1週目
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慣れない仕事でクタクタの体を引きずるようにしながら、帰宅途中のスーパーに入る。
店内を見て回っていると、腰に刀を差した黒い服の青年がお菓子コーナーを物色していた。その青年は、しゃがみこんで風船ガムを箱ごと引っ張り出し、棚の奥の物までカゴに放り込んでいく。
なかなかに大胆な買い方だなと思いながら後ろを通り過ぎようとすると、「これで暫くは困らねェな」と言いながら、青年が立ち上がった。
タイミングが悪く、私は青年とぶつかってしまう。
「キャッ」
「こいつァすいやせん。大丈夫でしたかィ?」
「いえ、こちらこそ……」
そう言いながら顔を見上げると、そこにあったのはアイドル顔負けの美形の姿。
「さすが都会……」
思わず見惚れておかしな発言をしてしまった私に、その青年は呆れ顔を見せる。
「アンタ、隙だらけで危なそうな人だな。ま、何かあったら真選組に来なせェ」
「真選組……」
この青年は幕府の警察だったのかと気付いた時にはもう、彼は立ち去っていて。
「名前、聞いとけば良かったかな」
彼が立ち上がった時に一瞬見えた、ガムを見る嬉しそうな笑顔が、私にそんな後悔をさせた。
店内を見て回っていると、腰に刀を差した黒い服の青年がお菓子コーナーを物色していた。その青年は、しゃがみこんで風船ガムを箱ごと引っ張り出し、棚の奥の物までカゴに放り込んでいく。
なかなかに大胆な買い方だなと思いながら後ろを通り過ぎようとすると、「これで暫くは困らねェな」と言いながら、青年が立ち上がった。
タイミングが悪く、私は青年とぶつかってしまう。
「キャッ」
「こいつァすいやせん。大丈夫でしたかィ?」
「いえ、こちらこそ……」
そう言いながら顔を見上げると、そこにあったのはアイドル顔負けの美形の姿。
「さすが都会……」
思わず見惚れておかしな発言をしてしまった私に、その青年は呆れ顔を見せる。
「アンタ、隙だらけで危なそうな人だな。ま、何かあったら真選組に来なせェ」
「真選組……」
この青年は幕府の警察だったのかと気付いた時にはもう、彼は立ち去っていて。
「名前、聞いとけば良かったかな」
彼が立ち上がった時に一瞬見えた、ガムを見る嬉しそうな笑顔が、私にそんな後悔をさせた。