夏の誘惑(銀時)
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夏の暑さは人を開放的にさせる。そんな言葉が通用していたのも今は昔。
「開放する方が暑いわ!」
炎天下、日傘にラッシュガードを初めとした日よけグッズに身を包み、砂浜を歩く。
海水浴で涼むつもりが、灼熱地獄に来たかのような暑さで、もう完全に泳ぐ気など失せていた。
そもそも、海に来る事自体私は乗り気じゃなかった。住み込みで働いているお登勢さんの店で知り合った銀時から
「海の家の仕事が入ったから一緒に行こうぜ」
と言われ、お登勢さんにも
「あんたもたまには日の光を浴びてきな」
と言われてしまい、しぶしぶついて来たのだ。
「やっぱ断れば良かったかなぁ」
どうせ来たなら手伝おうかと言ったのに、銀時には断られてしまい。一人でどこかの店に入るのも味気なく、ただ当てもなくフラフラとして時間を潰す事しかできなかった。
「手伝うわけじゃ無いのなら、何で私を連れて来たってのよ。せめてお店の中に入れてくれれば、扇風機だってあるし日陰にもなってるのに」
どこにいてもラッシュガードは脱ぐなとまで厳命しながら、追い出す銀時の気が知れない。
「人の多い場所は好きじゃないけど、お店の中で銀時となら……って思ってた私の考えが甘かったわ。もう一人で帰っちゃおうかなぁ」
ぶつくさと言いながら、買ってきたばかりのソフトクリームを頬張る。日陰のない砂浜はとにかく暑くて。あっという間に溶け始めたそれを必死に舐めとってはいたけれど、案の定自然の力には敵わなかった。
「っちゃ〜……」
ポタリと落ちたクリームは、ラッシュガードに大きなシミを作る。急いで残りを食べきった私は、銀時との約束を気にしながらもラッシュを脱いだ。
「あーあ、ベトベトになっちゃった。どこかで洗ってこないとなぁ」
大きなため息をつき、水道はどこかとキョロキョロ辺りを見回しているとーー。
「おねーえさん。何か困りごと?」
不意に後ろから声をかけられた。振り向くとそこには、見るからにチャラい男が数人。
――あ、コレってまずいヤツだ。
瞬時に判断すると、「別に」と答えてさっさとその場を離れようとする。が、相手もそう簡単に諦めてくれるはずはない。
「さっきから見てたけど、お姉さん一人だよね? せっかく海に来たんだし、俺たちと楽しもうぜ」
「いや別に一人じゃないし。人を待ってるだけだから遠慮します」
「んなつれない事言わずにさ〜」
早歩きの私にぴったり引っ付いてくる男たち。それでも何とか逃れようと、小走りに移動している内にふと気付いた。
――しまった、誘われた!
逃げていたつもりが、全ては相手の計算通りだったらしい。立ちふさがる男たちを避けていて追い込まれたのは、人気の無い死角だった。
「開放する方が暑いわ!」
炎天下、日傘にラッシュガードを初めとした日よけグッズに身を包み、砂浜を歩く。
海水浴で涼むつもりが、灼熱地獄に来たかのような暑さで、もう完全に泳ぐ気など失せていた。
そもそも、海に来る事自体私は乗り気じゃなかった。住み込みで働いているお登勢さんの店で知り合った銀時から
「海の家の仕事が入ったから一緒に行こうぜ」
と言われ、お登勢さんにも
「あんたもたまには日の光を浴びてきな」
と言われてしまい、しぶしぶついて来たのだ。
「やっぱ断れば良かったかなぁ」
どうせ来たなら手伝おうかと言ったのに、銀時には断られてしまい。一人でどこかの店に入るのも味気なく、ただ当てもなくフラフラとして時間を潰す事しかできなかった。
「手伝うわけじゃ無いのなら、何で私を連れて来たってのよ。せめてお店の中に入れてくれれば、扇風機だってあるし日陰にもなってるのに」
どこにいてもラッシュガードは脱ぐなとまで厳命しながら、追い出す銀時の気が知れない。
「人の多い場所は好きじゃないけど、お店の中で銀時となら……って思ってた私の考えが甘かったわ。もう一人で帰っちゃおうかなぁ」
ぶつくさと言いながら、買ってきたばかりのソフトクリームを頬張る。日陰のない砂浜はとにかく暑くて。あっという間に溶け始めたそれを必死に舐めとってはいたけれど、案の定自然の力には敵わなかった。
「っちゃ〜……」
ポタリと落ちたクリームは、ラッシュガードに大きなシミを作る。急いで残りを食べきった私は、銀時との約束を気にしながらもラッシュを脱いだ。
「あーあ、ベトベトになっちゃった。どこかで洗ってこないとなぁ」
大きなため息をつき、水道はどこかとキョロキョロ辺りを見回しているとーー。
「おねーえさん。何か困りごと?」
不意に後ろから声をかけられた。振り向くとそこには、見るからにチャラい男が数人。
――あ、コレってまずいヤツだ。
瞬時に判断すると、「別に」と答えてさっさとその場を離れようとする。が、相手もそう簡単に諦めてくれるはずはない。
「さっきから見てたけど、お姉さん一人だよね? せっかく海に来たんだし、俺たちと楽しもうぜ」
「いや別に一人じゃないし。人を待ってるだけだから遠慮します」
「んなつれない事言わずにさ〜」
早歩きの私にぴったり引っ付いてくる男たち。それでも何とか逃れようと、小走りに移動している内にふと気付いた。
――しまった、誘われた!
逃げていたつもりが、全ては相手の計算通りだったらしい。立ちふさがる男たちを避けていて追い込まれたのは、人気の無い死角だった。
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