想いを再生して(銀時)
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『えー……万事屋の坂田ってモンですけど、その……詩織……さんと喧嘩して、携帯は着拒するって言われちまって……直接連絡を入れられないので、もし良かったら、親御さんから取り繋いでもらえたら嬉しいな〜なんて事を思ったりなんかして……っと、これで良いんだよな?……へ? もっとちゃんと言えって何を……わ、分かったよ。あー、詩織……こないだの事は謝る。これ以上声すら聞けねェってのはさすがに銀さんもアレだし……頼むから連絡しやがれ下さいお願いしますッ! も、もう良いだろ!』
銀ちゃんの叫び声とともに、またもブツリと切れた留守電。
どれもこれも酷い内容だったけれど、この最後の伝言が終わる頃、私の目からは涙が溢れていた。
「……ばっかじゃないの?」
受話器を置き、ポロポロとこぼれ落ちる涙を拭う。
一言一言はふざけているように聞こえても、その声が心底緊張していたことに気付いてしまったから。
きっと銀ちゃんは私と喧嘩別れしてから、何度も連絡をくれようとしていたんだろう。でも実際はどうすることも出来ずに困っていたら、新八くんたちに背中を押されて……というところか。
「親経由なんて、私に直接電話するよりも緊張するじゃない」
携帯の無い時代には当たり前だったとは言え、異性の自宅に電話するというのは、いつだって難易度の高いミッションだ。でもこうして銀ちゃんがそのミッションをクリアしてくれたお陰で、いつの間にか、私の中にあった苛立ちは消えてしまっていた。
「留守電どうだった?」
そこにタイミングよく、お母さんがやってくる。見るとその顔は楽しそうな笑みを浮かべていて。私は全てを察した。
「……知ってたんだ」
「だって再生は出来ないけど、録音している時の声は聞こえるんだもの。最初の電話に出るタイミングが遅れたら、立て続けにかかってきたのよ。だからついつい様子を見ちゃった」
「お母さんってば意地悪。出てくれれば良かったのに」
「どうせ意地悪よ。でも詩織ちゃんが直接彼の言葉を聞く方が、きちんと想いが伝わって良いでしょ?」
くすくすと笑いながらそう言ったお母さんは、「あとはアナタ次第ね。うちは息子がいないから、坂田くんみたいな子がいると楽しそうだな〜」と付け加える。そのあまりに飛躍した言葉には、さすがの私も驚いてしまった。
銀ちゃんの叫び声とともに、またもブツリと切れた留守電。
どれもこれも酷い内容だったけれど、この最後の伝言が終わる頃、私の目からは涙が溢れていた。
「……ばっかじゃないの?」
受話器を置き、ポロポロとこぼれ落ちる涙を拭う。
一言一言はふざけているように聞こえても、その声が心底緊張していたことに気付いてしまったから。
きっと銀ちゃんは私と喧嘩別れしてから、何度も連絡をくれようとしていたんだろう。でも実際はどうすることも出来ずに困っていたら、新八くんたちに背中を押されて……というところか。
「親経由なんて、私に直接電話するよりも緊張するじゃない」
携帯の無い時代には当たり前だったとは言え、異性の自宅に電話するというのは、いつだって難易度の高いミッションだ。でもこうして銀ちゃんがそのミッションをクリアしてくれたお陰で、いつの間にか、私の中にあった苛立ちは消えてしまっていた。
「留守電どうだった?」
そこにタイミングよく、お母さんがやってくる。見るとその顔は楽しそうな笑みを浮かべていて。私は全てを察した。
「……知ってたんだ」
「だって再生は出来ないけど、録音している時の声は聞こえるんだもの。最初の電話に出るタイミングが遅れたら、立て続けにかかってきたのよ。だからついつい様子を見ちゃった」
「お母さんってば意地悪。出てくれれば良かったのに」
「どうせ意地悪よ。でも詩織ちゃんが直接彼の言葉を聞く方が、きちんと想いが伝わって良いでしょ?」
くすくすと笑いながらそう言ったお母さんは、「あとはアナタ次第ね。うちは息子がいないから、坂田くんみたいな子がいると楽しそうだな〜」と付け加える。そのあまりに飛躍した言葉には、さすがの私も驚いてしまった。
