土方十四郎(現在51篇)

今日は立春という事で、『立春大吉』のお札を屯所に貼った。

「何だこれは?」

早速訝しげな顔を見せる副長。

「立春の邪気祓いです。今年も良い年になりますよ」
「こんな紙切れ一枚でか?」
「私が念を込めて書きましたから」
「ま、真選組の為になるなら良いさ、ありがとよ」
‪「いえ、ついでに副長に色目を使う女子達も祓って…ってヤバっ」‬
‪「お前なァ」‬

‪呆れた声で言われ、口を滑らせてしまった事を後悔し、恥ずかしさに俯く。
そんな私に副長は「んな事しなくてもお前以外は最初から自分で振り払ってるっての」と言うと、優しく抱きしめてキスしてくれた。‬

20180205(月)08:31
28/51ページ
応援👍