BLEACH(現在13編)
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「喜助の湯っすか?」
縁側でかき氷を食べながら、浦原が言った。
今日のシロップは、近所のスーパーで一押しされていたコーラ味。そこに練乳をかけて、「コーラフロート風味だよ」と香織に満面の笑顔で渡されたらしい。
「そうなの。なんとなく喜助さんの名前を検索して見たら偶然たどり着いてね。喜助さんの温泉があるんだと思ったら、可笑しくなっちゃった」
そう言って笑いながら、浦原の隣でかき氷を頬張る香織のシロップは謎の色だ。浦原と同じコーラとイチゴ、レモン、ブルーハワイ他、多分浦原商店の冷蔵庫に入っていたシロップを、全てかけたのだろうと思わせる色は、正直あまり見たい色では無かった。
その色合いに苦笑しながら、出来る限り氷を視界から外しつつ香織を見た浦原は言う。
「可笑しいってのはちょっと納得いきませんが、そこに行ってみたいんすか?」
「ううん、行きたいってわけじゃ無いよ。さすがにここからは遠いしね。でも好きな人の名前が付いてると、ちょっぴりワクワクしない?」
「ゴホッ!」
にへら、と笑いながらサラリと言われた言葉に、次の氷を口に運びかけていた浦原は思わずむせてしまった。気管に入った氷の苦しさにしばらく咳き込みながらも、浦原は思う。
ーーああ、この人はこう言う人だった
と。
それは決して悪い意味ではなく、浦原にとっては嬉しくて仕方ないのだ。明け透けに、真っ直ぐに。自分を想ってくれる人がいると言うのは擽ったくて、嬉しいもの。
「大丈夫? 喜助さん」
心配そうに顔を覗き込みながら、でもかき氷を食べる手は止めない香織に「もう大丈夫っす」と答えると、浦原は自ら持っていたかき氷を縁側に置いた。
「喜助さん?」
不思議そうな眼差しを向けてくる香織に手を伸ばし、そっと肩を抱き寄せる。
「考えてみれば、付き合い始めてから未だ一度もお泊まり諸々、大人のデートをした事って無かったっすね。この機会に二人で行ってみましょうか。喜助の湯」
「え、どしたの? 急に」
「香織さんと一緒に行きたくなっちゃいました」
「でも……結構遠いよ?」
嬉しいけれど、大丈夫?
そんな表情で浦原を見上げてくる香織。その愛らしさに、浦原は口元を緩めながら言った。
「その辺は何も問題ないっすよ。すぐ近くにありますから」
「……は?」
浦原が何を言っているのか分からず、香織の眉間にシワが寄る。だがその意味は、すぐに浦原の口から伝えられた。
「アタシと一緒にお風呂に入れば、どこだって『喜助の湯』じゃないっすか。ってなわけで、今から早速お風呂を沸かしてきますね〜」
そう言った浦原は、呆気にとられている香織にキスを落とすと、凄まじいスピードで風呂場へと走り去った。
残された香織はと言うと、浦原の姿が見えなくなってからも数秒は固まったままで。やがてハッと気づくと、口元を手で押さえながら呟く。
「今から一緒にお風呂……? って事は、混浴……?」
『好き』だという言葉はいくらでも口にできても、そこから先についてはまた別の話。自分の何気ない言葉が、浦原の背中を押したことに気付いた香織の顔が真っ赤に染まる頃には、どんなカラクリかは分からないがもうすっかり準備が整っていた。
「そんじゃ、行きますよ」
「あの、喜助さん!?」
慌てる香織をひょいと抱き上げ、いそいそと風呂場へと向かう浦原。その顔は、何を思っているかは知らないが、期待に満ち溢れている。
最初は恥ずかしいと抵抗していた香織も、結局最後には浦原に押し負けてしまい……。
湯船の中で浦原に抱きしめられながら、湯温よりも高い熱を感じる事となったのだった。
ーーこれぞまさしく天然温泉?
