夏の暑さに恋の熱(銀時)
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「ん……っ」
自分でもよく分からない感覚に頭がぼうっとしてくれば、それに気付いたらしい銀時の舌がゆっくりと唇を割って挿し込まれてくる。いつの間にか片手で強く抱きしめられていた私は、銀時の上に押しかかった状態のまま逃げる事も出来ず、翻弄されていた。
「銀と……き……何で……!」
――こんな事をするの?
そう聞きたいのに舌を絡め取られてしまい、言えなくなってしまう。
ようやく自由を与えられた時には、私の体は夏の暑さよりも高い熱を帯びていた。
「……悪ィ」
息の上がった私を抱きしめたまま、銀時が言う。その言葉から伝わってくる罪悪感は、私の胸にツキリと鋭い痛みを与えた。それってつまり――。
「からかってみた、だけ?」
自分で言って、傷付く。でも他に謝罪の理由が思いつかなかった。
「偶然キスしちゃったから、ついでに私の反応を見てみたかった、の……?」
最後の部分は震えていた。
だって、銀時は私の気持ちを知らない。いつも周りに奇麗な女の人がたくさんいて、結野アナが大好きだと公言している彼が、私を見ているはずなんてない。
だから――!
「私が……」
「ちょっと黙ってろ、詩織」
再び、唇を塞がれた。
少し怒ったような、でも優しいキスが私の言葉を飲み込んでしまう。
「一人で勝手に結論を出してんじゃねェよ。俺が謝ったのは、強引にキスしちまったからだ。……きちんと詩織の同意をもらってからするべきだったと思ったんだよ。その割にはまたキスしちまったけどな」
そう言った銀時は、私の背中に回していた手を私の頬へと移動させた。
「いつもお前はさっきみたいに、平気で俺の体に触れて来てたけどよ。銀さん結構色々と苦労してたのよ? 男が我慢するのって、かなりの精神力が必要なんだぜ」
苦笑いをしながら私を見る銀時の頬は、ほんの少し赤みを帯びている。簡単に言っているようで、実は凄く勇気を振り絞っているのかもしれない。そう思った瞬間、私の心臓は急激に鼓動を速めた。
と同時にハッとする。
「我慢って……これ?」
キスの衝撃で気付いていなかった、私の頬に触れているのとは反対の手。それは胸の膨らみをしっかりと掴み、私の視線を呼び込むように数回揉みしだいた。
「銀……時……っ!」
「ちょ、ちょっと待てって! これは不可抗力! 倒れ込んできた詩織を支えようと咄嗟に手を出したら、柔らか~い物が飛び込んできたわけでェ。そうなると男としてはやっぱり包み込んであげなきゃいけないだろ?」
スケべったらしい、にやけた顔が憎らしい。
「だとしても、すぐに放せば良いでしょ!」
「冗談じゃねェ! せっかくのチャンスを手放す奴がどこにいるかってんだよ!」
「ばかぁっ!」
ふざけた答えしか言わない銀時を怒鳴りつけ、手放さないならこちらから離れてやろうと体を起こしかけた私だったが、それは叶わなかった。
「だから、離さねェって言っただろ」
「え?」
強引に引き寄せられた体は、再びすっぽりと銀時の腕の中へと捕らわれる。
「……離さねェよ。絶対に」
「銀時……?」
「好きな女を手離せるはずねェだろ」
「――っ!」
まさかの告白に驚く私の目に飛び込んできたのは、先程までのふざけた姿からは程遠い、頬を赤らめながら真剣に私を見つめている銀時だった。
強く抱きしめられる事ではっきりと伝わってくる銀時の鼓動は、とても速い。
「お前、は? 俺の事……」
切なげな声と真っ直ぐな瞳。普段なら決して見ることの出来ないそれは、私に銀時への
想いを伝える決心をさせた。
「私は……」
そっと、銀時の胸元に手を当てる。一つ大きく深呼吸すると、自然と溢れた笑顔と共に言った。
「ずっと前から銀時が好きだったよ」
私の答えを聞き、ホッとした表情を見せる銀時。そして――。
「俺も、詩織を……」
そこから先の言葉は音にはならない。
代わりに自然と重ねられた熱く甘い唇が、銀時の想いを私の心に伝えてきたのだった。
〜了〜
自分でもよく分からない感覚に頭がぼうっとしてくれば、それに気付いたらしい銀時の舌がゆっくりと唇を割って挿し込まれてくる。いつの間にか片手で強く抱きしめられていた私は、銀時の上に押しかかった状態のまま逃げる事も出来ず、翻弄されていた。
「銀と……き……何で……!」
――こんな事をするの?
