土方十四郎(現在51篇)

少し長めの出張だった土方さんが帰ってきた。
「お帰りなさい」と出迎えた私を、強く抱きしめた彼が言う。

「…寂しかったんだよな?」

その聞き方はずるいよね。
「それは貴方が、でしょ?」と顔を見上げて私が言うと、彼は視線を逸らして頬を赤らめながら「別に」と答えた。

20180120(土)10:01
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