欲しいのは(銀時)
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「何なに? 詩織ちゃんってば実はツンデレ属性だったわけ?」
そう言いながら銀時は立ち上がる。詩織に歩み寄り、無遠慮に隣に座ると、詩織の肩に腕を回して抱き寄せた。
「なるほどねェ。詩織は銀さんに『可愛い』って言われたいわけだ……良いぜ、いくらでも言ってやるよ」
「え? あの……」
いきなりの展開に慌てる詩織。だが銀時はお構いなしに詩織の耳元に口を近付けた。
「こんなおねだりしちゃうなんて、詩織ってばか・わ・い・い」
「……っ!」
囁くように言われ、詩織の体がビクリと跳ねる。その反応を見て満足そうに笑った銀時は、更に囁いた。
「顔も、声も、心も、感触も……匂いまで全部可愛くて俺好み」
「匂いって……ちょっと銀さん近すぎるってば!」
「自分から誘っときながら、こうして恥ずかしがってるトコも可愛い」
「さそ……!? ちがっ! そんな事……」
「顔を真っ赤にして否定してるくせに、俺にしがみついてるトコも可愛い」
「だから私は……」
「俺に抱きしめられて、心臓をバクバクさせてるトコも可愛い」
「もう、からかわないでよっ」
「耳に息が吹きかける度に……こんな風に体を震わせてるトコも可愛い」
「ひゃぁっ」
「こんだけ可愛いんだから、きっと味もーー」
「味って何……んっ……!」
詩織が息を呑んでから、それを大きく吐き出すまで、何度瞬きしただろう。重ねられた唇の熱と感触の意味を理解するには、展開が強引すぎた。
「銀さん……」
蕩けた表情と上がった体温には、銀時への抗議とは違う感情しか存在していない。
「やっぱ思ってた通りのか〜わいい味だねェ」
「可愛い味って何よ」
「銀さん好みのあまーい味って事。ごっそーさん」
「……バカ」
「バカで結構。だからもう一度、な」
返事を待たず詩織に唇を重ねた銀時は、しばしその味を堪能する。そして愛おしげに詩織を見つめて言った。
「誰よりも可愛いよ、お前は」
先程までとは全く違う言葉に、ハッとする詩織。
と同時にこみ上げてきた感情は詩織の頬を緩め、幸せな笑みを浮かばせたのだった。
〜了〜
そう言いながら銀時は立ち上がる。詩織に歩み寄り、無遠慮に隣に座ると、詩織の肩に腕を回して抱き寄せた。
「なるほどねェ。詩織は銀さんに『可愛い』って言われたいわけだ……良いぜ、いくらでも言ってやるよ」
「え? あの……」
いきなりの展開に慌てる詩織。だが銀時はお構いなしに詩織の耳元に口を近付けた。
「こんなおねだりしちゃうなんて、詩織ってばか・わ・い・い」
「……っ!」
囁くように言われ、詩織の体がビクリと跳ねる。その反応を見て満足そうに笑った銀時は、更に囁いた。
「顔も、声も、心も、感触も……匂いまで全部可愛くて俺好み」
「匂いって……ちょっと銀さん近すぎるってば!」
「自分から誘っときながら、こうして恥ずかしがってるトコも可愛い」
「さそ……!? ちがっ! そんな事……」
「顔を真っ赤にして否定してるくせに、俺にしがみついてるトコも可愛い」
「だから私は……」
「俺に抱きしめられて、心臓をバクバクさせてるトコも可愛い」
「もう、からかわないでよっ」
「耳に息が吹きかける度に……こんな風に体を震わせてるトコも可愛い」
「ひゃぁっ」
「こんだけ可愛いんだから、きっと味もーー」
「味って何……んっ……!」
詩織が息を呑んでから、それを大きく吐き出すまで、何度瞬きしただろう。重ねられた唇の熱と感触の意味を理解するには、展開が強引すぎた。
「銀さん……」
蕩けた表情と上がった体温には、銀時への抗議とは違う感情しか存在していない。
「やっぱ思ってた通りのか〜わいい味だねェ」
「可愛い味って何よ」
「銀さん好みのあまーい味って事。ごっそーさん」
「……バカ」
「バカで結構。だからもう一度、な」
返事を待たず詩織に唇を重ねた銀時は、しばしその味を堪能する。そして愛おしげに詩織を見つめて言った。
「誰よりも可愛いよ、お前は」
先程までとは全く違う言葉に、ハッとする詩織。
と同時にこみ上げてきた感情は詩織の頬を緩め、幸せな笑みを浮かばせたのだった。
〜了〜
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