坂田銀時(現在95篇)

いつだって銀時は、楽しそうに私を抱く。
時には優しく、時には荒々しく。
それはまるで、意思のあるおもちゃで遊んでいるかのようだった。

嫌だと言っても、どれだけ私が懇願しても、決して許そうとはせず。
肌を重ねた日は、足腰が立たなくなるまで責め立てられた。

「お願……銀時、も、私……っ!」

強すぎる快感に翻弄されながらポロリと涙を流せば、銀時の口元にひときわ色濃く浮かぶ笑み。
優しい口付けが涙に触れると、生暖かい舌が眦をなぞった。

「意地が悪ィよな、俺。この為に……俺以外の誰も見る事が出来ないこの顔を見る為に、お前をいじめちまう」

唇を離した銀時が、私を見下ろす。
その表情はとても優しく幸せそうで。
先ほどまで鬼畜なほどに私を責め立てていた男と、同一人物には思えなかった。

「他の誰も知らない、俺だけに見せる顔が欲しくてよ。悪ィとは思いながらもつい……でもお前も悪ィんだぜ」
「何が悪……やぁ……っ!」

新たな刺激にびくりと体を震わせる私に、銀時はまたいつもの意地の悪い、楽しそうな顔をして言う。

「俺のS心を擽る魅力を持ってるって事」

20180422(日)00:05
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