そう聞きたいのに舌を絡め取られてしまい、言えなくなってしまう。
ようやく自由を与えられた時には、私の体は夏の暑さよりも高い熱を帯びていた。
「……悪ィ」
息の上がった私を抱きしめたまま、銀時が言う。その言葉から伝わってくる罪悪感は、私の胸にツキリと鋭い痛みを与えた。それってつまり――。
「からかってみた、だけ?」
自分で言って、傷付く。でも他に謝罪の理由が思いつかなかった。
「偶然キスしちゃったから、ついでに私の反応を見てみたかった、の……?」
最後の部分は震えていた。
だって、銀時は私の気持ちを知らない。いつも周りに奇麗な女の人がたくさんいて、結野アナが大好きだと公言している彼が、私を見ているはずなんてない。
だから――!
「私が……」
「ちょっと黙ってろ、詩織」
再び、唇を塞がれた。
少し怒ったような、でも優しいキスが私の言葉を飲み込んでしまう。
「一人で勝手に結論を出してんじゃねェよ。俺が謝ったのは、強引にキスしちまったからだ。……きちんと詩織の同意をもらってからするべきだったと思ったんだよ。その割にはまたキスしちまったけどな」
そう言った銀時は、私の背中に回していた手を私の頬へと移動させた。
「いつもお前はさっきみたいに、平気で俺の体に触れて来てたけどよ。銀さん結構色々と苦労してたのよ? 男が我慢するのって、かなりの精神力が必要なんだぜ」
苦笑いをしながら私を見る銀時の頬は、ほんの少し赤みを帯びている。簡単に言っているようで、実は凄く勇気を振り絞っているのかもしれない。そう思った瞬間、私の心臓は急激に鼓動を速めた。
と同時にハッとする。
「我慢って……これ?」
キスの衝撃で気付いていなかった、私の頬に触れているのとは反対の手。それは胸の膨らみをしっかりと掴み、私の視線を呼び込むように数回揉みしだいた。
「銀……時……っ!」
「ちょ、ちょっと待てって! これは不可抗力! 倒れ込んできた詩織を支えようと咄嗟に手を出したら、柔らか~い物が飛び込んできたわけでェ。そうなると男としてはやっぱり包み込んであげなきゃいけないだろ?」
スケべったらしい、にやけた顔が憎らしい。
「だとしても、すぐに放せば良いでしょ!」
「冗談じゃねェ! せっかくのチャンスを手放す奴がどこにいるかってんだよ!」
「ばかぁっ!」
ふざけた答えしか言わない銀時を怒鳴りつけ、手放さないならこちらから離れてやろうと体を起こしかけた私だったが、それは叶わなかった。
「だから、離さねェって言っただろ」
「え?」
強引に引き寄せられた体は、再びすっぽりと銀時の腕の中へと捕らわれる。
「……離さねェよ。絶対に」
「銀時……?」
「好きな女を手離せるはずねェだろ」
「――っ!」
まさかの告白に驚く私の目に飛び込んできたのは、先程までのふざけた姿からは程遠い、頬を赤らめながら真剣に私を見つめている銀時だった。
強く抱きしめられる事ではっきりと伝わってくる銀時の鼓動は、とても速い。
「お前、は? 俺の事……」
切なげな声と真っ直ぐな瞳。普段なら決して見ることの出来ないそれは、私に銀時への
想いを伝える決心をさせた。
「私は……」
そっと、銀時の胸元に手を当てる。一つ大きく深呼吸すると、自然と溢れた笑顔と共に言った。
「ずっと前から銀時が好きだったよ」
私の答えを聞き、ホッとした表情を見せる銀時。そして――。
「俺も、詩織を……」
そこから先の言葉は音にはならない。
代わりに自然と重ねられた熱く甘い唇が、銀時の想いを私の心に伝えてきたのだった。
〜了〜
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