銀色いちごのメモリー(銀時)
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物語は、いつだって唐突に始まる。
ソファに座って【銀魂】を読みつつ、コンビニのクジで当たったいちご味のラムネを、何の気なしに口に放り込んだ時――不意に奇妙な浮遊感が全身を襲った。
「え? めまい?」
一旦深呼吸して、周りを見てみると――。
「……マジですか? これ」
口をあんぐり開けながら、手に持っていたコミックスを開く。視線の高さに合わせて持ち上げ、目の前の景色と見比べてみると、そこには全く同じ光景が広がっていた。
「……ターミナル……だよね」
バカ高い建造物。
周りを飛び交う宇宙船らしきモノ。
つい最近、実写映画でも見たけれど、あんな画面の中の作られた感じじゃない。何よりそれを生々しく感じてしまうのは、肌に感じる空気とその匂い。
最終確認として腕をつねってみれば、気のせいじゃ無いリアルな痛みに飛び上がった。
「思いっきり銀魂の世界じゃん、ここ」
ついさっきまでは、一人で静かな部屋にいたはずなのに、今はすぐ横を人間と天人が平然と歩き、とても賑やかな街並みが広がっている。
「この景色から察するに、都合良くかぶき町にトリップしたって事だよね? やっぱ」
これでも夢腐その他諸々、銀魂の絡む二次創作なら何でもござれの雑食人間。非現実的な事が自分の身に起きたにも関わらず、変な耐性が出来ていたのか、割とすんなり受け入れてしまってた。
「でもそうなると、トリップしたキッカケがあるはずだよね。一番考えられるのは……」
ありがちな流れで、ポケットの中に入れていたラムネのケースを確認すると、そこにはこう書かれていた。
『これはジョーク菓子です。食べると何か楽しい出来事が起こります。元に戻したい時は、このラムネを口に含みながら、好きな人とキスをするだけでOK』
「はぁ〜!?」
思わず叫んでしまった私を、道行く者達が気味悪そうに見ていたけれど、そんな事を気にしてなどいられなかった。
「いやいやいや、これは流石に想定外。そりゃ、トリップに恋は付き物だよ? 私だって銀魂が好きで漫画を読んでたわけだし、銀さ~ん! とか土方さ〜ん! なんて事を言って萌えてたよ。でも実際にキスとかそんなのまでは考えてなかったからね? って言うかそもそも何か楽しい出来事って何? アバウト過ぎるよこの表現!」
ラムネのケースに向けて一気に語りかければ、ますます周りの視線が冷たくなって行く。ナニコレ私、銀魂の世界ですら変態扱い?
まぁそれはともかくとして、これからどうしよう。銀魂の世界を楽しむにしても先立つ物が必要だし、かと言ってさっさと戻る事も出来やしない。
大体、好きな人っていうか、好きなキャラならこの世界に一杯いるけど、あっさりとキスに持ち込めるような相手なんているわけないっての! そもそも私自身がそんな尻軽じゃないし、ぶっちゃけ彼氏募集中。
……あ、なんか悲しくなってきたから、その部分はスルーしよう。
そんな事を考えながら、とりあえずあてもなく歩き始めるとーー。
「見事なお約束」
呆れるほどに都合よく、向こうからやってきたのは、主人公の坂田銀時だった。
ソファに座って【銀魂】を読みつつ、コンビニのクジで当たったいちご味のラムネを、何の気なしに口に放り込んだ時――不意に奇妙な浮遊感が全身を襲った。
「え? めまい?」
一旦深呼吸して、周りを見てみると――。
「……マジですか? これ」
口をあんぐり開けながら、手に持っていたコミックスを開く。視線の高さに合わせて持ち上げ、目の前の景色と見比べてみると、そこには全く同じ光景が広がっていた。
「……ターミナル……だよね」
バカ高い建造物。
周りを飛び交う宇宙船らしきモノ。
つい最近、実写映画でも見たけれど、あんな画面の中の作られた感じじゃない。何よりそれを生々しく感じてしまうのは、肌に感じる空気とその匂い。
最終確認として腕をつねってみれば、気のせいじゃ無いリアルな痛みに飛び上がった。
「思いっきり銀魂の世界じゃん、ここ」
ついさっきまでは、一人で静かな部屋にいたはずなのに、今はすぐ横を人間と天人が平然と歩き、とても賑やかな街並みが広がっている。
「この景色から察するに、都合良くかぶき町にトリップしたって事だよね? やっぱ」
これでも夢腐その他諸々、銀魂の絡む二次創作なら何でもござれの雑食人間。非現実的な事が自分の身に起きたにも関わらず、変な耐性が出来ていたのか、割とすんなり受け入れてしまってた。
「でもそうなると、トリップしたキッカケがあるはずだよね。一番考えられるのは……」
ありがちな流れで、ポケットの中に入れていたラムネのケースを確認すると、そこにはこう書かれていた。
『これはジョーク菓子です。食べると何か楽しい出来事が起こります。元に戻したい時は、このラムネを口に含みながら、好きな人とキスをするだけでOK』
「はぁ〜!?」
思わず叫んでしまった私を、道行く者達が気味悪そうに見ていたけれど、そんな事を気にしてなどいられなかった。
「いやいやいや、これは流石に想定外。そりゃ、トリップに恋は付き物だよ? 私だって銀魂が好きで漫画を読んでたわけだし、銀さ~ん! とか土方さ〜ん! なんて事を言って萌えてたよ。でも実際にキスとかそんなのまでは考えてなかったからね? って言うかそもそも何か楽しい出来事って何? アバウト過ぎるよこの表現!」
ラムネのケースに向けて一気に語りかければ、ますます周りの視線が冷たくなって行く。ナニコレ私、銀魂の世界ですら変態扱い?
まぁそれはともかくとして、これからどうしよう。銀魂の世界を楽しむにしても先立つ物が必要だし、かと言ってさっさと戻る事も出来やしない。
大体、好きな人っていうか、好きなキャラならこの世界に一杯いるけど、あっさりとキスに持ち込めるような相手なんているわけないっての! そもそも私自身がそんな尻軽じゃないし、ぶっちゃけ彼氏募集中。
……あ、なんか悲しくなってきたから、その部分はスルーしよう。
そんな事を考えながら、とりあえずあてもなく歩き始めるとーー。
「見事なお約束」
呆れるほどに都合よく、向こうからやってきたのは、主人公の坂田銀時だった。
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