2週目
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仕事帰りに寄ったスーパーでふと気になり、覗いたお菓子コーナー。
「そりゃまあそうだよね」
例の真選組の青年がいないかとちょっぴり期待していたが、その姿は無かった。
残念だなと小さく溜息を吐きながらレジに向かうと、不意に買い物カゴが重くなる。
「ん?」
不思議に思ってカゴを見ると、入れたはずのないガムの箱が入っていた。
「何これ。棚から落ちて来た?」
慌てて棚を見上げれば、更に重みの増す買い物カゴ。
何が起きているか分からず、再び視線を買い物カゴに戻すとーー。
「バレちまいやしたか」
いたずらっ子のように笑いながら、あの真選組の青年が、カゴにガムの箱を入れていた。
「ガムの人!」
「あながち間違っちゃァいやせんが、その呼び方はどうですかねェ。俺にはちゃんと沖田総悟って名前がありまさァ」
「だって名前を聞いてなかったんだもの。じゃあその沖田さんは一体何をしてるんですか?」
「見て分かんねェんですかィ?」
そう言ってカゴに手を伸ばした沖田さんは、ガムの箱を取り出した。
「例のごとく、隙だらけのアンタを見かけたんでね。気付かれずにほうり込めた数だけ買って行こうってゲームをやってたんでさァ。でも意外とすぐバレるもんですねィ」
「あ……当たり前ですっ!」
からかわれている事に気付いた私が怒ると、一瞬沖田さんの目が丸くなる。ーーが、次の瞬間には、悪巧みをしているかのような表情になった。
「当たり前、ねェ……。そんじゃまァ、次の勝負も楽しみにしてまさァ」
「え? 次って……」
話の流れが見えず、慌てる私をその場に残し、さっさとガムの箱を持って立ち去る沖田さん。その後ろ姿を見送りながら私は、「ひょっとして、オモチャにされてない?」と頭を抱えるしかなかった。
「そりゃまあそうだよね」
例の真選組の青年がいないかとちょっぴり期待していたが、その姿は無かった。
残念だなと小さく溜息を吐きながらレジに向かうと、不意に買い物カゴが重くなる。
「ん?」
不思議に思ってカゴを見ると、入れたはずのないガムの箱が入っていた。
「何これ。棚から落ちて来た?」
慌てて棚を見上げれば、更に重みの増す買い物カゴ。
何が起きているか分からず、再び視線を買い物カゴに戻すとーー。
「バレちまいやしたか」
いたずらっ子のように笑いながら、あの真選組の青年が、カゴにガムの箱を入れていた。
「ガムの人!」
「あながち間違っちゃァいやせんが、その呼び方はどうですかねェ。俺にはちゃんと沖田総悟って名前がありまさァ」
「だって名前を聞いてなかったんだもの。じゃあその沖田さんは一体何をしてるんですか?」
「見て分かんねェんですかィ?」
そう言ってカゴに手を伸ばした沖田さんは、ガムの箱を取り出した。
「例のごとく、隙だらけのアンタを見かけたんでね。気付かれずにほうり込めた数だけ買って行こうってゲームをやってたんでさァ。でも意外とすぐバレるもんですねィ」
「あ……当たり前ですっ!」
からかわれている事に気付いた私が怒ると、一瞬沖田さんの目が丸くなる。ーーが、次の瞬間には、悪巧みをしているかのような表情になった。
「当たり前、ねェ……。そんじゃまァ、次の勝負も楽しみにしてまさァ」
「え? 次って……」
話の流れが見えず、慌てる私をその場に残し、さっさとガムの箱を持って立ち去る沖田さん。その後ろ姿を見送りながら私は、「ひょっとして、オモチャにされてない?」と頭を抱えるしかなかった。