いつだって君の側に(アスラン)
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突然の告白に、私の頭は真っ白になってしまった。まさかアスランが私に好意を持っていたなんて……。同じクルーゼ隊所属とは言え、任務の時以外ほとんど交流もない私の一体どこに惹かれたというのか。
「いつだってサラは一生懸命で、危なっかしくて。男ばかりのこの隊の中で一人、必死に虚勢を張っている姿が痛々しくて……気になってたんだ。ずっと」
「別に私は……」
「これからはサラは一人じゃない。一緒に喜びと悲しみを分け合おう」
「アスラン……」
「俺と一緒に……」
アスランの腕に力が入る。同時に痛いほど伝わってくる、アスランの想い。
「サラ、好きだよ」
「あ……」
ゆっくりと顎を持ち上げられ、口付けられる。驚きで硬直してしまった私に、何度も……何度も落とされる優しい口付け。
「……んなの……て……」
「サラ?」
「こんなのって狡いよ、アスラン……いきなり告白してきて、しかもこんな事……」
「嫌だった、か?」
強引に私に口付けたくせに。不安そうに私を見つめてくるアスラン。
本当に狡い。
「辛くて、悲しくて……寂しくて……そんな時にこんな風に優しくされたら私……」
「サラ?」
「流されたくなっちゃうじゃない……」
「サラ……!」
私はゆっくりと、アスランの背中に手を回した。
「あの日……血のバレンタインのあの日、自分に誓ったの。一人で生きていこうって。強く生きようって。それなのに……アスランは私に誓いを破らせようとしてる……」
「じゃぁ、俺と改めて誓えばいい」
「アスランと?」
「これからは二人で生きていこう。さっきも言ったけど、喜びも悲しみも一緒に分け合うんだ」
「それが、誓い?」
「ああ」
「……それも良いかもしれないね」
一人でいるのは辛いけど、私を想ってくれる人と一緒に生きていけるなら……悲しみが半分になるかもしれない。喜びは倍増するかもしれない。
貴方の優しさに流されれば、私は今の苦しみから逃れられるかもしれない。
「ずっと一緒だ、サラ。俺はいつも君の側にいるから」
「……うん」
止まりかけていた涙が、再び溢れてきた。でもこれはさっきまでの悲しい涙じゃない。もっと別の……温まった胸の奥から流れ出ている涙。
「泣かないでよ、サラ。笑って?」
アスランが、そっと私の頬に手を当てながら、優しく微笑む。その笑顔に鼓動が速まるのを感じながら、血のバレンタイン以降、忘れていた笑顔をアスランに向けたのだったーー。
〜了〜
「いつだってサラは一生懸命で、危なっかしくて。男ばかりのこの隊の中で一人、必死に虚勢を張っている姿が痛々しくて……気になってたんだ。ずっと」
「別に私は……」
「これからはサラは一人じゃない。一緒に喜びと悲しみを分け合おう」
「アスラン……」
「俺と一緒に……」
アスランの腕に力が入る。同時に痛いほど伝わってくる、アスランの想い。
「サラ、好きだよ」
「あ……」
ゆっくりと顎を持ち上げられ、口付けられる。驚きで硬直してしまった私に、何度も……何度も落とされる優しい口付け。
「……んなの……て……」
「サラ?」
「こんなのって狡いよ、アスラン……いきなり告白してきて、しかもこんな事……」
「嫌だった、か?」
強引に私に口付けたくせに。不安そうに私を見つめてくるアスラン。
本当に狡い。
「辛くて、悲しくて……寂しくて……そんな時にこんな風に優しくされたら私……」
「サラ?」
「流されたくなっちゃうじゃない……」
「サラ……!」
私はゆっくりと、アスランの背中に手を回した。
「あの日……血のバレンタインのあの日、自分に誓ったの。一人で生きていこうって。強く生きようって。それなのに……アスランは私に誓いを破らせようとしてる……」
「じゃぁ、俺と改めて誓えばいい」
「アスランと?」
「これからは二人で生きていこう。さっきも言ったけど、喜びも悲しみも一緒に分け合うんだ」
「それが、誓い?」
「ああ」
「……それも良いかもしれないね」
一人でいるのは辛いけど、私を想ってくれる人と一緒に生きていけるなら……悲しみが半分になるかもしれない。喜びは倍増するかもしれない。
貴方の優しさに流されれば、私は今の苦しみから逃れられるかもしれない。
「ずっと一緒だ、サラ。俺はいつも君の側にいるから」
「……うん」
止まりかけていた涙が、再び溢れてきた。でもこれはさっきまでの悲しい涙じゃない。もっと別の……温まった胸の奥から流れ出ている涙。
「泣かないでよ、サラ。笑って?」
アスランが、そっと私の頬に手を当てながら、優しく微笑む。その笑顔に鼓動が速まるのを感じながら、血のバレンタイン以降、忘れていた笑顔をアスランに向けたのだったーー。
〜了〜
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