路地裏(銀時)
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それは不意打ちのキスだった。
強引に連れ込まれた路地裏で、燃えるような赤い瞳を間近に見たと同時に重なった唇。痺れるような感覚が全身を駆け巡り、膝の力が抜けてしまうと、詩織の体は銀時の腕の中へと引き寄せられるように倒れ込んだ。
「いきなり何するのよ」
不愉快さを顕にして腕から抜け出そうとしたが、力で勝てるはずもなく。ただされるがままにキスを受けるしかない。
それでも必死に抵抗を見せる詩織に、銀時は言った。
「お前が悪いんだろ」
キスの合間に責める言葉は、短い。
「私が何をし……ぁっ」
「お前は俺のモンだ」
詩織に喋らせるつもりは無いのか、銀時は首筋を強く吸った。
「何を今更……っ」
「今更じゃねェよ」
襟元を広げ、鎖骨に舌を這わせる。
「や……っ、ここ、外……っ」
「だからだっつーの」
ギリギリまではだけさせた胸に、何度も口付けた。
「おねが……やめ……っ」
「だァめ。きちんと躾けておかなきゃ」
足の間に膝を割り入れ、刺激するように振動を与える。
「……っ」
思わず身を竦めた詩織に、銀時は言った。
「もう二度と、俺以外の男と並んで歩くんじゃねェぞ」
「あれは……」
瞬間、銀時の行為を理解した。
この路地裏に引き込まれる少し前、詩織は野暮用で、真選組の者を連れ立ち歩いていたのだ。その姿を偶然銀時が見かけたのだろう。万事屋への帰宅を待つ事も出来ぬほどに、気持ちが高ぶってしまったらしい。
要するにーーヤキモチ。
「……子供じゃないんだから」
「うるせェよ。とにかく全部お前が悪いの!」
「何よそれ、理不尽……っ」
抗議しかけた詩織の唇が、銀時によって強引に塞がれる。今度は自分自身も言葉を紡げないほど深く、執拗に。
やがて言い返す力を無くした詩織が、銀時を求めるように着物を掴むと、ようやく唇が離れた。潤んだ瞳で見上げてくる詩織に、銀時は言う。
「お前が俺の心をかき乱してんだ。少しは反省しやがれ」
その苦しげな表情に息を呑んだ詩織は、ゆっくりと大きく一つ頷いた。
〜了〜
強引に連れ込まれた路地裏で、燃えるような赤い瞳を間近に見たと同時に重なった唇。痺れるような感覚が全身を駆け巡り、膝の力が抜けてしまうと、詩織の体は銀時の腕の中へと引き寄せられるように倒れ込んだ。
「いきなり何するのよ」
不愉快さを顕にして腕から抜け出そうとしたが、力で勝てるはずもなく。ただされるがままにキスを受けるしかない。
それでも必死に抵抗を見せる詩織に、銀時は言った。
「お前が悪いんだろ」
キスの合間に責める言葉は、短い。
「私が何をし……ぁっ」
「お前は俺のモンだ」
詩織に喋らせるつもりは無いのか、銀時は首筋を強く吸った。
「何を今更……っ」
「今更じゃねェよ」
襟元を広げ、鎖骨に舌を這わせる。
「や……っ、ここ、外……っ」
「だからだっつーの」
ギリギリまではだけさせた胸に、何度も口付けた。
「おねが……やめ……っ」
「だァめ。きちんと躾けておかなきゃ」
足の間に膝を割り入れ、刺激するように振動を与える。
「……っ」
思わず身を竦めた詩織に、銀時は言った。
「もう二度と、俺以外の男と並んで歩くんじゃねェぞ」
「あれは……」
瞬間、銀時の行為を理解した。
この路地裏に引き込まれる少し前、詩織は野暮用で、真選組の者を連れ立ち歩いていたのだ。その姿を偶然銀時が見かけたのだろう。万事屋への帰宅を待つ事も出来ぬほどに、気持ちが高ぶってしまったらしい。
要するにーーヤキモチ。
「……子供じゃないんだから」
「うるせェよ。とにかく全部お前が悪いの!」
「何よそれ、理不尽……っ」
抗議しかけた詩織の唇が、銀時によって強引に塞がれる。今度は自分自身も言葉を紡げないほど深く、執拗に。
やがて言い返す力を無くした詩織が、銀時を求めるように着物を掴むと、ようやく唇が離れた。潤んだ瞳で見上げてくる詩織に、銀時は言う。
「お前が俺の心をかき乱してんだ。少しは反省しやがれ」
その苦しげな表情に息を呑んだ詩織は、ゆっくりと大きく一つ頷いた。
〜了〜
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