ずっと一緒に
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「最後にしなくて良いんだよ。これからも、何度だって泣き顔を見せてくれたら良いわ」
「バカヤロー。男がそんな何度もピーピー泣いてられっかよ」
頬を伝う涙を拭いながら、銀時が反論する。しかし柚希は続けた。
「泣き顔を見せられるのも、体温を感じられるのも、お互いの命があってこそだもの」
言いながら、自らの胸元に視線を移す。そこには、銀時が柚希を求めた証がいくつも刻まれていた。その中の一つに指を当て、続く言葉を探すように撫でた柚希は、一つ大きく深呼吸する。そしておもむろに顔を上げると、銀時をまっすぐ見つめて言った。
「正直、あんな抱き方をされたのは辛かった。でもシロが誰よりも私に縋ってくれたお陰で、お互いが生き延びられたんだって実感も得られたわ。……あのね、シロ。私はいつだって、誰よりもシロの傍にいたいと思ってる。心も体も寄り添っていたいと思ってるの。だから今度私を抱く時は……ちゃんと私を見て。体だけじゃなくて、心も繋いでくれる?」
その言葉が胸に刺さったのか、柚希を見つめて聞き入っていた銀時の頬を、新たな涙が伝う。だがすぐに袖で涙をグイと拭った銀時は、ニカリと悪戯な笑顔を見せて言った。
「随分と大胆な事を言ってくれんじゃねェの。私を抱く時は……って事はつまり、また抱いて良いって事だよな?」
「それは……っ」
言われて恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤にして俯く柚希。
そんな柚希の姿を愛おしそうに見つめた銀時は、柚希を腕の中にそっと招き入れた。少し拗ねた顔で見上げてくる柚希の額に口づけながら、銀時が言う。
「抱かせてくれよ」
「……っ」
「俺だって、誰よりも柚希の傍にいてェんだよ。男としちゃァ情けねェが、俺はお前がいなきゃ駄目なんだ。だからお前が傍にいる事を実感するために、これからもずっと……何度でも。お前の心と体の全てを、俺に抱かせてくれ」
「シロ……」
まっすぐに向けられた視線は、柚希の胸を熱く焦がした。
この気持ちを伝えたくて、そっと銀時の頬に手を当てた柚希が銀時を見つめ返す。その思いを受け取った銀時は、自然な流れで柚希の体を横たわらせた。
「何があっても俺たちはずっと一緒だ」
「……んっ……」
甘い吐息を皮切りに、重なる影。
そのまま二人は柚希が疲れて眠ってしまうまで、お互いの心を通わせながら、誰よりも深く強い繋がりを求めあったのだった。
〜了〜
「バカヤロー。男がそんな何度もピーピー泣いてられっかよ」
頬を伝う涙を拭いながら、銀時が反論する。しかし柚希は続けた。
「泣き顔を見せられるのも、体温を感じられるのも、お互いの命があってこそだもの」
言いながら、自らの胸元に視線を移す。そこには、銀時が柚希を求めた証がいくつも刻まれていた。その中の一つに指を当て、続く言葉を探すように撫でた柚希は、一つ大きく深呼吸する。そしておもむろに顔を上げると、銀時をまっすぐ見つめて言った。
「正直、あんな抱き方をされたのは辛かった。でもシロが誰よりも私に縋ってくれたお陰で、お互いが生き延びられたんだって実感も得られたわ。……あのね、シロ。私はいつだって、誰よりもシロの傍にいたいと思ってる。心も体も寄り添っていたいと思ってるの。だから今度私を抱く時は……ちゃんと私を見て。体だけじゃなくて、心も繋いでくれる?」
その言葉が胸に刺さったのか、柚希を見つめて聞き入っていた銀時の頬を、新たな涙が伝う。だがすぐに袖で涙をグイと拭った銀時は、ニカリと悪戯な笑顔を見せて言った。
「随分と大胆な事を言ってくれんじゃねェの。私を抱く時は……って事はつまり、また抱いて良いって事だよな?」
「それは……っ」
言われて恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤にして俯く柚希。
そんな柚希の姿を愛おしそうに見つめた銀時は、柚希を腕の中にそっと招き入れた。少し拗ねた顔で見上げてくる柚希の額に口づけながら、銀時が言う。
「抱かせてくれよ」
「……っ」
「俺だって、誰よりも柚希の傍にいてェんだよ。男としちゃァ情けねェが、俺はお前がいなきゃ駄目なんだ。だからお前が傍にいる事を実感するために、これからもずっと……何度でも。お前の心と体の全てを、俺に抱かせてくれ」
「シロ……」
まっすぐに向けられた視線は、柚希の胸を熱く焦がした。
この気持ちを伝えたくて、そっと銀時の頬に手を当てた柚希が銀時を見つめ返す。その思いを受け取った銀時は、自然な流れで柚希の体を横たわらせた。
「何があっても俺たちはずっと一緒だ」
「……んっ……」
甘い吐息を皮切りに、重なる影。
そのまま二人は柚希が疲れて眠ってしまうまで、お互いの心を通わせながら、誰よりも深く強い繋がりを求めあったのだった。
〜了〜