本音(土方)
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中の温もりを逃がすように布団をめくり、ゆっくりと這い出る。その時ふと土方さんの視線を感じた気がした。
怖くて俯きながらも上目遣いで土方さんを見ると、顔だけこちらを向いた彼と視線が絡む。その表情は怒りよりも何処か苦しげで、私は思わず聞いた。
「……どうしてそんな顔するの?」
答えは無い。そらされた視線を追えば、定まること無く揺れていた。読めない感情が不安に直結し、胸が締め付けられる。
「私と目を合わせるのも嫌なんだね……」
これ以上ここにはいられない。いたたまれなくなった私は、勢いよく立ち上がった。
「邪魔してごめんね。それじゃ!」
捨て台詞を残して歩き出す。障子に手をかけ、部屋を出ようとした時ーー。
「……っ!?」
開きかけた障子は目の前で閉じられ、同時に腕を引かれた。クルリと回った景色が止まり、未だ少し残っていた布団の温もりを背中に感じた時にはもう、視界が土方さんで一杯になる。
「目を合わせるのが嫌だなんて、誰が言った?」
間近に聞こえた声は、甘い熱を伝えてきた。
「ったく……未だ仕事は山ほど残ってるってェのに」
「ごめんなさい。でもどうしても会いたくて……」
「もう良い。黙ってろ」
「ひじか……!」
私の言葉を飲み込むように、優しく触れ重なった唇が濡れていく。伝わってくる想いは、誰よりも奥深い場所での繋がりを求めていた。
そんな彼の想いに応えようと、背中に手を回す。すると、触れていた唇の口角を小さく上げた土方さんは困ったように、でも幸せそうに言った。
「いつだってお前は……お前だけが、俺のタガを外してくれやがる」
やがて土方さんの熱に浮かされた私が、再び眠りに就くまでの時間がいつもより短かったのは何故か。
それは、私と土方さんだけの秘密ということでーー。
〜了〜
怖くて俯きながらも上目遣いで土方さんを見ると、顔だけこちらを向いた彼と視線が絡む。その表情は怒りよりも何処か苦しげで、私は思わず聞いた。
「……どうしてそんな顔するの?」
答えは無い。そらされた視線を追えば、定まること無く揺れていた。読めない感情が不安に直結し、胸が締め付けられる。
「私と目を合わせるのも嫌なんだね……」
これ以上ここにはいられない。いたたまれなくなった私は、勢いよく立ち上がった。
「邪魔してごめんね。それじゃ!」
捨て台詞を残して歩き出す。障子に手をかけ、部屋を出ようとした時ーー。
「……っ!?」
開きかけた障子は目の前で閉じられ、同時に腕を引かれた。クルリと回った景色が止まり、未だ少し残っていた布団の温もりを背中に感じた時にはもう、視界が土方さんで一杯になる。
「目を合わせるのが嫌だなんて、誰が言った?」
間近に聞こえた声は、甘い熱を伝えてきた。
「ったく……未だ仕事は山ほど残ってるってェのに」
「ごめんなさい。でもどうしても会いたくて……」
「もう良い。黙ってろ」
「ひじか……!」
私の言葉を飲み込むように、優しく触れ重なった唇が濡れていく。伝わってくる想いは、誰よりも奥深い場所での繋がりを求めていた。
そんな彼の想いに応えようと、背中に手を回す。すると、触れていた唇の口角を小さく上げた土方さんは困ったように、でも幸せそうに言った。
「いつだってお前は……お前だけが、俺のタガを外してくれやがる」
やがて土方さんの熱に浮かされた私が、再び眠りに就くまでの時間がいつもより短かったのは何故か。
それは、私と土方さんだけの秘密ということでーー。
〜了〜
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