この想いは罪ですか?(キラ)
名前変換はこちら
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
バサバサッ。
何かが羽ばたくような音が聞こえる。
『トリィ』
聞き覚えのある声。これは……いつもキラの肩にいた鳥のロボットの声?
うっすらと目を開けると、遠くに光が見えた。その光に浮かび上がる人影。焦がれて止まないその人の姿。
「……キラ……」
愛しい人の名を呼ぶ。私は死んでも尚夢を見ているのだろうか?
……夢でも良い。
「キラ……」
貴方の姿が見えるのならそれだけで……。
「サラ!」
突如キラが叫び、こちらへと走り寄ってくる。
「気が付いたんだ!? サラ!」
「キラ……?」
「そうだよ! 僕だよ! 良かった……本当に良かった……!!」
強い力で私を抱きしめてくるこの腕の感触。とても懐かしかった。
「私……死んだんじゃ……」
「生きてるよ! あの後すぐ手術をして一命を取り留めたんだ。あれからもう2週間が過ぎてるんだよ」
「え……?」
耳を疑わずにはいられなかった。
2週間という言葉が信じられなくて。それは、とんでもなく長い時間だったから。
「私……そんなに眠っていたの……?」
「うん。でももう大丈夫。眠っている間に傷もほとんど完治しているし、問題なく生活できるはずだから。……良かった……目を覚ましてくれて本当に良かった、サラ……!!」
「キラ……」
ぬくもりを確かめるように、キラの背中に手を回す。私の記憶の中にいるキラよりも数段たくましく感じられた背中は、確かな時間の経過を思わせた。
「ごめんなさい、私……」
謝らなければ。
私のせいで、AAの人達に大きな迷惑がかかった。
キラに、心配をかけてしまった。
私のせいで……。
「何も言わないで、サラ」
全てを話そうとした私の口を、キラがそっと指で押さえた。言葉を飲み込んだ私を、優しい眼差しで見つめてくれる。
そんなキラがとても大きく見えて、私は何故か不意に泣きたくなった。
「キラ……」
「サラが何者であっても、僕にとって大切な人であることに代わりはないから。僕はサラの全てが好きなんだよ」
「でも、私は……」
私は咎人で。
多分キラの中にある私のイメージとは遠くかけ離れていて。
「サラの過去も現在も、未来も全てひっくるめて大切なんだ。サラは僕の全てなんだよ」
「だけど……っ!」
「お願いだから、僕を否定しないで」
キラを否定してるんじゃない。私は私を否定してるの。
「私は……」
「僕はサラが好きなんだ。サラがいてくれたから今の僕がある。サラが自分を否定すると言うことは、僕を否定することと同じなんだよ」
まっすぐな視線とその言葉に、私の心は真っ白になった。そんな考え方があったのかと、驚きで何も言えない。それは私が微塵も考えたことの無かったものだから。
「過去を悔やむのは誰にでもできる。でもそれじゃ何も変わらないから……一緒に未来を見よう。生きていれば過去の償いも出来る。現在を変えることも、未来を作ることもできるから」
「キラ……こんな私で良いの?」
「サラじゃなきゃだめなんだよ」
「貴方の側で……生きてて良いの?」
「当たり前だよ!!」
力強い言葉と同時に、再び抱きしめられる。
――温かかった。心も。体も。
「一緒に生きよう。サラ」
「キラ……」
改めて思う。私にとって、キラがいかに大きな存在なのかと言うことを。
もしキラと出会っていなければ、私は多分壊れたマリアのままだった。心の無いがらくたのまま、自然に消えゆく時を待っていたかもしれない。
でも今はキラがいる。キラは、私を人間にしてくれた。
愛情という名の魔法で。
「サラ、君と一緒なら僕も強くなれるんだ。生きていけるんだ」
「私も……キラと一緒なら生きていける気がする。どんなに辛くても乗り越えられるわ。きっと……」
それは願い。そして誓い。確信と自信。
「サラ」
「キラ」
からむ視線。
私達は、どちらからともなく口付けた。深く……深く、心の底まで触れあえるほどに。
もしかしたら、この時から私達は本当の恋愛をし始めたのかもしれない。
――生き抜こう。この人と共に。
そう思いながら、私はゆっくりとキラの肩に手を回した。キラに全てを預けるために。
キラの全てを受け止めるために……。
〜fin〜
何かが羽ばたくような音が聞こえる。
『トリィ』
聞き覚えのある声。これは……いつもキラの肩にいた鳥のロボットの声?
