刻まれた想い(キラ)
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「ザフトの攻撃だよ!」
そんな叫びが聞こえた。
揺れる大地。耳を劈く爆音。青空を覆い隠す火柱と白煙。それはここ最近よく見ていた光景。
――ただし、モニターの中で。
戦う術を持たない僕たちに、この状況で一体何が出来るというのか。
そんな時、偶然出会った女の子とMSを見つけてしまったり。
ずっと会いたかったアスランと、皮肉な形で出会ったり。
気が付けばMSのOSを書き換えなければいけない程に追いつめられていたり。
戦争は、僕たちの運命というプログラムを、確実に作り替えていっていた。
何とか敵を追い払う事のできた僕は、MSの中で気を失ってしまった女性を、合流したサイ達と降ろし、ミリアリアに介抱を頼んだ。
皆の顔を間近に見て気持ちが落ち着くと同時に気付いた事。
「ミリアリア。サラは……?」
「あ……」
傷の手当てをしながら、ミリアリアがサイを見る。僕がその視線を追うと、サイは眉間にしわを寄せながらふいと目をそらした。
「サイ! サラは!? サラに何かあったの!? 一緒に逃げていたはずだよね!?」
ついさっきまで、僕たちと一緒にカトウゼミで談笑していたサラ。それなのに、サラの姿が今ここには無い。
「サラは……!?」
僕は、我を忘れてサイに掴みかかった。
「キラ! 落ち着けよ、キラ!」
カズイが慌てて僕を押さえにかかる。
でも落ち着けるはずなんてない。さっきから心に鳴り響いている警鐘が、僕の心臓に楔を打ち込んでいるようで。
「サイ! 教えてよ! サラは……サラはどこにいるんだよ!!」
「サラは……」
僕に胸倉を掴まれたまま、サイは絞り出すように小さな声で言った。
「死んだよ」
「……え……?」
サイを掴んでいた手が、無意識に離れる。あまりにも衝撃的な言葉に、僕の頭の中は真っ白になった。
「い……ま何て……」
目をそらしたまま、再びサイの紡いだ言葉が、僕の心をうち砕く。
「死んだんだよ、サラは。俺達と一緒に逃げている途中、落ちてきた瓦礫の下敷きになって……それで……」
――サラ ガ 死ンダ…………??
そんな叫びが聞こえた。
揺れる大地。耳を劈く爆音。青空を覆い隠す火柱と白煙。それはここ最近よく見ていた光景。
――ただし、モニターの中で。
戦う術を持たない僕たちに、この状況で一体何が出来るというのか。
そんな時、偶然出会った女の子とMSを見つけてしまったり。
ずっと会いたかったアスランと、皮肉な形で出会ったり。
気が付けばMSのOSを書き換えなければいけない程に追いつめられていたり。
戦争は、僕たちの運命というプログラムを、確実に作り替えていっていた。
何とか敵を追い払う事のできた僕は、MSの中で気を失ってしまった女性を、合流したサイ達と降ろし、ミリアリアに介抱を頼んだ。
皆の顔を間近に見て気持ちが落ち着くと同時に気付いた事。
「ミリアリア。サラは……?」
「あ……」
傷の手当てをしながら、ミリアリアがサイを見る。僕がその視線を追うと、サイは眉間にしわを寄せながらふいと目をそらした。
「サイ! サラは!? サラに何かあったの!? 一緒に逃げていたはずだよね!?」
ついさっきまで、僕たちと一緒にカトウゼミで談笑していたサラ。それなのに、サラの姿が今ここには無い。
「サラは……!?」
僕は、我を忘れてサイに掴みかかった。
「キラ! 落ち着けよ、キラ!」
カズイが慌てて僕を押さえにかかる。
でも落ち着けるはずなんてない。さっきから心に鳴り響いている警鐘が、僕の心臓に楔を打ち込んでいるようで。
「サイ! 教えてよ! サラは……サラはどこにいるんだよ!!」
「サラは……」
僕に胸倉を掴まれたまま、サイは絞り出すように小さな声で言った。
「死んだよ」
「……え……?」
サイを掴んでいた手が、無意識に離れる。あまりにも衝撃的な言葉に、僕の頭の中は真っ白になった。
「い……ま何て……」
目をそらしたまま、再びサイの紡いだ言葉が、僕の心をうち砕く。
「死んだんだよ、サラは。俺達と一緒に逃げている途中、落ちてきた瓦礫の下敷きになって……それで……」
――サラ ガ 死ンダ…………??