2週目
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先週訪れた飲み屋を気に入ってしまった私は、今日もまた足を運んだ。
「また来てくれたのかい?」
そう言って嬉しそうに笑ったオヤジさんは例のごとく、ハズレのないツマミを次々と出してくれる。
舌鼓を打ちながら改めて店内を見回すと、この小さな店の中にある席は8つほど。そして埋まっているのは、前回と全く同じ場所である事に気付いた。
そこにはもちろん、例の黒い着流しの人もいる。
「この間は送って下さってありがとうございました」
タイミングを見計らってお礼を言ったけれど、
「べつに構わねェよ」
という素っ気ない返事が返ってくるだけだった。
会話が続かず困っていると、オヤジさんが助け舟を出してくれる。
「なんかあったら、また土方さんに頼んなよ。なんてったって真選組の副長だからなァ」
「真選組の? しかも副長さんだなんて、そんな凄い方に送って頂いちゃってたんですね。すみません」
慌てて頭を下げた私を見て、「余計な事言ってんじゃねェよオヤジ!」と怒った副長さんは、「仕事みたいなもんだから気にすんな」と言って盃をぐいと煽る。その頬がほんのり赤く染まっていたのは多分、照れ隠しだろう。オヤジさんの満面の笑みが、そう確信させてくれた。
「また来てくれたのかい?」
そう言って嬉しそうに笑ったオヤジさんは例のごとく、ハズレのないツマミを次々と出してくれる。
舌鼓を打ちながら改めて店内を見回すと、この小さな店の中にある席は8つほど。そして埋まっているのは、前回と全く同じ場所である事に気付いた。
そこにはもちろん、例の黒い着流しの人もいる。
「この間は送って下さってありがとうございました」
タイミングを見計らってお礼を言ったけれど、
「べつに構わねェよ」
という素っ気ない返事が返ってくるだけだった。
会話が続かず困っていると、オヤジさんが助け舟を出してくれる。
「なんかあったら、また土方さんに頼んなよ。なんてったって真選組の副長だからなァ」
「真選組の? しかも副長さんだなんて、そんな凄い方に送って頂いちゃってたんですね。すみません」
慌てて頭を下げた私を見て、「余計な事言ってんじゃねェよオヤジ!」と怒った副長さんは、「仕事みたいなもんだから気にすんな」と言って盃をぐいと煽る。その頬がほんのり赤く染まっていたのは多分、照れ隠しだろう。オヤジさんの満面の笑みが、そう確信させてくれた。