永劫の間で(九尾銀時)
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そんな日々を送っていたある日のこと。
いつものように夜を迎え、眠る準備をしていると、不意に詩織が叫んだ。
「光が……!」
詩織が指を差す先には、手元を照らすために銀時が妖力で作り出した、狐火が浮いている。
「マジか!?」
「ぼんやりと白い物が浮かんでるなと思ったら、少しずつそれがはっきりしてきて……」
「ってことは、視力が戻り始めてるってことだな。良かったじゃねェか」
「うん!」
満面の笑みで頷く詩織の頭に、ポンと優しく手を乗せる銀時。だが何故かその表情は冴えなかった。
未だほとんど周りは見えていないが、雰囲気を察したのだろう。詩織の笑顔も消えてしまう。
「銀さん……どうかしたの?」
探るように手を伸ばし、銀時の頬に触れる詩織。その手の温もりはとても優しいのに、銀時の心臓をキュッと締め付けた。
目に見えぬ痛みに耐えながら、銀時は言う。
「なァ、詩織」
「ん?」
「お前は妖怪のこと、どう思ってる?」
「妖怪……?」
「最初にも言ったけどよォ、俺は人間からすると、恐ろしい妖怪の仲間だ。今までは見えてなかったから何とも思わなかったかもしんねーけど、実際目にしたらきっと……」
何故、言葉が続けられないのか。銀時自身が戸惑う沈黙は、ますます銀時の胸の痛みを強くした。
いつものように夜を迎え、眠る準備をしていると、不意に詩織が叫んだ。
「光が……!」
詩織が指を差す先には、手元を照らすために銀時が妖力で作り出した、狐火が浮いている。
「マジか!?」
「ぼんやりと白い物が浮かんでるなと思ったら、少しずつそれがはっきりしてきて……」
「ってことは、視力が戻り始めてるってことだな。良かったじゃねェか」
「うん!」
満面の笑みで頷く詩織の頭に、ポンと優しく手を乗せる銀時。だが何故かその表情は冴えなかった。
未だほとんど周りは見えていないが、雰囲気を察したのだろう。詩織の笑顔も消えてしまう。
「銀さん……どうかしたの?」
探るように手を伸ばし、銀時の頬に触れる詩織。その手の温もりはとても優しいのに、銀時の心臓をキュッと締め付けた。
目に見えぬ痛みに耐えながら、銀時は言う。
「なァ、詩織」
「ん?」
「お前は妖怪のこと、どう思ってる?」
「妖怪……?」
「最初にも言ったけどよォ、俺は人間からすると、恐ろしい妖怪の仲間だ。今までは見えてなかったから何とも思わなかったかもしんねーけど、実際目にしたらきっと……」
何故、言葉が続けられないのか。銀時自身が戸惑う沈黙は、ますます銀時の胸の痛みを強くした。