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坂田銀時(現在95篇)

【駆け引き】

男は『最初の男』を望み、女は『最後の女』を望むという話がある。

「アンタもそうなの?」

たった今情事を終えたばかりの、銀色の髪の男に聞いた。

「いんや、俺は『今だけの男と女』で良いわ」

気怠い瞳で私を見ながら、男は口角を上げて言う。

「俺たちの関係にピッタリだろ?」
「そうかもね」

私は事も無げに答えると、男の眦に口付けた。

「寂しい男が孤独をごまかすにはうってつけ」

続けてそう言った私は次の瞬間、ベッドに押さえつけられてしまう。

「減らず口はそこまでだ」

強引な口付けが私を襲った。

「お前みてェな生意気な女には、正しい大人の関係って奴を教えてやるよ」

そう言った男は再び私を深く貫く。

「お前も可哀想な女だよな。俺みたいな奴に捕まっちまってよ」

激しく突き上げられながら感じるのは快楽よりも、この男が必死に隠そうとしている苦しみばかり。
失う事が怖くて背を向けていたのに。一度情を交わしてしまえば、後戻りなど出来はしない。

ーーどちらが捕らわれたのかなんて、分かりゃしないわ。……今のアンタにはね。

男が中で達するのを感じながら、私は小さく口角を上げた。

20180216(金)20:44
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