BLEACH(現在13編)
名前変換はこちら
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
5月も半ばに入り、日中の気温も高くなってきた頃。浦原商店の店主は、太陽の光とは違う目の前の存在の眩しさに、軽くめまいを起こしていた。
「……つかぬ事をお聞きしますがね。何なんスか? その格好は」
「何って……普通の格好ですけど」
そう答えたのは、浦原商店のバイトであり、実は密かに浦原が狙っている香織だ。オープンショルダーのトップスに、膝上10㎝ほどのミニスカートという組み合わせは特段おかしな服装でもなく、香織と同世代の女性がよく着ているタイプのデザインである。
「今日は気温が高いから、ちょっと早いかと思いながらも夏物を出しちゃったんです。でも……さすがに早過ぎました?」
困ったような顔をして「涼しくて良いんだけどなぁ」と言った香織は、スカートの裾をつまんで軽く持ち上げた。深いスリットのように白い太ももをチラリと覗かせるその行為はもちろん、浦原を動揺させてしまうわけで。
「ちょっと香織さん! そうでなくても短いスカートだってのに……!」
「え?……あぁ、大丈夫ですよ。中にちゃんと見せパン履いてますし、第一ここは浦原商店の中。浦原さんしかいないから、何も問題ないですよ」
敢えて見せパンを見せつけてから裾を放した香織は、ペロリと舌を出して笑う。
ところが香織のその顔を見た途端、浦原の纏う空気が変わってしまった。
「あの……浦原……さん?」
一気に血の気の引いた香織は、思わず後ずさる。が、その後ろにはいつの間にか浦原が回り込んでおり、「あっ……!」と声をあげた時にはもう香織の体は浦原の腕の中だった。
「ねぇ、香織さん」
浦原が、いつものように優しく香織の名を呼ぶ。だがその声にはネットリとまとわりつくような、言葉にならない何かが混じっていた。
「流行りのファッションなのかもしれませんが、正直これはいただけませんねぇ」
後ろから抱きすくめる浦原の腕の力は、かなりの強さだ。香織は身動ぎすることもできず、怯えたように浦原に尋ねた。
「それって……どういう意味……ですか……?」
「単刀直入に言って、肌を出しすぎって事っスよ」
「そんな……この位皆普通で……」
「周りなんてどうでも良い。アタシは香織さんの事を言ってるんスよ」
そう言いながら浦原は、さらけ出されている香織の肩に指を這わせる。
「や……っ」
「ほら、触れただけで声をあげてしまってるじゃないですか。それなのにこんなにも無防備で……」
そのまま肩を指で撫で続ければ、ゾワゾワした刺激に耐え切れず香織の首が仰け反った。
「ふ……っ」と熱い吐息を漏らしながら、潤み始めた瞳で睨むように浦原を見る香織に、当の浦原はどうしたか。
「そんな目で見たってダメっスよ。でもそうですねぇ。もう二度とこんな格好をしないよう……『ボク』が躾けてあげましょうか」
「……え?……つっ!」
それは痛みを訴える小さな悲鳴。
数秒後、満足げに浦原が撫でた香織の首筋には、紅い印が刻まれていた。
思いもよらぬ展開に放心状態となっていた香織だったが、ハッと気付いて叫ぶ。
「ちょっと浦原さん! 何でこんな……って、やだぁ……んっ!」
最後の甘い悲鳴は、腿に触れた浦原の手に対する抗議。先程香織が持ち上げた裾と同じ場所から滑り込んだ手は、その滑らかさを確かめるように腿を撫でていた。
「ひ……っあ……、やだ、浦原……さん……っ!」
ゾクゾクと痺れるような感覚に翻弄されて体を震わせる香織に、浦原は言った。
「だって見せパンを履いてるなら、ココも見せて良いって事でしょう?」
「だから……って、触ってい……いとは言ってな……っ」
「見せると触るは同義語ですよ。……ボクにとってはね」
