永劫の間で(九尾銀時)
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「詩織……ッ!」
腕の中にすっぽりと入ってしまう、華奢で小さな体を強く抱きしめる。強引に顎を上向かせ、貪るように唇を重ねた。詩織が眠っている時に触れた何倍もの甘さと痺れが、全身を駆け巡って止まらない。
「銀さ……んっ……」
息をするのも忘れる激しさに喘ぐ詩織の、朱に染まった頬がまた、銀時の欲を煽った。
「ど……して……」
暫くの後、ようやく解放された詩織が、荒い呼吸の中で問う。しっかりと抱きしめられている詩織の体は、ぐったりと力を失っていた。
「何でこんな事……したの?」
「俺にも分かんねーよ。ただ、お前を見てたらどうしても抑えきれなくなっちまった」
「それって……私を好きって事?」
「好き……?」
詩織に言われ、自分の中にその言葉を落とし込む。すると驚くほどにストン、と胸にハマったのを感じた。
「好き……そうか、銀さんってば、詩織を好きだったのか」
「……はい?」
言われて初めて気付いたと言わんばかりの言葉に、呆気にとられる詩織。反面、銀時はと言うと、すっきりとした表情を見せていた。
「俺ァずっと、人間とは関わりたくねェし、関わる気もなかった。ま、どうせ関わろうとしたところで、九尾の姿を見たら途端に逃げちまうだろうし、何より……生きていられる長さが全く違うからな」
「それは……」
「なのに初めて詩織を見た瞬間、そんな事をすっかり忘れちまってお前に手を差し伸べてた。お前の涙を見て、お前の匂いを嗅いで……味を知って。関わらないどころか、手放すのが惜しくなっちまってたんだわ」
「銀さん……」
「でもどうしてそんな風に思うのかが分からなくて、自分でも戸惑ってたんだけどよォ……そうか。これが好きってやつなのか。聞いたことはあったが、好きって気持ちはこんな風に突然生まれるもんなんだなァ」
幸せそうに、でも寂しそうに笑って言った銀時は、「教えてくれてありがとな」と詩織の額に口付ける。その流れで少しずつ触れる位置を移動していた銀時だったが、鎖骨に辿り着くと、思い出したように言った。
「ちなみに詩織は? 銀さんのこと、どう思ってんだよ」
唇が触れたままの質問は、詩織の肌をゾクリと粟立たせる。
「多分……最初から銀さんと同じ気持ちだよ」
そう答えた詩織の顔は、真っ赤に染まっていて。
それを見てくすりと笑った銀時は一つ頷くと、小さく「その言葉だけで……十分だ」と囁き、たった今触れているその場所に、鮮やかな紅を残した。
腕の中にすっぽりと入ってしまう、華奢で小さな体を強く抱きしめる。強引に顎を上向かせ、貪るように唇を重ねた。詩織が眠っている時に触れた何倍もの甘さと痺れが、全身を駆け巡って止まらない。
「銀さ……んっ……」
息をするのも忘れる激しさに喘ぐ詩織の、朱に染まった頬がまた、銀時の欲を煽った。
「ど……して……」
暫くの後、ようやく解放された詩織が、荒い呼吸の中で問う。しっかりと抱きしめられている詩織の体は、ぐったりと力を失っていた。
「何でこんな事……したの?」
「俺にも分かんねーよ。ただ、お前を見てたらどうしても抑えきれなくなっちまった」
「それって……私を好きって事?」
「好き……?」
詩織に言われ、自分の中にその言葉を落とし込む。すると驚くほどにストン、と胸にハマったのを感じた。
「好き……そうか、銀さんってば、詩織を好きだったのか」
「……はい?」
言われて初めて気付いたと言わんばかりの言葉に、呆気にとられる詩織。反面、銀時はと言うと、すっきりとした表情を見せていた。
「俺ァずっと、人間とは関わりたくねェし、関わる気もなかった。ま、どうせ関わろうとしたところで、九尾の姿を見たら途端に逃げちまうだろうし、何より……生きていられる長さが全く違うからな」
「それは……」
「なのに初めて詩織を見た瞬間、そんな事をすっかり忘れちまってお前に手を差し伸べてた。お前の涙を見て、お前の匂いを嗅いで……味を知って。関わらないどころか、手放すのが惜しくなっちまってたんだわ」
「銀さん……」
「でもどうしてそんな風に思うのかが分からなくて、自分でも戸惑ってたんだけどよォ……そうか。これが好きってやつなのか。聞いたことはあったが、好きって気持ちはこんな風に突然生まれるもんなんだなァ」
幸せそうに、でも寂しそうに笑って言った銀時は、「教えてくれてありがとな」と詩織の額に口付ける。その流れで少しずつ触れる位置を移動していた銀時だったが、鎖骨に辿り着くと、思い出したように言った。
「ちなみに詩織は? 銀さんのこと、どう思ってんだよ」
唇が触れたままの質問は、詩織の肌をゾクリと粟立たせる。
「多分……最初から銀さんと同じ気持ちだよ」
そう答えた詩織の顔は、真っ赤に染まっていて。
それを見てくすりと笑った銀時は一つ頷くと、小さく「その言葉だけで……十分だ」と囁き、たった今触れているその場所に、鮮やかな紅を残した。
