永劫の間で(九尾銀時)
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「さァて、何をどうすりゃ良いもんか」
妖気にアテられたとなれば、人間にはどうすることもできまい。治せるとすれば、同じ妖怪の手によってだろう。そう判断した銀時は、改めて目の状態を確認しようと、女に顔を近づけた。
その時ふと気付いた甘い匂いに、銀時の動きが止まる。しばし考え込み、更に顔を近づけると、最も匂いの強く感じる部分を特定した。
「何でこんなに甘い匂いがすんだ?」
すうすうと気持ち良さそうに寝息を漏らす女の、桜色の唇に目を奪われる銀時。意識をした瞬間から、未だかつて感じたことのない強い欲求が、全身を覆っていた。
「この感覚……一体何だってんだよ。今まで気付いてなかっただけで、銀さんってば実は、人間を食う妖怪の仲間だったってか?」
女の唇を見つめながら、過去の記憶を辿る。長い時を生きていれば、興味の有無に関わらず人間と顔を合わせることはあったが、こんな風に欲を感じるのは初めてだ。
「腹は減ってねェのに、こんなにも味を知りたいと思うなんて……」
悩めば悩むほどに、その思いは強くなるばかり。
「食ってみりゃァ、理由も分かるかねェ」
女の吐息が頬にかかる距離で一旦止まり、数回瞬きをする。そして覚悟を決めると、恐る恐る唇を重ねた。
触れた場所から走るのは、甘い痺れ。舌で舐めてみると、極上の甘さに蕩けそうになる。それはとてつもなく美味な代物だった。
かと言って牙を立てて食らいつきたいというのではなく、あくまで肌の温もりを伴ってこそ。
「……ぜんっぜん理由なんざ分かんねェな。でも……」
確かめるように、何度も口付けを繰り返す。
「これまで食ってきた何よりも甘くて……すげェ美味いわ」
そう言った銀時の顔には、とても幸せそうな笑みが浮かんでいた。
妖気にアテられたとなれば、人間にはどうすることもできまい。治せるとすれば、同じ妖怪の手によってだろう。そう判断した銀時は、改めて目の状態を確認しようと、女に顔を近づけた。
その時ふと気付いた甘い匂いに、銀時の動きが止まる。しばし考え込み、更に顔を近づけると、最も匂いの強く感じる部分を特定した。
「何でこんなに甘い匂いがすんだ?」
すうすうと気持ち良さそうに寝息を漏らす女の、桜色の唇に目を奪われる銀時。意識をした瞬間から、未だかつて感じたことのない強い欲求が、全身を覆っていた。
「この感覚……一体何だってんだよ。今まで気付いてなかっただけで、銀さんってば実は、人間を食う妖怪の仲間だったってか?」
女の唇を見つめながら、過去の記憶を辿る。長い時を生きていれば、興味の有無に関わらず人間と顔を合わせることはあったが、こんな風に欲を感じるのは初めてだ。
「腹は減ってねェのに、こんなにも味を知りたいと思うなんて……」
悩めば悩むほどに、その思いは強くなるばかり。
「食ってみりゃァ、理由も分かるかねェ」
女の吐息が頬にかかる距離で一旦止まり、数回瞬きをする。そして覚悟を決めると、恐る恐る唇を重ねた。
触れた場所から走るのは、甘い痺れ。舌で舐めてみると、極上の甘さに蕩けそうになる。それはとてつもなく美味な代物だった。
かと言って牙を立てて食らいつきたいというのではなく、あくまで肌の温もりを伴ってこそ。
「……ぜんっぜん理由なんざ分かんねェな。でも……」
確かめるように、何度も口付けを繰り返す。
「これまで食ってきた何よりも甘くて……すげェ美味いわ」
そう言った銀時の顔には、とても幸せそうな笑みが浮かんでいた。
