから。
「君も私も鬼じゃない。お荷物なんかじゃないんだよ」
そう言って詩織は、少年に優しく微笑んだ。
〜了〜
このお話の続きは、風待様が書いて下さる予定です。
更新され次第こちらにリンクを貼りますので、ご期待下さい。
