永劫の間で(九尾銀時)
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数時間の後。
目を覚ました『詩織』と名乗る女から、自分を襲った妖怪についての話を改めて聞き出した銀時は、視力を取り戻すまでという条件で、面倒を見ることにした。
「では暫くご厄介になります。ちなみにお狐様は、一人でこちらにお住まいなのですか?」
「んな堅っ苦しい喋りと呼び方、やめてくんねェ? 俺の事は銀さんで良いから。そんでもって銀さん、一応この辺りを取り仕切る偉い妖怪だから。何気にあちこち仲間はいるわけよ」
「そんなにもお偉い方でしたとは……そうなりますと、ますます砕けた態度で接するわけには参りませぬ」
「銀さんが良いっつったら良いの。ガチガチだと肩こっちゃうからね。あんまし丁寧すぎると銀さん、狐の石像になっちまうから」
「肩こりで石像になっておしまいになるのですか!?」
「いや、これ単なる物の例えだから! どんだけ素直に受け取るんだよ、お前は」
「え? やだ、私ったら……お恥ずかしい」
「まー良いや。とりあえず普通に接してくれる方が、銀さんとしては嬉しいから。な?」
「はい、承知致しました」
「いや、そうじゃなくてだな」
「は……」
「やっぱ銀さん、石像になりそう」
「そ、それは困ります! では、失礼致しまして……分かった……よ?」
「そうそう、それで良い」
助けられたとは言え、最初はやはり畏まったよそよそしさを残していた詩織も、銀時との会話を重ねることで心がほぐれていき。いつしか銀時と共に過ごす時間を、満ち足りた幸せな時間だと感じるようになっていた。
それは銀時もまた同じで。
昼間は詩織と語らい、詩織が眠ると唇越しに甘露を味わう。昼も夜も、余すこと無く詩織を感じて過ごせるこの生活を、銀時は気に入っていた。
ちなみに何故口付けが詩織の眠っている時だけだったのかというと、ただ銀時がそうしたかったから。銀時自身も意識はしていなかったが、何故か詩織が起きている時には手を出すことができなかった。と言うよりも詩織と話をしている間は、そのような気持ちにならなかったというのが正しいのかもしれない。
それほどまでに、詩織と過ごす時間は、銀時にとって楽しいものだったのだ。
目を覚ました『詩織』と名乗る女から、自分を襲った妖怪についての話を改めて聞き出した銀時は、視力を取り戻すまでという条件で、面倒を見ることにした。
「では暫くご厄介になります。ちなみにお狐様は、一人でこちらにお住まいなのですか?」
「んな堅っ苦しい喋りと呼び方、やめてくんねェ? 俺の事は銀さんで良いから。そんでもって銀さん、一応この辺りを取り仕切る偉い妖怪だから。何気にあちこち仲間はいるわけよ」
「そんなにもお偉い方でしたとは……そうなりますと、ますます砕けた態度で接するわけには参りませぬ」
「銀さんが良いっつったら良いの。ガチガチだと肩こっちゃうからね。あんまし丁寧すぎると銀さん、狐の石像になっちまうから」
「肩こりで石像になっておしまいになるのですか!?」
「いや、これ単なる物の例えだから! どんだけ素直に受け取るんだよ、お前は」
「え? やだ、私ったら……お恥ずかしい」
「まー良いや。とりあえず普通に接してくれる方が、銀さんとしては嬉しいから。な?」
「はい、承知致しました」
「いや、そうじゃなくてだな」
「は……」
「やっぱ銀さん、石像になりそう」
「そ、それは困ります! では、失礼致しまして……分かった……よ?」
「そうそう、それで良い」
助けられたとは言え、最初はやはり畏まったよそよそしさを残していた詩織も、銀時との会話を重ねることで心がほぐれていき。いつしか銀時と共に過ごす時間を、満ち足りた幸せな時間だと感じるようになっていた。
それは銀時もまた同じで。
昼間は詩織と語らい、詩織が眠ると唇越しに甘露を味わう。昼も夜も、余すこと無く詩織を感じて過ごせるこの生活を、銀時は気に入っていた。
ちなみに何故口付けが詩織の眠っている時だけだったのかというと、ただ銀時がそうしたかったから。銀時自身も意識はしていなかったが、何故か詩織が起きている時には手を出すことができなかった。と言うよりも詩織と話をしている間は、そのような気持ちにならなかったというのが正しいのかもしれない。
それほどまでに、詩織と過ごす時間は、銀時にとって楽しいものだったのだ。