傍に居させて(銀時)
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ところがその直後。
「でもよォ、来年ってのはちっとばかし遠いよな」
一転、水を差されて戸惑う。
「じゃあ毎月? でも血糖値……」
「いや、今はそういう話じゃないから! 銀さん割と真面目なこと言おうとしてるからッ!」
「んじゃどういうこと?」
何を言おうとしているのかが気になって、静かに耳を傾けた。すると銀さんは徐ろに私の肩を抱き──
「こうして詩織を傍らに、あま〜い大人のレッツパーリィを……」
「それのどこが真面目なのよっ!」
咄嗟に懐から曲がったハリセンを取り出して、銀さんの頭を叩く。さっきよりも派手な音を響かせ、更に折れ曲がったハリセンは、くの字になって倒れた銀さんと同じ形をしていた。
「もう、帰る!」
プリプリと怒ったフリをしながら万事屋の戸を開ければ、タイミングよく外階段を上がってくる新八くんたちの足音。きっと銀さんのことだから、このことに気づいていたんだろう。
イテテと呻き声を上げ、のっそりと起き上がる銀さんの気配を背中に感じながら言った。
「明日十時に来るから。でもお菓子は無いからね!」
「……りょーかい。待ってる」
おふざけ感を全く感じさせない真摯な声を聞き、振り向くこと無く後ろ手に戸を閉める。
──だから傍に居たいのよ
込み上げる想いに、頬が緩むのを抑えられなくて。
これは新八くんと神楽ちゃんに突っ込まれるなと覚悟しながら、階段に続く廊下を歩いて行った。
〜了〜
「でもよォ、来年ってのはちっとばかし遠いよな」
一転、水を差されて戸惑う。
「じゃあ毎月? でも血糖値……」
「いや、今はそういう話じゃないから! 銀さん割と真面目なこと言おうとしてるからッ!」
「んじゃどういうこと?」
何を言おうとしているのかが気になって、静かに耳を傾けた。すると銀さんは徐ろに私の肩を抱き──
「こうして詩織を傍らに、あま〜い大人のレッツパーリィを……」
「それのどこが真面目なのよっ!」
咄嗟に懐から曲がったハリセンを取り出して、銀さんの頭を叩く。さっきよりも派手な音を響かせ、更に折れ曲がったハリセンは、くの字になって倒れた銀さんと同じ形をしていた。
「もう、帰る!」
プリプリと怒ったフリをしながら万事屋の戸を開ければ、タイミングよく外階段を上がってくる新八くんたちの足音。きっと銀さんのことだから、このことに気づいていたんだろう。
イテテと呻き声を上げ、のっそりと起き上がる銀さんの気配を背中に感じながら言った。
「明日十時に来るから。でもお菓子は無いからね!」
「……りょーかい。待ってる」
おふざけ感を全く感じさせない真摯な声を聞き、振り向くこと無く後ろ手に戸を閉める。
──だから傍に居たいのよ
込み上げる想いに、頬が緩むのを抑えられなくて。
これは新八くんと神楽ちゃんに突っ込まれるなと覚悟しながら、階段に続く廊下を歩いて行った。
〜了〜
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