偽りを抱いて(銀時)
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突き動かされるように何度も口付け、柔らかな唇を食む。歯列を割ってこじ開けた奥に隠された舌は、蕩けるように甘かった。
その甘露を欠片も逃すまいと強く絡め吸い、丹念に味わう。気がついた時には、二人して肩で息をしていたが、それでも欲望を抑えることはできなかった。
「元はと言えば、詩織のせいだっつーの」
「え……?」
「土方と腕を組んで歩いてたじゃねェか」
「あれは……」
「俺がどんな気持ちでお前たちを見てたかなんて、知らねーだろ」
「待って、銀さん、違うから……!」
「俺は十分待ってたんだ。これ以上は……待てねェ」
「だから違うの! 土方さんは……っ」
貪るようなキスの合間に交わされた会話は、絡む舌と相反して噛み合わず。でもそんな事を気にしていられる余裕など、俺にはなかった。
「渡さねェ……土方にも、誰にも。渡したくねェんだよ!」
「話を聞いて! 銀さ……ぁっ!」
首筋に強く吸い付き、跡を付ける。コイツは俺のものだと。誰もがひと目で分かるようにと。
「詩織……詩織……ッ」
一つ名を呼ぶ度に付けた跡は痛々しかったが、俺の独占欲を些少ながらも満足させてくれた。
増え続ける紅に諦めたのか、詩織の抵抗が無くなる。唇を離して顔を見れば、涙に濡れた瞳が、悲しそうに俺を見つめていた。
その甘露を欠片も逃すまいと強く絡め吸い、丹念に味わう。気がついた時には、二人して肩で息をしていたが、それでも欲望を抑えることはできなかった。
「元はと言えば、詩織のせいだっつーの」
「え……?」
「土方と腕を組んで歩いてたじゃねェか」
「あれは……」
「俺がどんな気持ちでお前たちを見てたかなんて、知らねーだろ」
「待って、銀さん、違うから……!」
「俺は十分待ってたんだ。これ以上は……待てねェ」
「だから違うの! 土方さんは……っ」
貪るようなキスの合間に交わされた会話は、絡む舌と相反して噛み合わず。でもそんな事を気にしていられる余裕など、俺にはなかった。
「渡さねェ……土方にも、誰にも。渡したくねェんだよ!」
「話を聞いて! 銀さ……ぁっ!」
首筋に強く吸い付き、跡を付ける。コイツは俺のものだと。誰もがひと目で分かるようにと。
「詩織……詩織……ッ」
一つ名を呼ぶ度に付けた跡は痛々しかったが、俺の独占欲を些少ながらも満足させてくれた。
増え続ける紅に諦めたのか、詩織の抵抗が無くなる。唇を離して顔を見れば、涙に濡れた瞳が、悲しそうに俺を見つめていた。
