偽りを抱いて(銀時)
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ようやく告げることのできた思いを、キスの雨にして降らせていると、詩織が言った。
「ねぇ銀さん。もう日没は過ぎたよね?」
「あん?……そういやそうだな。外は真っ暗になってっし」
さっきまで部屋に入り込んでいた夕日の光は既に無く。今窓の外に見えるのは、月の光だ。
「それがどうかしたのか?」
俺が与えるキスで息が上がり、肩で息をしている詩織の額にそっと口付け訊ねれば、擽ったそうに身をすくめる。そしてゆっくり俺を見上げた詩織は、幸せそうな微笑みを見せて言った。
「メリークリスマス」
「へ?」
「今日は24日でしょ? 24日の日没が聖夜の始まりじゃない。だから……」
そう言って詩織は、優しく俺に口付ける。
「買い物の途中で怪我しちゃって、プレゼントが間に合わなかったから……これで許してくれる?」
それは、初めての詩織からのキス。頬を染めて俺を見つめる詩織の顔は、あの時土方を見上げていた時とは全く違っていた。
その事に気付いた俺の心が、再び喜びで満ち溢れる。
「だァめ。こんなもんじゃ足んねーよ」
「えぇ〜? やっぱり糖分が必要? じゃあ今から買いに……」
「ばァか。糖分なら、有り余るほどあるじゃねェか。……ココに」
「え……?」
驚く詩織を横抱きにして、勢いよく立ち上がった。
「銀さんっ!?」
「せっかくのクリスマスなんだし、くれるだろ? 最上級の甘いプレゼント」
「……っ」
俺の腕の中で、真っ赤になる詩織。だがすぐにコクリと頷くと、少し緊張した面持ちで俺にしがみついてくる。
その姿に限りない愛おしさを感じながら、俺は言った。
「んじゃ、恋人たちの『性夜』を満喫するとしますか。銀さんも、愛情一杯の生クリームを、た〜っぷりプレゼントしてやるよ」
「……ムード台無し。やっぱやめる」
「嘘です冗談です銀さんが調子に乗り過ぎましたァッ!」
「もう、銀さんってば」
緊張がほぐれたのか詩織の頬は緩み、ふわりと笑う。
それは俺が一番好きな詩織の笑顔で、これ以上無く嬉しいクリスマスプレゼントになったのだった。
もちろんこの後、これ以上無くあま〜いプレゼント交換も行ったわけだが、それはまた別の話ーー。
〜Merry Christmas〜
「ねぇ銀さん。もう日没は過ぎたよね?」
「あん?……そういやそうだな。外は真っ暗になってっし」
さっきまで部屋に入り込んでいた夕日の光は既に無く。今窓の外に見えるのは、月の光だ。
「それがどうかしたのか?」
俺が与えるキスで息が上がり、肩で息をしている詩織の額にそっと口付け訊ねれば、擽ったそうに身をすくめる。そしてゆっくり俺を見上げた詩織は、幸せそうな微笑みを見せて言った。
「メリークリスマス」
「へ?」
「今日は24日でしょ? 24日の日没が聖夜の始まりじゃない。だから……」
そう言って詩織は、優しく俺に口付ける。
「買い物の途中で怪我しちゃって、プレゼントが間に合わなかったから……これで許してくれる?」
それは、初めての詩織からのキス。頬を染めて俺を見つめる詩織の顔は、あの時土方を見上げていた時とは全く違っていた。
その事に気付いた俺の心が、再び喜びで満ち溢れる。
「だァめ。こんなもんじゃ足んねーよ」
「えぇ〜? やっぱり糖分が必要? じゃあ今から買いに……」
「ばァか。糖分なら、有り余るほどあるじゃねェか。……ココに」
「え……?」
驚く詩織を横抱きにして、勢いよく立ち上がった。
「銀さんっ!?」
「せっかくのクリスマスなんだし、くれるだろ? 最上級の甘いプレゼント」
「……っ」
俺の腕の中で、真っ赤になる詩織。だがすぐにコクリと頷くと、少し緊張した面持ちで俺にしがみついてくる。
その姿に限りない愛おしさを感じながら、俺は言った。
「んじゃ、恋人たちの『性夜』を満喫するとしますか。銀さんも、愛情一杯の生クリームを、た〜っぷりプレゼントしてやるよ」
「……ムード台無し。やっぱやめる」
「嘘です冗談です銀さんが調子に乗り過ぎましたァッ!」
「もう、銀さんってば」
緊張がほぐれたのか詩織の頬は緩み、ふわりと笑う。
それは俺が一番好きな詩織の笑顔で、これ以上無く嬉しいクリスマスプレゼントになったのだった。
もちろんこの後、これ以上無くあま〜いプレゼント交換も行ったわけだが、それはまた別の話ーー。
〜Merry Christmas〜
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