「ひゃぁっ!」
内腿を探られた事で膝の力が抜けた香織が、バランスを崩す。咄嗟に香織の体を支えて衝撃の無いよう尻餅をつかせた浦原は、香織の足を掴んで持ち上げた。
「うらは……っ!」
そのまま足の間に体を滑り込ませると、持ち上げた足のふくらはぎに口付ける。
「ダメ、浦原さん……っ!」
「何でです?」
「何でって……っぁっ」
「ココも、ココも……ココ、も」
「んっ……!」
ゆっくりと口付けの位置が移動し、内腿に達した唇は、またも香織に紅い印を刻んだ。
「スカートから出ていた場所っスよ」
顔を上げた浦原の瞳に宿っているのは、強い感情。それが何を意味するのか、香織には未だ分からない。
「どうしてこんな事……?」
浦原が触れる毎に積み重なる疼きと、与えられたチリリとした痛みに涙を浮かべながら香織が言うと、浦原は一瞬苦しげに眉をしかめた。そして掴んでいた足からそっと手を放し、そのまま香織に覆いかぶさる。
「決まってるじゃないっスか。躾ですよ。こうして痕を付けておけば、こんな露出度の高い服は着られない」
「躾って……私がどんな服を着たって、浦原さんには関係ないじゃないですか」
間近に迫る浦原の顔をまっすぐ見つめながら言う香織に、同じくまっすぐな視線を返しながら浦原は言った。
「ねぇ香織さん、キスの場所に意味があるのを知ってます? 首へのキスは独占。腿へのキスは支配を意味してるんスよ」
「そんなの知らない……」
「じゃあ覚えておいて下さいね。香織さんの体に刻まれた痕の意味を。そして気付いて下さい、ボクの気持ちに」
突然の告白で驚く香織に「すみません。本当はもっとスマートに伝えたかったんですけどね」と付け加えた浦原は、切なげな表情を見せる。
「でも……頼みますから、ボク以外の人に香織さんの肌を見せないで下さい。でなきゃ……」
一呼吸置いて今度は香織の手を掴んで引き寄せると、
「ボクはきっと、嫉妬で狂ってしまいますから」
と言いながら『懇願』を意味する手のひらに唇を寄せ、そっと紅を刻んだ。
〜了〜
「……つかぬ事をお聞きしますがね。何なんスか? その格好は」
「何って……普通の格好ですけど」
そう答えたのは、浦原商店のバイトであり、実は密かに浦原が狙っている香織だ。オープンショルダーのトップスに、膝上10㎝ほどのミニスカートという組み合わせは特段おかしな服装でもなく、香織と同世代の女性がよく着ているタイプのデザインである。
「今日は気温が高いから、ちょっと早いかと思いながらも夏物を出しちゃったんです。でも……さすがに早過ぎました?」
困ったような顔をして「涼しくて良いんだけどなぁ」と言った香織は、スカートの裾をつまんで軽く持ち上げた。深いスリットのように白い太ももをチラリと覗かせるその行為はもちろん、浦原を動揺させてしまうわけで。
「ちょっと香織さん! そうでなくても短いスカートだってのに……!」
「え?……あぁ、大丈夫ですよ。中にちゃんと見せパン履いてますし、第一ここは浦原商店の中。浦原さんしかいないから、何も問題ないですよ」
敢えて見せパンを見せつけてから裾を放した香織は、ペロリと舌を出して笑う。
ところが香織のその顔を見た途端、浦原の纏う空気が変わってしまった。
「あの……浦原……さん?」
一気に血の気の引いた香織は、思わず後ずさる。が、その後ろにはいつの間にか浦原が回り込んでおり、「あっ……!」と声をあげた時にはもう香織の体は浦原の腕の中だった。
「ねぇ、香織さん」
浦原が、いつものように優しく香織の名を呼ぶ。だがその声にはネットリとまとわりつくような、言葉にならない何かが混じっていた。
「流行りのファッションなのかもしれませんが、正直これはいただけませんねぇ」
