海辺の告白
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どこかで小さくカチリと音がし、続いてブルルルル……と響き渡る爆音。
「何だァ!?」
驚く銀時と一緒に硬直する柚希だったが、その音が銀時の浮き輪から聞こえて来ている事に気付いて真っ青になる。
「シロ、もしかしてそれ……!」
「もしかしなくても……ってうおわァ~~ッ!」
一気に遠のいていく銀時の叫び声。
スタートしてしまった浮き輪のエンジンは、銀時の意思などお構いなしに海の上を走って行く。
「シロ!」
慌てて助けに行こうとするも、人間の泳ぎでは到底追いつける速さでは無く。
どうしようかと慌てていた時、ふと目に入ったのは浜辺にいた新八と神楽。見ればどうやらその視線は銀時を追っていた。
「新八くん! 神楽ちゃん! シロが……」
「ああ、銀ちゃんなら大丈夫ネ」
「……へ?」
急いで二人に駆け寄った柚希が見た物は、神楽の手に収まるほどの小さなリモコン。
「まさかそれ……」
「どうやらこっそり神楽ちゃんが、源外さんから渡されていたようです。銀さんが不埒な行いをしたら、遠慮なくこれで操縦しろって」
「え? いや、不埒って……」
「柚希も隙を見せすぎヨ。男は皆狼ネ。狩られる前に殺る。これ常識ヨ」
「いやいや殺るってちょっと待って! さすがに海の上ではシロも対応できないからね。新八くんも神楽ちゃんを止めて!」
「大丈夫ですよ。電池が持たないので、せいぜい数分しか使えないみたいですから」
のほほんと言う新八に、気が気でない柚希。地上では多少の無茶は出来ても、水の中では手も足も出ない事を知っているから。
万が一振り落とされでもしたら、確実に溺れてしまう。こうなれば強引にリモコンを奪い取って……と神楽の隙を伺っていた時。
「ほんと柚希は心配性ネ。そんなに銀ちゃんの事好きアルか?」
突然聞かれ、柚希は慌てた。
「え? それは……」
「素直に答えたら、リモコンを渡してやっても良いアルよ」
ニヤニヤと笑いながら言う神楽の向こうには、悲鳴を上げながら海の上を引きずり回されている銀時の姿が見えている。
神楽と海の上の銀時、そしてキラキラとした目で自分を見ている新八へと順に視線を移し、大きくため息を吐いた柚希は、最後にもう一度海の方を見つめた。
そして覚悟を決めたように、その一言を口にする。
「シロは――」
「何だァ!?」
驚く銀時と一緒に硬直する柚希だったが、その音が銀時の浮き輪から聞こえて来ている事に気付いて真っ青になる。
「シロ、もしかしてそれ……!」
「もしかしなくても……ってうおわァ~~ッ!」
一気に遠のいていく銀時の叫び声。
スタートしてしまった浮き輪のエンジンは、銀時の意思などお構いなしに海の上を走って行く。
「シロ!」
慌てて助けに行こうとするも、人間の泳ぎでは到底追いつける速さでは無く。
どうしようかと慌てていた時、ふと目に入ったのは浜辺にいた新八と神楽。見ればどうやらその視線は銀時を追っていた。
「新八くん! 神楽ちゃん! シロが……」
「ああ、銀ちゃんなら大丈夫ネ」
「……へ?」
急いで二人に駆け寄った柚希が見た物は、神楽の手に収まるほどの小さなリモコン。
「まさかそれ……」
「どうやらこっそり神楽ちゃんが、源外さんから渡されていたようです。銀さんが不埒な行いをしたら、遠慮なくこれで操縦しろって」
「え? いや、不埒って……」
「柚希も隙を見せすぎヨ。男は皆狼ネ。狩られる前に殺る。これ常識ヨ」
「いやいや殺るってちょっと待って! さすがに海の上ではシロも対応できないからね。新八くんも神楽ちゃんを止めて!」
「大丈夫ですよ。電池が持たないので、せいぜい数分しか使えないみたいですから」
のほほんと言う新八に、気が気でない柚希。地上では多少の無茶は出来ても、水の中では手も足も出ない事を知っているから。
万が一振り落とされでもしたら、確実に溺れてしまう。こうなれば強引にリモコンを奪い取って……と神楽の隙を伺っていた時。
「ほんと柚希は心配性ネ。そんなに銀ちゃんの事好きアルか?」
突然聞かれ、柚希は慌てた。
「え? それは……」
「素直に答えたら、リモコンを渡してやっても良いアルよ」
ニヤニヤと笑いながら言う神楽の向こうには、悲鳴を上げながら海の上を引きずり回されている銀時の姿が見えている。
神楽と海の上の銀時、そしてキラキラとした目で自分を見ている新八へと順に視線を移し、大きくため息を吐いた柚希は、最後にもう一度海の方を見つめた。
そして覚悟を決めたように、その一言を口にする。
「シロは――」