うっすらと目を開けると、遠くに光が見えた。その光に浮かび上がる人影。焦がれて止まないその人の姿。
「……キラ……」
愛しい人の名を呼ぶ。私は死んでも尚夢を見ているのだろうか?
……夢でも良い。
「キラ……」
貴方の姿が見えるのならそれだけで……。
「サラ!」
突如キラが叫び、こちらへと走り寄ってくる。
「気が付いたんだ!? サラ!」
「キラ……?」
「そうだよ! 僕だよ! 良かった……本当に良かった……!!」
強い力で私を抱きしめてくるこの腕の感触。とても懐かしかった。
「私……死んだんじゃ……」
「生きてるよ! あの後すぐ手術をして一命を取り留めたんだ。あれからもう2週間が過ぎてるんだよ」
「え……?」
耳を疑わずにはいられなかった。
2週間という言葉が信じられなくて。それは、とんでもなく長い時間だったから。
「私……そんなに眠っていたの……?」
「うん。でももう大丈夫。眠っている間に傷もほとんど完治しているし、問題なく生活できるはずだから。……良かった……目を覚ましてくれて本当に良かった、サラ……!!」
「キラ……」
ぬくもりを確かめるように、キラの背中に手を回す。私の記憶の中にいるキラよりも数段たくましく感じられた背中は、確かな時間の経過を思わせた。
「ごめんなさい、私……」
謝らなければ。
私のせいで、AAの人達に大きな迷惑がかかった。
キラに、心配をかけてしまった。
私のせいで……。
「何も言わないで、サラ」
全てを話そうとした私の口を、キラがそっと指で押さえた。言葉を飲み込んだ私を、優しい眼差しで見つめてくれる。
そんなキラがとても大きく見えて、私は何故か不意に泣きたくなった。
「キラ……」
「サラが何者であっても、僕にとって大切な人であることに代わりはないから。僕はサラの全てが好きなんだよ」
「でも、私は……」
私は咎人で。
多分キラの中にある私のイメージとは遠くかけ離れていて。
「サラの過去も現在も、未来も全てひっくるめて大切なんだ。サラは僕の全てなんだよ」
「だけど……っ!」
「お願いだから、僕を否定しないで」
キラを否定してるんじゃない。私は私を否定してるの。
「私は……」
「僕はサラが好きなんだ。サラがいてくれたから今の僕がある。サラが自分を否定すると言うことは、僕を否定することと同じなんだよ」
まっすぐな視線とその言葉に、私の心は真っ白になった。そんな考え方があったのかと、驚きで何も言えない。それは私が微塵も考えたことの無かったものだから。
「過去を悔やむのは誰にでもできる。でもそれじゃ何も変わらないから……一緒に未来を見よう。生きていれば過去の償いも出来る。現在を変えることも、未来を作ることもできるから」
「キラ……こんな私で良いの?」
「サラじゃなきゃだめなんだよ」
「貴方の側で……生きてて良いの?」
「当たり前だよ!!」
力強い言葉と同時に、再び抱きしめられる。
――温かかった。心も。体も。
「一緒に生きよう。サラ」
「キラ……」
改めて思う。私にとって、キラがいかに大きな存在なのかと言うことを。
もしキラと出会っていなければ、私は多分壊れたマリアのままだった。心の無いがらくたのまま、自然に消えゆく時を待っていたかもしれない。
でも今はキラがいる。キラは、私を人間にしてくれた。
愛情という名の魔法で。
「サラ、君と一緒なら僕も強くなれるんだ。生きていけるんだ」
「私も……キラと一緒なら生きていける気がする。どんなに辛くても乗り越えられるわ。きっと……」
それは願い。そして誓い。確信と自信。
「サラ」
「キラ」
からむ視線。
私達は、どちらからともなく口付けた。深く……深く、心の底まで触れあえるほどに。
もしかしたら、この時から私達は本当の恋愛をし始めたのかもしれない。
――生き抜こう。この人と共に。
そう思いながら、私はゆっくりとキラの肩に手を回した。キラに全てを預けるために。
キラの全てを受け止めるために……。
〜fin〜
13/13ページ
