シャボン玉のような君に(ディアッカ)
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子供達が昼寝の時間になり、ようやく俺達二人だけの時間がやってくる。サラの部屋で、俺達は他愛ない話をしながらソファーに体を預けていた。
BGMは、サラの好きなラクス=クラインの曲。以前俺がラクス嬢に会った事があると言ったときの、サラの驚きようは今でも忘れられない。
妄信的というか、熱狂的というか……。
私も会いたい! と物凄い勢いで駄々をこねられたことを思い出し、思わず笑いがこみ上げてしまった。
「ディアッカ? 何思い出し笑いしてるの?」
「ん? あぁ、何でもないない」
「ほんとに~? 思い出し笑いをする人って、いやらしい人なんだよ」
「なんだよそれ。ほんじゃ俺っていやらしいわけ?」
「さ~て、どうだかね~?」
くすくすと俺の腕の中で笑うサラ。笑ってんじゃねーよ、と軽く小突きながらじゃれている内に、なんとなくやばい雰囲気になる。
きゃぁきゃぁ言いながら暴れていたサラと、不意に絡み合う視線。少し熱を帯びた、潤んだようなこの瞳に、何度俺の自制のタガがはずれそうになったことか。
俺は、サラが好きだ。多分今までで一番はっきりと『好き』という言葉を使える人間だと思う。
だからこそ俺は手を出せない。まだサラが幼いという事もあるが、手を出してしまうことで、今までの関係が壊れてしまうんじゃないかと不安になって。
そっと、サラの額にキスをする。サラが少し残念そうな顔をするのに気付いてはいるけれど、こいつの前では、俺は臆病者になってしまう。
「そろそろ子供達を起こす時間じゃないのか?」
大人の余裕を見せるための気力は相当なもの。必死に笑顔を作りながら、俺はサラの肩に回した腕を離した。
そんな俺の努力を知ってか知らずか、[#dc=2#]は暫く俺をじっと見つめていたが、
「そうだね……」
と小さく頷くと、ふわりと軽やかにソファから飛び下りた。
緩やかに波打つサラの髪とスカート。それらが何故か俺に、さっき目にしたシャボン玉を連想させた。
光り輝きながらふわふわと風に乗り、大空を舞うシャボン玉。だがやがて何かに触れることで、はじける時が来る。美しい音を奏でながら。
今はまだシャボン玉のようなサラ。いずれははじけ、大人の女になる日が来るだろう。そのきっかけになるのは……。
――俺でありたい。
「じゃぁ、子供達を起こしてくるね」
サラが部屋を出ようと、ドアノブに手を伸ばした瞬間。俺は、サラを抱きしめていた。
「ディアッカ!?」
俺の腕にすっぽりとくるまれ、驚きの声をあげるサラ。
「サラ……もう少しお前が大人になって……俺がもっと勇気を持てるようになったら……」
「え……?」
「そうしたら……」
『 』
耳元で小さく囁いた。その言葉に、サラの頬が真っ赤に染まる。
「だから、今はこのまま……」
「……うん」
サラが、俺の腕にそっと頭をもたれかけさせてくる。この安心しきった姿が嬉しくて……俺は更にサラをぎゅっと抱きしめた。
今この中にある温もりを逃がさないように。風に攫われていかないように……と。
〜了~
2003/8/22執筆(*ノωノ)
BGMは、サラの好きなラクス=クラインの曲。以前俺がラクス嬢に会った事があると言ったときの、サラの驚きようは今でも忘れられない。
妄信的というか、熱狂的というか……。
私も会いたい! と物凄い勢いで駄々をこねられたことを思い出し、思わず笑いがこみ上げてしまった。
「ディアッカ? 何思い出し笑いしてるの?」
「ん? あぁ、何でもないない」
「ほんとに~? 思い出し笑いをする人って、いやらしい人なんだよ」
「なんだよそれ。ほんじゃ俺っていやらしいわけ?」
「さ~て、どうだかね~?」
くすくすと俺の腕の中で笑うサラ。笑ってんじゃねーよ、と軽く小突きながらじゃれている内に、なんとなくやばい雰囲気になる。
きゃぁきゃぁ言いながら暴れていたサラと、不意に絡み合う視線。少し熱を帯びた、潤んだようなこの瞳に、何度俺の自制のタガがはずれそうになったことか。
俺は、サラが好きだ。多分今までで一番はっきりと『好き』という言葉を使える人間だと思う。
だからこそ俺は手を出せない。まだサラが幼いという事もあるが、手を出してしまうことで、今までの関係が壊れてしまうんじゃないかと不安になって。
そっと、サラの額にキスをする。サラが少し残念そうな顔をするのに気付いてはいるけれど、こいつの前では、俺は臆病者になってしまう。
「そろそろ子供達を起こす時間じゃないのか?」
大人の余裕を見せるための気力は相当なもの。必死に笑顔を作りながら、俺はサラの肩に回した腕を離した。
そんな俺の努力を知ってか知らずか、[#dc=2#]は暫く俺をじっと見つめていたが、
「そうだね……」
と小さく頷くと、ふわりと軽やかにソファから飛び下りた。
緩やかに波打つサラの髪とスカート。それらが何故か俺に、さっき目にしたシャボン玉を連想させた。
光り輝きながらふわふわと風に乗り、大空を舞うシャボン玉。だがやがて何かに触れることで、はじける時が来る。美しい音を奏でながら。
今はまだシャボン玉のようなサラ。いずれははじけ、大人の女になる日が来るだろう。そのきっかけになるのは……。
――俺でありたい。
「じゃぁ、子供達を起こしてくるね」
サラが部屋を出ようと、ドアノブに手を伸ばした瞬間。俺は、サラを抱きしめていた。
「ディアッカ!?」
俺の腕にすっぽりとくるまれ、驚きの声をあげるサラ。
「サラ……もう少しお前が大人になって……俺がもっと勇気を持てるようになったら……」
「え……?」
「そうしたら……」
『 』
耳元で小さく囁いた。その言葉に、サラの頬が真っ赤に染まる。
「だから、今はこのまま……」
「……うん」
サラが、俺の腕にそっと頭をもたれかけさせてくる。この安心しきった姿が嬉しくて……俺は更にサラをぎゅっと抱きしめた。
今この中にある温もりを逃がさないように。風に攫われていかないように……と。
〜了~
2003/8/22執筆(*ノωノ)
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