後ろから抱きすくめる浦原の腕の力は、かなりの強さだ。香織は身動ぎすることもできず、怯えたように浦原に尋ねた。
「それって……どういう意味……ですか……?」
「単刀直入に言って、肌を出しすぎって事っスよ」
「そんな……この位皆普通で……」
「周りなんてどうでも良い。アタシは香織さんの事を言ってるんスよ」
そう言いながら浦原は、さらけ出されている香織の肩に指を這わせる。
「や……っ」
「ほら、触れただけで声をあげてしまってるじゃないですか。それなのにこんなにも無防備で……」
そのまま肩を指で撫で続ければ、ゾワゾワした刺激に耐え切れず香織の首が仰け反った。
「ふ……っ」と熱い吐息を漏らしながら、潤み始めた瞳で睨むように浦原を見る香織に、当の浦原はどうしたか。
「そんな目で見たってダメっスよ。でもそうですねぇ。もう二度とこんな格好をしないよう……『ボク』が躾けてあげましょうか」
「……え?……つっ!」
それは痛みを訴える小さな悲鳴。
数秒後、満足げに浦原が撫でた香織の首筋には、紅い印が刻まれていた。
思いもよらぬ展開に放心状態となっていた香織だったが、ハッと気付いて叫ぶ。
「ちょっと浦原さん! 何でこんな……って、やだぁ……んっ!」
最後の甘い悲鳴は、腿に触れた浦原の手に対する抗議。先程香織が持ち上げた裾と同じ場所から滑り込んだ手は、その滑らかさを確かめるように腿を撫でていた。
「ひ……っあ……、やだ、浦原……さん……っ!」
ゾクゾクと痺れるような感覚に翻弄されて体を震わせる香織に、浦原は言った。
「だって見せパンを履いてるなら、ココも見せて良いって事でしょう?」
「だから……って、触ってい……いとは言ってな……っ」
「見せると触るは同義語ですよ。……ボクにとってはね」
「ひゃぁっ!」
内腿を探られた事で膝の力が抜けた香織が、バランスを崩す。咄嗟に香織の体を支えて衝撃の無いよう尻餅をつかせた浦原は、香織の足を掴んで持ち上げた。
「うらは……っ!」
そのまま足の間に体を滑り込ませると、持ち上げた足のふくらはぎに口付ける。
「ダメ、浦原さん……っ!」
「何でです?」
「何でって……っぁっ」
「ココも、ココも……ココ、も」
「んっ……!」
ゆっくりと口付けの位置が移動し、内腿に達した唇は、またも香織に紅い印を刻んだ。
「スカートから出ていた場所っスよ」
顔を上げた浦原の瞳に宿っているのは、強い感情。それが何を意味するのか、香織には未だ分からない。
「どうしてこんな事……?」
浦原が触れる毎に積み重なる疼きと、与えられたチリリとした痛みに涙を浮かべながら香織が言うと、浦原は一瞬苦しげに眉をしかめた。そして掴んでいた足からそっと手を放し、そのまま香織に覆いかぶさる。
「決まってるじゃないっスか。躾ですよ。こうして痕を付けておけば、こんな露出度の高い服は着られない」
「躾って……私がどんな服を着たって、浦原さんには関係ないじゃないですか」
間近に迫る浦原の顔をまっすぐ見つめながら言う香織に、同じくまっすぐな視線を返しながら浦原は言った。
「ねぇ香織さん、キスの場所に意味があるのを知ってます? 首へのキスは独占。腿へのキスは支配を意味してるんスよ」
「そんなの知らない……」
「じゃあ覚えておいて下さいね。香織さんの体に刻まれた痕の意味を。そして気付いて下さい、ボクの気持ちに」
突然の告白で驚く香織に「すみません。本当はもっとスマートに伝えたかったんですけどね」と付け加えた浦原は、切なげな表情を見せる。
「でも……頼みますから、ボク以外の人に香織さんの肌を見せないで下さい。でなきゃ……」
一呼吸置いて今度は香織の手を掴んで引き寄せると、
「ボクはきっと、嫉妬で狂ってしまいますから」
と言いながら『懇願』を意味する手のひらに唇を寄せ、そっと紅を刻んだ。
〜了〜