想いを再生して(銀時)
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「詩織ちゃん、ちょっと良い?」
不貞腐れたまま部屋でゴロゴロしていると、お母さんに呼ばれた。
「何?」
「珍しく家の電話に留守電が入ってたのよ。お母さんやり方がわからないから、確認してくれる?」
「留守電? 別に良いけど……」
お母さんの機械音痴は昔からだし、最近は滅多に使わない機能だから仕方ない。重い腰を上げた私は、のそのそと電話の所へ移動した。
受話器を上げ、留守電再生の操作をすれば、『三件の伝言が入っています』とアナウンスが流れる。
「三件も? いつから再生してなかったのよ」
そもそも家電なんてお母さんしか使わないし、普段気にもしなかったからなぁ。そんな事を考えながら、とりあえず一件目を再生するとーー。
『あ、もしも……ちょッ、お前はあっちにい……』
叫び声が聞こえた直後、ブツリと電話が切られた音がした。この聞き覚えのある声は、ひょっとしてひょっとしなくても……銀ちゃんだよね? 後ろからは小さく新八くんらしき声も聞こえたし。
何が起きているのか分からぬまま、続けて二件目を再生してみた。
『あー、その、詩織、さん……って留守電かよォッ!?』
またも叫び声とともに電話は切られる。
「えぇぇ!? 何なのこれ」
一件目に続き、聞こえてきたのは銀ちゃんの声で。しかも割と失礼な電話に、何をしたいのかがさっぱりだ。
「話があるなら携帯にしてくれば良いのに。何でわざわざ家にかけてくるわけ? っていうか、名乗りもしないってどういう事よ」
まさか残りの一件も銀ちゃんで、同じような内容だったらどうしよう。
そんな不安を抱きながらも、残り一件を無視するわけにはいかない。一つ大きく深呼吸した私は、思い切って三件目を再生した。
不貞腐れたまま部屋でゴロゴロしていると、お母さんに呼ばれた。
「何?」
「珍しく家の電話に留守電が入ってたのよ。お母さんやり方がわからないから、確認してくれる?」
「留守電? 別に良いけど……」
お母さんの機械音痴は昔からだし、最近は滅多に使わない機能だから仕方ない。重い腰を上げた私は、のそのそと電話の所へ移動した。
受話器を上げ、留守電再生の操作をすれば、『三件の伝言が入っています』とアナウンスが流れる。
「三件も? いつから再生してなかったのよ」
そもそも家電なんてお母さんしか使わないし、普段気にもしなかったからなぁ。そんな事を考えながら、とりあえず一件目を再生するとーー。
『あ、もしも……ちょッ、お前はあっちにい……』
叫び声が聞こえた直後、ブツリと電話が切られた音がした。この聞き覚えのある声は、ひょっとしてひょっとしなくても……銀ちゃんだよね? 後ろからは小さく新八くんらしき声も聞こえたし。
何が起きているのか分からぬまま、続けて二件目を再生してみた。
『あー、その、詩織、さん……って留守電かよォッ!?』
またも叫び声とともに電話は切られる。
「えぇぇ!? 何なのこれ」
一件目に続き、聞こえてきたのは銀ちゃんの声で。しかも割と失礼な電話に、何をしたいのかがさっぱりだ。
「話があるなら携帯にしてくれば良いのに。何でわざわざ家にかけてくるわけ? っていうか、名乗りもしないってどういう事よ」
まさか残りの一件も銀ちゃんで、同じような内容だったらどうしよう。
そんな不安を抱きながらも、残り一件を無視するわけにはいかない。一つ大きく深呼吸した私は、思い切って三件目を再生した。