本音(土方)
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ここ最近、仕事が忙しいと言って全く会ってくれないから。あんぱん十個で山崎さんを買収し、土方さんが外出している時間を見計らって寝所に潜り込んだ。
屯所に戻ったらすぐに休めるようにと、甲斐甲斐しく布団まで敷いておいたのに。予定の時間を大幅に過ぎても土方さんは帰ってこない。
気がつけばもう、外は真っ暗だ。山崎さんに「家まで送るから、いい加減帰った方が良いですよ」と促されはしたけれど、ここまで待ったのだからと私も意地になり、土方さんの帰りを待ち続けた。
ふと、人の気配を感じた。
誰だろうと考えた時、自分がいつの間にか眠ってしまっていたことに気付く。私が敷いておいたはずの布団からゆっくり体を起こすと、視界の端にぼんやりと映る灯りと人影。それは待ち焦がれていた土方さんだった。
「……起こしてくれれば良かったのに」
「何しに来た?」
怒ったように言う土方さんは、私の方を振り返ろうともしない。文机に向かい、書類に目を通し続けている。
「会いに来たに決まってるでしょ」
そう答えた私に、土方さんは大きなため息と冷たい言葉を吐いた。
「帰れ」
「どうして? もう二週間も顔を合わせてなかったんだよ」
「仕事だと言ってあっただろうが。良いから帰れ。家まで山崎に送らせる」
「嫌よ。せっかく会えたんだから少しくらい相手してくれたって……」
「帰れと言ってるだろ!」
「……っ!」
怒鳴り声に気圧され、ビクリと体が震え固まる。そのまま数秒が経ち、いつの間にか止めてしまっていた息を細く吐き出した私は、掛け布団の端を握りしめた。
ーー忙しくて会えないのなら、私が会いに来ればいい。顔を合わせればきっと喜んでくれるはずだから。
そう思ってドキドキしながら待っていた自分が、悲しくなった。
屯所に戻ったらすぐに休めるようにと、甲斐甲斐しく布団まで敷いておいたのに。予定の時間を大幅に過ぎても土方さんは帰ってこない。
気がつけばもう、外は真っ暗だ。山崎さんに「家まで送るから、いい加減帰った方が良いですよ」と促されはしたけれど、ここまで待ったのだからと私も意地になり、土方さんの帰りを待ち続けた。
ふと、人の気配を感じた。
誰だろうと考えた時、自分がいつの間にか眠ってしまっていたことに気付く。私が敷いておいたはずの布団からゆっくり体を起こすと、視界の端にぼんやりと映る灯りと人影。それは待ち焦がれていた土方さんだった。
「……起こしてくれれば良かったのに」
「何しに来た?」
怒ったように言う土方さんは、私の方を振り返ろうともしない。文机に向かい、書類に目を通し続けている。
「会いに来たに決まってるでしょ」
そう答えた私に、土方さんは大きなため息と冷たい言葉を吐いた。
「帰れ」
「どうして? もう二週間も顔を合わせてなかったんだよ」
「仕事だと言ってあっただろうが。良いから帰れ。家まで山崎に送らせる」
「嫌よ。せっかく会えたんだから少しくらい相手してくれたって……」
「帰れと言ってるだろ!」
「……っ!」
怒鳴り声に気圧され、ビクリと体が震え固まる。そのまま数秒が経ち、いつの間にか止めてしまっていた息を細く吐き出した私は、掛け布団の端を握りしめた。
ーー忙しくて会えないのなら、私が会いに来ればいい。顔を合わせればきっと喜んでくれるはずだから。
そう思ってドキドキしながら待っていた自分が、悲しくなった。
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