ずっと一緒に(銀時)
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ふと思い出した、一人で寝るのが当たり前だったあの頃。
数多の別れを経てきた俺にとって、いつだって傍らは空虚だった。
でも今は違う。
部屋の電気を消すときも。
真夜中にふと目覚めたときも。
眩しい朝を迎えたときも。
隣を見れば愛しい女がいて、その息遣いを感じることができるから。
二人で初めて迎えた新しい年の朝。
カウントダウンで夜更かしをしたこともあり、未だ深い眠りに就いているお前の温もりを腕の中に感じながら思う。
──もう、一人じゃ寝らんねェな
一年の始まりを、最高のお宝抱えて迎えちまったんだ。こんな貴重な存在、手離せるはずなんざねェっつーの。
溢れ出る想いを乗せて、そっと額に口付ける。「ん……」と小さく呻いたお前が、重いまぶたを少しだけ開いて俺を見上げた。そして数回の瞬きの後、へにゃりとした笑顔で言う。
「未だ眠いよ……もーちょっと一緒に寝てようよ……」
「へーへー、仰せのままに」
そう答えてやると、俺の返事に満足したんだろう。俺に抱きつくようにして眠っちまった。
すうすうと聞こえてきた寝息のリズムが心地良い。まさか俺に、こんな幸せを感じられる日が来るなんてなァ。
しかも──
「一緒に、か」
当たり前に言われたその言葉が嬉しくて、頬が緩む。
「ずっと一緒に決まってんだろ……詩織」
それは誰よりも愛しい女の名。
熱く胸を焦がしながらもう一度額に口付けた俺は、緩んだ頬をそのままに瞳を閉じた。
〜了〜
数多の別れを経てきた俺にとって、いつだって傍らは空虚だった。
でも今は違う。
部屋の電気を消すときも。
真夜中にふと目覚めたときも。
眩しい朝を迎えたときも。
隣を見れば愛しい女がいて、その息遣いを感じることができるから。
二人で初めて迎えた新しい年の朝。
カウントダウンで夜更かしをしたこともあり、未だ深い眠りに就いているお前の温もりを腕の中に感じながら思う。
──もう、一人じゃ寝らんねェな
一年の始まりを、最高のお宝抱えて迎えちまったんだ。こんな貴重な存在、手離せるはずなんざねェっつーの。
溢れ出る想いを乗せて、そっと額に口付ける。「ん……」と小さく呻いたお前が、重いまぶたを少しだけ開いて俺を見上げた。そして数回の瞬きの後、へにゃりとした笑顔で言う。
「未だ眠いよ……もーちょっと一緒に寝てようよ……」
「へーへー、仰せのままに」
そう答えてやると、俺の返事に満足したんだろう。俺に抱きつくようにして眠っちまった。
すうすうと聞こえてきた寝息のリズムが心地良い。まさか俺に、こんな幸せを感じられる日が来るなんてなァ。
しかも──
「一緒に、か」
当たり前に言われたその言葉が嬉しくて、頬が緩む。
「ずっと一緒に決まってんだろ……詩織」
それは誰よりも愛しい女の名。
熱く胸を焦がしながらもう一度額に口付けた俺は、緩んだ頬をそのままに瞳を閉じた。
〜了〜
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