〜了〜
縁側でかき氷を食べながら、浦原が言った。
今日のシロップは、近所のスーパーで一押しされていたコーラ味。そこに練乳をかけて、「コーラフロート風味だよ」と香織に満面の笑顔で渡されたらしい。
「そうなの。なんとなく喜助さんの名前を検索して見たら偶然たどり着いてね。喜助さんの温泉があるんだと思ったら、可笑しくなっちゃった」
そう言って笑いながら、浦原の隣でかき氷を頬張る香織のシロップは謎の色だ。浦原と同じコーラとイチゴ、レモン、ブルーハワイ他、多分浦原商店の冷蔵庫に入っていたシロップを、全てかけたのだろうと思わせる色は、正直あまり見たい色では無かった。
その色合いに苦笑しながら、出来る限り氷を視界から外しつつ香織を見た浦原は言う。
「可笑しいってのはちょっと納得いきませんが、そこに行ってみたいんすか?」
「ううん、行きたいってわけじゃ無いよ。さすがにここからは遠いしね。でも好きな人の名前が付いてると、ちょっぴりワクワクしない?」
「ゴホッ!」
にへら、と笑いながらサラリと言われた言葉に、次の氷を口に運びかけていた浦原は思わずむせてしまった。気管に入った氷の苦しさにしばらく咳き込みながらも、浦原は思う。
ーーああ、この人はこう言う人だった
と。
それは決して悪い意味ではなく、浦原にとっては嬉しくて仕方ないのだ。明け透けに、真っ直ぐに。自分を想ってくれる人がいると言うのは擽ったくて、嬉しいもの。
「大丈夫? 喜助さん」
心配そうに顔を覗き込みながら、でもかき氷を食べる手は止めない香織に「もう大丈夫っす」と答えると、浦原は自ら持っていたかき氷を縁側に置いた。
「喜助さん?」
不思議そうな眼差しを向けてくる香織に手を伸ばし、そっと肩を抱き寄せる。
「考えてみれば、付き合い始めてから未だ一度もお泊まり諸々、大人のデートをした事って無かったっすね。この機会に二人で行ってみましょうか。喜助の湯」
「え、どしたの? 急に」
「香織さんと一緒に行きたくなっちゃいました」
「でも……結構遠いよ?」
嬉しいけれど、大丈夫?
そんな表情で浦原を見上げてくる香織。その愛らしさに、浦原は口元を緩めながら言った。
「その辺は何も問題ないっすよ。すぐ近くにありますから」
「……は?」
浦原が何を言っているのか分からず、香織の眉間にシワが寄る。だがその意味は、すぐに浦原の口から伝えられた。
「アタシと一緒にお風呂に入れば、どこだって『喜助の湯』じゃないっすか。ってなわけで、今から早速お風呂を沸かしてきますね〜」
そう言った浦原は、呆気にとられている香織にキスを落とすと、凄まじいスピードで風呂場へと走り去った。
残された香織はと言うと、浦原の姿が見えなくなってからも数秒は固まったままで。やがてハッと気づくと、口元を手で押さえながら呟く。
「今から一緒にお風呂……? って事は、混浴……?」
『好き』だという言葉はいくらでも口にできても、そこから先についてはまた別の話。自分の何気ない言葉が、浦原の背中を押したことに気付いた香織の顔が真っ赤に染まる頃には、どんなカラクリかは分からないがもうすっかり準備が整っていた。
「そんじゃ、行きますよ」
「あの、喜助さん!?」
慌てる香織をひょいと抱き上げ、いそいそと風呂場へと向かう浦原。その顔は、何を思っているかは知らないが、期待に満ち溢れている。
最初は恥ずかしいと抵抗していた香織も、結局最後には浦原に押し負けてしまい……。
湯船の中で浦原に抱きしめられながら、湯温よりも高い熱を感じる事となったのだった。
ーーこれぞまさしく天然温泉?
〜了〜
