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時の泡沫2

 意識を手放しそうになりながらも、途切れ途切れに伝えた私の想い。それは歳三さんに伝わったようだ。
 堪えきれなくなった涙が溢れる中、歳三さんは私を強く抱きしめた。

「琴尾……琴尾っ! 死ぬな……!」

 悲痛な声に、胸が痛む。
 ごめんね、こんなに悲しい思いをさせてしまって。
 ごめんね、苦しませるばかりで。
 もう、声を出す力すら失われてしまったから。何度も触れる唇から、あらん限りの私の心を伝えた。
 もしも奇跡が起こるなら、いつかどこかで生まれ変わりたい。今度は平らかな世で、貴方と共に同じ時を重ね、一つの泡沫となって生きたい。

「琴尾~~っ!」

 歳三さんが私の名を叫ぶ声を聞きながら、せめてもと精一杯の笑顔を見せる。
 そして……。

 愛する人の腕の中、私は静かに息を引き取ったのだった――。

 ~完~  
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良かった👍