土方十四郎(現在51篇)
どうした? こんな朝早くに屯所に来るなんざ珍しいな。
誰よりも早く俺の誕生日を祝いたかった? そいつァわざわざありがとよ。
しかも誕生日プレゼントとして何でも1つだけ俺の言う事を聞く、と。そうだなァ……だったら今日はお前の部屋で一夜を共にしてくれるか? もちろん撤回は無しだ。武士に二言はねェからな。
……今年は忘れられねェ誕生日になりそうだ。
美味かった、ごちそうさん。
こんな豪勢な料理、手間がかかっただろ。
大した事ないって……だとしたらお前の腕が良いんだろうよ。どの料理もお世辞じゃなく美味かったぜ。
今朝方一夜を共にとは言ったが、こんな美味い飯まで食えるなんてな。
だがそろそろデザートに移りてェ。
とびっきり甘くて蕩けちまうヤツを……期待してんぞ。
お前と繋がっている間に、日付が変わっちまったな。
だが誕生日が終わっても、俺はお前を手離す気はねェんだ。
良いか、二度は言わねェからよく聞けよ。
来年も、再来年も……その先もずっと、こうして俺が愛して抱くのはお前だけだってのを忘れんな。
……最高の誕生日をありがとよ。
〜了〜
51/51ページ
