土方十四郎(現在51篇)

【不器用】

「別に気になる奴なんざいねぇよ」

ふと聞きたくなって尋ねた問いに
副長は真摯に答えてくれた
私が悲しげにため息をつくと
チラリと向けられた流し目

「煙草を美味くしてくれる奴ならいる」

その顔は、少しだけ赤く見えた
41/51ページ
応援👍