桜ノ色ハ血ノ色(アスラン)【全38P完結】
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『これから皆さんには、MSのOSの書き換えをシミュレーションして頂きます。制限時間は……そうね、初めてだし10分てとこかしら』
「OSの書き換え?」
アスランが首を傾げた。
それもそのはず。このシミュレーションボックスは、敵を迎撃する訓練を行う為の物だから。
一人で戦うこともあれば、チームワークを必要とした戦いもある。それらの能力を高めるために作られたのが、実際のコックピットに模した形のこのシミュレーションボックスだった。
『OSの書き換えなら、専用のシミュレーターがあるだろうが!』
回線を通してイザークの声が聞こえた。だがその言葉が投げかけられるのが分かっていたかのように、サラが言葉を返す。
『コンピュータールームで書き換えるのと、実際にコックピットで書き換えるのとでは気の持ちようも変わる。ごちゃごちゃ言う前に、やってみる事ね』
サラの言葉が終わると同時に、ボックスの右下にあるボタンが点灯した。
『シミュレーションを始めます。現状のOSを、実戦に投入出来る程度のスペックにまで引き上げてください。今点灯した右下のボタン。それを押したらスタートよ』
プツリ。質問の余地も与えられぬまま、一方的にサラからの回線が切られる。
アスランはどうしたものかと一瞬迷ったが、すぐに気を取り直すとボタンを押し、シミュレーションをスタートさせた。
メインモニターが一旦真っ暗になり、改めて起動画面が現れる。それを見たアスランは、思わず息を飲んだ。
「これは……!!」
その頃、他の者達も同じく息を飲んで画面を見つめていた。
彼らの目に映っていた物。それは――。
見覚えのある地球軍のマーク。
打ち出される文字列。
General
Unilateral
Neuro-Link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
「地球軍のMSのOSか!?」
そんな馬鹿な! と思いながらも画面に釘付けになる。キーボードを叩いてみると、確かにそれはMSのOSに間違いなかった。それもかなり高性能なMS。
ただしOS自体ははとてもちゃちな物で、本体に見合ったOSに書き換える事は逆に至難の業だった。今までに身につけた知識をフルに活用し、一つ一つ書き換えていく。それでも思っていた以上に面倒な事も多くて。
結局書き換えを終了し、アスランがボックスから出たのは14分後。ラスティが13分。後の3人は15分という結果に終わった。
「全員失格」
ボックスから出た彼らをまず最初に迎えたのは、サラのこの言葉だった。
「私は10分という時間を与えた。これは戦場においては致命的な時間にあたる。それなのに貴方達は、それを遙かに上回る時間をかけてしまった。実戦ならとっくに殺されてるわね」
「……」
至極尤もな意見に、誰も言い返すことが出来ない。
「やっぱり貴方達はまだまだ未熟だわ。アカデミーの成績がどんなに優秀であっても、実戦に生かすことが出来なければ何の役にも立たない。そのくらい分かっているわよね?」
プライドをいたく傷つけられるこの言葉に、イザークとディアッカが歯噛みする。
それでも何も言わないのは、悔しいことに認めざるを得ないから。最初は馬鹿馬鹿しいと思っていたこのシミュレーションに、最後には真剣に取り組んでいた。全力を出してのこの結果に、言い訳の言葉すら思いつかない。
「でもまぁ無能というわけではないみたいだけれど」
サラはそう言いながら、たった今オペレーターに渡されたばかりの書類に目を通す。数秒後、読み終えたことをオペレーターに目で合図をすると、一つ小さく頷いた。
「OSの書き換え?」
アスランが首を傾げた。
それもそのはず。このシミュレーションボックスは、敵を迎撃する訓練を行う為の物だから。
一人で戦うこともあれば、チームワークを必要とした戦いもある。それらの能力を高めるために作られたのが、実際のコックピットに模した形のこのシミュレーションボックスだった。
『OSの書き換えなら、専用のシミュレーターがあるだろうが!』
回線を通してイザークの声が聞こえた。だがその言葉が投げかけられるのが分かっていたかのように、サラが言葉を返す。
『コンピュータールームで書き換えるのと、実際にコックピットで書き換えるのとでは気の持ちようも変わる。ごちゃごちゃ言う前に、やってみる事ね』
サラの言葉が終わると同時に、ボックスの右下にあるボタンが点灯した。
『シミュレーションを始めます。現状のOSを、実戦に投入出来る程度のスペックにまで引き上げてください。今点灯した右下のボタン。それを押したらスタートよ』
プツリ。質問の余地も与えられぬまま、一方的にサラからの回線が切られる。
アスランはどうしたものかと一瞬迷ったが、すぐに気を取り直すとボタンを押し、シミュレーションをスタートさせた。
メインモニターが一旦真っ暗になり、改めて起動画面が現れる。それを見たアスランは、思わず息を飲んだ。
「これは……!!」
その頃、他の者達も同じく息を飲んで画面を見つめていた。
彼らの目に映っていた物。それは――。
見覚えのある地球軍のマーク。
打ち出される文字列。
General
Unilateral
Neuro-Link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
「地球軍のMSのOSか!?」
そんな馬鹿な! と思いながらも画面に釘付けになる。キーボードを叩いてみると、確かにそれはMSのOSに間違いなかった。それもかなり高性能なMS。
ただしOS自体ははとてもちゃちな物で、本体に見合ったOSに書き換える事は逆に至難の業だった。今までに身につけた知識をフルに活用し、一つ一つ書き換えていく。それでも思っていた以上に面倒な事も多くて。
結局書き換えを終了し、アスランがボックスから出たのは14分後。ラスティが13分。後の3人は15分という結果に終わった。
「全員失格」
ボックスから出た彼らをまず最初に迎えたのは、サラのこの言葉だった。
「私は10分という時間を与えた。これは戦場においては致命的な時間にあたる。それなのに貴方達は、それを遙かに上回る時間をかけてしまった。実戦ならとっくに殺されてるわね」
「……」
至極尤もな意見に、誰も言い返すことが出来ない。
「やっぱり貴方達はまだまだ未熟だわ。アカデミーの成績がどんなに優秀であっても、実戦に生かすことが出来なければ何の役にも立たない。そのくらい分かっているわよね?」
プライドをいたく傷つけられるこの言葉に、イザークとディアッカが歯噛みする。
それでも何も言わないのは、悔しいことに認めざるを得ないから。最初は馬鹿馬鹿しいと思っていたこのシミュレーションに、最後には真剣に取り組んでいた。全力を出してのこの結果に、言い訳の言葉すら思いつかない。
「でもまぁ無能というわけではないみたいだけれど」
サラはそう言いながら、たった今オペレーターに渡されたばかりの書類に目を通す。数秒後、読み終えたことをオペレーターに目で合図をすると、一つ小さく頷いた。
