傍らに女神を(高杉)
名前変換はこちら
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「詩織、その手……斬られたのか?」
周辺にいた敵を殲滅し、ようやく人心地つけると腰を下ろしてため息をこぼしたのと、頭の上から声をかけられたのとは同時だった。
「総督。いえ、大したことはありません」
目の前までやってきて膝をついた高杉総督に、傷口を見せながら言う。実際手の甲を少し斬られただけで、戦いにも支障は無かった。
「確かに大したこたァなさそうだな」
傷口を見てそう言った総督は、ククッと喉で笑いながら私の手を取る。
「さすがは戦場の女神様だ」
その言葉を紡いだ唇が、そっと私の傷口に触れた。
「……っ!?」
驚きで言葉を失い、真っ赤になった私に総督は言う。
「随分と可愛い反応をしてくれるじゃねェか。戦場の女神も、戦を離れりゃ純潔の女神ってか」
そして握っていた私の手を引っ張ると、そのたくましい腕の中に私を抱き寄せた。
「純潔の女神様に、これ以上傷を付けるわけにはいかねェからな。今後は俺の傍から離れんなよ」
その声は、今まで聞いた事が無いくらいに優しくて。総督の真意を確かめようと顔を上げた私が見たものは、少しだけ頬を赤らめた総督の、はにかんだ笑顔だった。
〜了〜
周辺にいた敵を殲滅し、ようやく人心地つけると腰を下ろしてため息をこぼしたのと、頭の上から声をかけられたのとは同時だった。
「総督。いえ、大したことはありません」
目の前までやってきて膝をついた高杉総督に、傷口を見せながら言う。実際手の甲を少し斬られただけで、戦いにも支障は無かった。
「確かに大したこたァなさそうだな」
傷口を見てそう言った総督は、ククッと喉で笑いながら私の手を取る。
「さすがは戦場の女神様だ」
その言葉を紡いだ唇が、そっと私の傷口に触れた。
「……っ!?」
驚きで言葉を失い、真っ赤になった私に総督は言う。
「随分と可愛い反応をしてくれるじゃねェか。戦場の女神も、戦を離れりゃ純潔の女神ってか」
そして握っていた私の手を引っ張ると、そのたくましい腕の中に私を抱き寄せた。
「純潔の女神様に、これ以上傷を付けるわけにはいかねェからな。今後は俺の傍から離れんなよ」
その声は、今まで聞いた事が無いくらいに優しくて。総督の真意を確かめようと顔を上げた私が見たものは、少しだけ頬を赤らめた総督の、はにかんだ笑顔だった。
〜了〜
1/1ページ
