この想いは罪ですか?(キラ)
名前変換はこちら
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「サラ!」
交代の時間になったため、救護室から出たところを呼び止められた。その声に、無意識に笑みが浮かんでしまう。
「キラ!」
廊下の向こうから、キラが走ってくるのが見える。そのままの勢いで抱きついてくるキラの胸に自分の体を預けると、心の底からほっとする事が出来た。
「サラはこれから休憩?」
「うん、そうだよ。キラは?」
「僕も次の戦闘まで待機なんだ」
「そっか。丁度良いタイミングだったね」
いつの間にか敬語の無くなったキラ。それだけ私達の心は近付いていた。
どんなに忙しくても、一緒にいられる時間を捻出する。お互いが自然に一緒にいることを望み、求めていた。いつ何が起こってもおかしくない状況だからこそ、少しでも長い時間を共に過ごしたかったのだ。
少しでも……例えあと少しの時しか残されていないとしても。
ランチを持って行く先は、私の部屋。いつもは私がキラの部屋に行くのだが、今日は珍しく私の部屋へと向かった。
救護班の手伝いとは言っても、私はまだ民間人扱いをされている。部屋もドックに近いところに移動はしたものの、民間人のブロックのまま。そのため、キラが私の部屋に足を運ぶことは滅多になかった。
「サラの部屋に来るのは久しぶりだな。少し模様替えした?」
「正解! よく分かるね~」
「そりゃ、サラの事だからね」
自信満々で答えるキラが、愛しい。何事も無ければ、素直にそれを受け止め、幸せに浸れていただろう。
しかし……。
例えキラであっても、今私の心の中にある不安を完全に取り除くことは出来なかった。
――先ほどの結果が気になって。
キラの私への想いが本物だからこそ、罪の意識が膨らんでいく。
必死に取り繕おうとしてはいても、自然とその心は態度に表れていたらしい。談笑していると、不意に尋ねられてしまった。
「サラ……何か悩み事でもあるの?」
「え? そ、そんな事ないよ、全然」
「でも、さっきからずっと辛そうな顔してる。僕には話せないこと?」
「キラ……」
全てを話してしまいたかった。話してしまえば、少しは楽になれるかもしれない。でも話すことできっと私は……キラに……。
「ごめんね。ブルーデーだからちょっと体がだるくて。心配かけちゃったね」
女性特有の現象を理由に、その場を凌ぐ。今はそれしか思いつかないから。
「そっか、女の子は大変だね」
キラも納得してくれた。
本当のところは分からないが、とりあえず、今は。
「ごめんね……」
「サラ?」
ドンドンドンッ!
突然私の部屋を叩く音がした。何事かと立ち上がろうとしたときには、もう扉が開いている。
「サラさん、すぐに来て下さい! またあの症状の患者が出ました。もう手に負えない状況です。人数も把握できない状態で……」
「分かりました、すぐに向かいます」
急いでクローゼットから白衣を取り出して羽織る。幸せを満喫する時間はもう存在しないことを実感した。
「ごめんね、キラ。仕事に戻らなきゃ」
「ううん、仕方ないよ。……無理しないようにね」
「ありがとう」
机の引き出しから、小さなポーチを取り出し、装着する。もうずっと長い間封印してきたそれを確認すると、私はキラに近寄った。
「キラも……頑張ってね。無理しないでね」
「サラ……何か変だよ? 一体……」
「大好きだよ、キラ」
「サラ? あ……」
続く言葉を飲み込ませるように、私は口付けた。
深く、深く……最初で最後の、私からの口付け。
「じゃあね! 行ってきます!」
満面の笑顔をキラに向け、私は踵を返すと部屋を出た。
そのまま救護室へと走っていく。
「大好きだよ、キラ……」
キラを背にした瞬間、溢れ出た涙を拭うこともせず、私は走り続けた。
交代の時間になったため、救護室から出たところを呼び止められた。その声に、無意識に笑みが浮かんでしまう。
「キラ!」
廊下の向こうから、キラが走ってくるのが見える。そのままの勢いで抱きついてくるキラの胸に自分の体を預けると、心の底からほっとする事が出来た。
「サラはこれから休憩?」
「うん、そうだよ。キラは?」
「僕も次の戦闘まで待機なんだ」
「そっか。丁度良いタイミングだったね」
いつの間にか敬語の無くなったキラ。それだけ私達の心は近付いていた。
どんなに忙しくても、一緒にいられる時間を捻出する。お互いが自然に一緒にいることを望み、求めていた。いつ何が起こってもおかしくない状況だからこそ、少しでも長い時間を共に過ごしたかったのだ。
少しでも……例えあと少しの時しか残されていないとしても。
ランチを持って行く先は、私の部屋。いつもは私がキラの部屋に行くのだが、今日は珍しく私の部屋へと向かった。
救護班の手伝いとは言っても、私はまだ民間人扱いをされている。部屋もドックに近いところに移動はしたものの、民間人のブロックのまま。そのため、キラが私の部屋に足を運ぶことは滅多になかった。
「サラの部屋に来るのは久しぶりだな。少し模様替えした?」
「正解! よく分かるね~」
「そりゃ、サラの事だからね」
自信満々で答えるキラが、愛しい。何事も無ければ、素直にそれを受け止め、幸せに浸れていただろう。
しかし……。
例えキラであっても、今私の心の中にある不安を完全に取り除くことは出来なかった。
――先ほどの結果が気になって。
キラの私への想いが本物だからこそ、罪の意識が膨らんでいく。
必死に取り繕おうとしてはいても、自然とその心は態度に表れていたらしい。談笑していると、不意に尋ねられてしまった。
「サラ……何か悩み事でもあるの?」
「え? そ、そんな事ないよ、全然」
「でも、さっきからずっと辛そうな顔してる。僕には話せないこと?」
「キラ……」
全てを話してしまいたかった。話してしまえば、少しは楽になれるかもしれない。でも話すことできっと私は……キラに……。
「ごめんね。ブルーデーだからちょっと体がだるくて。心配かけちゃったね」
女性特有の現象を理由に、その場を凌ぐ。今はそれしか思いつかないから。
「そっか、女の子は大変だね」
キラも納得してくれた。
本当のところは分からないが、とりあえず、今は。
「ごめんね……」
「サラ?」
ドンドンドンッ!
突然私の部屋を叩く音がした。何事かと立ち上がろうとしたときには、もう扉が開いている。
「サラさん、すぐに来て下さい! またあの症状の患者が出ました。もう手に負えない状況です。人数も把握できない状態で……」
「分かりました、すぐに向かいます」
急いでクローゼットから白衣を取り出して羽織る。幸せを満喫する時間はもう存在しないことを実感した。
「ごめんね、キラ。仕事に戻らなきゃ」
「ううん、仕方ないよ。……無理しないようにね」
「ありがとう」
机の引き出しから、小さなポーチを取り出し、装着する。もうずっと長い間封印してきたそれを確認すると、私はキラに近寄った。
「キラも……頑張ってね。無理しないでね」
「サラ……何か変だよ? 一体……」
「大好きだよ、キラ」
「サラ? あ……」
続く言葉を飲み込ませるように、私は口付けた。
深く、深く……最初で最後の、私からの口付け。
「じゃあね! 行ってきます!」
満面の笑顔をキラに向け、私は踵を返すと部屋を出た。
そのまま救護室へと走っていく。
「大好きだよ、キラ……」
キラを背にした瞬間、溢れ出た涙を拭うこともせず、私は走り続けた。
