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坂田銀時(現在95篇)

その日がくるのは分かっていたけれど、いざ現実となると受け入れがたいものがあり、心がかき乱された。

「悪ィな、これで終いだ」

そう言って空を見上げた後ろ姿は、目の前にいるはずなのに、やけに遠く感じられる。

ーー行かないで!

今ここで手を伸ばして。縋り付いて。
素直な気持ちをぶつけたら、あなたはこれからもここにいてくれる?

「銀時……」

言いたい事は山ほどあるはずなのに、音として発せられたのは、ただ彼の名前のみ。

「俺の事は忘れてくれ。……あばよ」

肩越しに見えた笑顔は、とても優しくて……愛しくて。胸が締め付けられる。

「……銀時!」

歩き出した銀時の背中に向けて、私は叫んだ。

「忘れないから!これからもずっと、私は銀時を想ってるから!」

遠のく銀時の肩が小さく揺れ、掲げられた右手。
その意味は分からないけれど、彼を忘れたくないという気持ちだけははっきりしているから。

「いつかまた、どこかでーー!」

20180820(月)08:35
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