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名探偵コナン(現在2編)

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【気障な人(安室)】


 ある日の昼休み。

 私はいつものように『ポアロ』でサンドイッチを摘まみながら本を読んでいた。
 ここに来る直前に軽い気持ちで買ったその本は、胸を締め付けるような悲しいお話で、思わず涙が溢れてしまう。
 未だ午後の仕事が残っているし、目を真っ赤にして職場に戻るわけにはいかない。でもどうしても続きが気になって仕方なく、ハンカチ片手に本を読み進めていると――。

悠里さん」

 不意に名前を呼ばれた。

「食べなくて良いんですか?」

 耳元で囁くように言われたと同時に、本の間に挟まれた紙。そのまま流れるように取り上げられた本は、パタリと閉じられる。

「読書も良いですが、早く食べないとお昼休みが終わっちゃいますよ」

 そう言って、本で時計を見るよう促したのは、ポアロの店員である安室さんだった。
 それなりに常連の為、軽い自己紹介はしていたけれど、まさか下の名前で呼ばれるとは思いもよらず。驚きでポカンとする私を、安室さんは何故かじっと見つめていた。

「ありがとうございます……あの、本を……」

 視線に戸惑いながら、本を返してもらおうと手を差し出す。本が乗せられた時、不自然に触れた安室さんの手の温もりに思わずドキリと心臓が跳ねた。

「安室、さん……?」
「少し目が腫れてますから、冷やす物を持って来ましょう」
「え? あ、すみません」
「空腹だとお仕事に差し障りますから、ちゃんと食べて下さいね」
「はい……」
「それと、この本は一人では読まない方が良いです」
「……え?」

 意味が分からず首を傾げる私に、たった今まで私に触れていた手の人差し指を立て、その指をいたずらっ子のようにウインクしながら口元に当てる安室さん。そのしぐさからふと思い立ち、本を開いて先ほど挟まれた紙を確認すると、そこには携帯番号、アドレス、そして数行のメッセージが書かれていた。
 驚いて顔を上げた時にはもう、安室さんは踵を返して厨房へと歩いている。
 声をかける事の出来なかった私はもう一度メモに視線を戻すと、メッセージを読んだ。

 ――どんな理由であれ、泣くのは僕の前だけにして下さい。連絡待ってます。安室

「……気障な人」

 書かれていたメッセージが、ずっと心に秘めていた想いを、先ほどとは違う涙にして溢れさせる。
 そんな私に、冷たく冷えたタオルを持ってきてくれた安室さんが、

「僕の前だけにしてと書いてあったでしょう?」

と拗ねたように言った。

〜了〜






なんとびっくり!
このお話には、安室さんサイドのお話が存在しています。

進撃の巨人をメインに、名探偵コナンとツルネの夢小説を更新しておられるサイト様【wakabaの葉】の『wakaba様』が、安室さん目線で鼻血噴出もののお話を書いて下さったのですよ。
銀木のお話では見えなかった安室さんの葛藤😆と、胸キュン間違いなしの夢世界をお楽しみ頂けます!
是非ご一読ください💕

ブラックコーヒーを飲めない銀木が、このお話を読みながらだと何倍でも飲めたよ!めっちゃ甘いよっ🥰

気障な人 —安室 side—
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