好きな気持ちをキスにして(ディアッカ)
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「ネギチャーシューと餃子2人前!」
「りょうか~い! ネギチャーシューと餃子2人前!」
「こっちの味噌ラーメン未だか~?」
「は~いはいはい、もうちょっとだから待っててよ~!」
「ビール3本追加な~! 急いでくれよ!」
「はいはい、分かりましたよ~!」
「チンジャオロースとニラレバも追加だ! あとお冷やも頼むな~!」
「あ~も~分かってますってば~~!!」
全く、猫の手も借りたいってのはこの事で。
実家が中華料理屋をやっているため、学校が休みの日にはこうして手伝いをしているわけだけど、何せ休みの日はお客が多い。しかもよく食べる食欲魔人のような男共が、平日からは考えられないくらいにうようよやってくるために、なかなか手が回らなかった。
「サラ! 味噌ラーメンとビール、ここに置いておくからね! あと餃子ももう焼き上がるよ!」
「はいな! 了解!」
客席とキッチンを行ったり来たり。
お昼時と言うこともあり店内はもちろんのこと、店の外にも行列が出来ている状態で、休む暇がない。クーラーを利かせているにも関わらず、私は汗だくになりながら走り回っていた。
「味噌ラーメンお待ちどーさま~! こちらはビールね。餃子はもうすぐ焼き上がるよ!」
一人、また一人と入れ替わっていくお客。
一時間もすると、なんとか店の外の客もほとんどいなくなった。ここまでくると、やっと小走りから解放される。
「お姉さ~ん、こっちラーメンライス大盛りね~!」
「はいな! ラーメンライ……ぅえぇっ!?」
ふらふらになりながら、たった今入ってきたお客の注文を受け……私は思わず驚きの声をあげた。
「ディアッカ! いつ帰ってきたのよ!」
ディアッカ=エルスマン。
密かに私が想いを寄せているご近所さんが、そこにいた。
「ついさっき。今日から3日間休暇でさ。せっかく帰ってきたんだからお前んとこの飯を食おうと思って」
思いも寄らない来訪者に、
「ら、ラーメンライス大盛り~!」
と奥に叫ぶ声が震えてしまう。そんな私を見ながら、ディアッカはしてやったりといった顔で笑っていた。
ラーメンライスが出来上がる頃には、店内にいたお客もほとんどいなくなっていた。
私もやっと休憩を兼ねたお昼を取ることが出来る。やれやれ……と奥に入って行こうとすると、ディアッカに呼び止められた。
「サラもこれからお昼だろ? ここで一緒に食べたらいいじゃん」
「はいぃ!?」
――い、良いの!? ほんとに良いの!?
私は心の中で叫んでいた。だってだって……ディアッカと一緒にランチだよ?
「じゃ、じゃぁ……」
そう言いながら私は一旦奥へ入ると、自分のお昼を持ってディアッカの正面に座った。
「りょうか~い! ネギチャーシューと餃子2人前!」
「こっちの味噌ラーメン未だか~?」
「は~いはいはい、もうちょっとだから待っててよ~!」
「ビール3本追加な~! 急いでくれよ!」
「はいはい、分かりましたよ~!」
「チンジャオロースとニラレバも追加だ! あとお冷やも頼むな~!」
「あ~も~分かってますってば~~!!」
全く、猫の手も借りたいってのはこの事で。
実家が中華料理屋をやっているため、学校が休みの日にはこうして手伝いをしているわけだけど、何せ休みの日はお客が多い。しかもよく食べる食欲魔人のような男共が、平日からは考えられないくらいにうようよやってくるために、なかなか手が回らなかった。
「サラ! 味噌ラーメンとビール、ここに置いておくからね! あと餃子ももう焼き上がるよ!」
「はいな! 了解!」
客席とキッチンを行ったり来たり。
お昼時と言うこともあり店内はもちろんのこと、店の外にも行列が出来ている状態で、休む暇がない。クーラーを利かせているにも関わらず、私は汗だくになりながら走り回っていた。
「味噌ラーメンお待ちどーさま~! こちらはビールね。餃子はもうすぐ焼き上がるよ!」
一人、また一人と入れ替わっていくお客。
一時間もすると、なんとか店の外の客もほとんどいなくなった。ここまでくると、やっと小走りから解放される。
「お姉さ~ん、こっちラーメンライス大盛りね~!」
「はいな! ラーメンライ……ぅえぇっ!?」
ふらふらになりながら、たった今入ってきたお客の注文を受け……私は思わず驚きの声をあげた。
「ディアッカ! いつ帰ってきたのよ!」
ディアッカ=エルスマン。
密かに私が想いを寄せているご近所さんが、そこにいた。
「ついさっき。今日から3日間休暇でさ。せっかく帰ってきたんだからお前んとこの飯を食おうと思って」
思いも寄らない来訪者に、
「ら、ラーメンライス大盛り~!」
と奥に叫ぶ声が震えてしまう。そんな私を見ながら、ディアッカはしてやったりといった顔で笑っていた。
ラーメンライスが出来上がる頃には、店内にいたお客もほとんどいなくなっていた。
私もやっと休憩を兼ねたお昼を取ることが出来る。やれやれ……と奥に入って行こうとすると、ディアッカに呼び止められた。
「サラもこれからお昼だろ? ここで一緒に食べたらいいじゃん」
「はいぃ!?」
――い、良いの!? ほんとに良いの!?
私は心の中で叫んでいた。だってだって……ディアッカと一緒にランチだよ?
「じゃ、じゃぁ……」
そう言いながら私は一旦奥へ入ると、自分のお昼を持ってディアッカの正面に座った。
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