星に、誓いを(キラ)
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「うわ~、綺麗!」
サラが、窓から見える流星群を見ながら叫ぶ。
今日は敵からの攻撃もなく、AAの中は穏やかな時間が流れていた。僕とサラも、久しぶりにのんびりとした時間を過ごしている。
「ほらほら、キラも見てよ! すっごく綺麗だよ」
「そうだね。地上からは見たことがあったけど……まさか宇宙空間であんな物を見られるなんて」
「私もびっくりしちゃった。こんな事ってあるんだね~」
窓におでこをぴったりとくっつけながら、無邪気に喜んでいるサラ。ほんとに僕と同い年なのかなぁ? なんて事を思いながらも、僕は目を細めていた。
普段は子供扱いされる僕だけど、サラの前ではほんの少しだけ大人ぶる事が出来る。
サラは僕にとって、純粋に守りたい人だった。
初めて出会ったとき、実は年上だと思っていた。何もしゃべらないと、不思議と大人びた印象を受けるのだ。泣いていた僕にそっとハンカチをさしのべてくれたサラを見たときの感覚は、今でも記憶に新しい。
「あ! また流れた!」
サラが一人、興奮しながら叫ぶ。
「キ~ラ~! ほらほら、ちゃんと見てないとどんどん流れちゃうよ?」
「分かってるよ」
「分かってないよ~! 星は流れるとあっと言う間に消えちゃうんだから。これだけ流れてても、願い事を言うのは大変なんだぞ?」
「願い事……?」
サラの言葉に、僕は首を傾げた。
流れ星と願い事。何か繋がりがあるんだろうか?
「あれ? キラ、知らないの? 流れ星にお願い事をすると、願いが叶うって言うお話」
「全然。初めて聞いたよ」
「そうだったんだ?」
驚いたように僕の顔を見るサラ。そんなにメジャーなのかなぁ? その話。なんだか女の子特有の、おまじないとか迷信とかの類にしか思えないんだけど。
「仕方ないなぁ。私が教えてしんぜよう!」
サラはにこりと笑うと、強引に僕の顔を窓の側に近付ける。サラ自身も、再び頭を窓にくっつけた。どうやら窓の外を見ろという事らしい。
元々小さな窓だけに、二人で窓を覗くには、僕たちの頭が触れ合う程に近付けなきゃいけないわけで……。瞬間ふわりと香ってきたサラのシャンプーの香りが、僕の鼻と心をくすぐった。
「キラもよく見て、流れ星を見つけてね。星が光って流れて消えてしまうまでのあの短い時間の間に、願い事を3回心の中で繰り返す。やり方はそれだけだから」
「え~!? あの短い時間内に3回も? そりゃ無理だ。」
「だからたくさん流れているときに、何度もトライするんじゃない。構えてる分言いやすいでしょ? いきなりだったらさすがに無理だけど」
「分かってても無理だと思うけど……『金! 金! 金!』とかならなんとかなるかもしれないけどさ」
「……キラ……そこまで極めた願いを言わなくても……」
サラが呆れたような表情で、首を振りながら僕の肩を叩く。でも、そのくらい短い言葉じゃないと、1秒に満たない時間の中で、3回も願い事を言うのは無理な話じゃないか?
サラが、窓から見える流星群を見ながら叫ぶ。
今日は敵からの攻撃もなく、AAの中は穏やかな時間が流れていた。僕とサラも、久しぶりにのんびりとした時間を過ごしている。
「ほらほら、キラも見てよ! すっごく綺麗だよ」
「そうだね。地上からは見たことがあったけど……まさか宇宙空間であんな物を見られるなんて」
「私もびっくりしちゃった。こんな事ってあるんだね~」
窓におでこをぴったりとくっつけながら、無邪気に喜んでいるサラ。ほんとに僕と同い年なのかなぁ? なんて事を思いながらも、僕は目を細めていた。
普段は子供扱いされる僕だけど、サラの前ではほんの少しだけ大人ぶる事が出来る。
サラは僕にとって、純粋に守りたい人だった。
初めて出会ったとき、実は年上だと思っていた。何もしゃべらないと、不思議と大人びた印象を受けるのだ。泣いていた僕にそっとハンカチをさしのべてくれたサラを見たときの感覚は、今でも記憶に新しい。
「あ! また流れた!」
サラが一人、興奮しながら叫ぶ。
「キ~ラ~! ほらほら、ちゃんと見てないとどんどん流れちゃうよ?」
「分かってるよ」
「分かってないよ~! 星は流れるとあっと言う間に消えちゃうんだから。これだけ流れてても、願い事を言うのは大変なんだぞ?」
「願い事……?」
サラの言葉に、僕は首を傾げた。
流れ星と願い事。何か繋がりがあるんだろうか?
「あれ? キラ、知らないの? 流れ星にお願い事をすると、願いが叶うって言うお話」
「全然。初めて聞いたよ」
「そうだったんだ?」
驚いたように僕の顔を見るサラ。そんなにメジャーなのかなぁ? その話。なんだか女の子特有の、おまじないとか迷信とかの類にしか思えないんだけど。
「仕方ないなぁ。私が教えてしんぜよう!」
サラはにこりと笑うと、強引に僕の顔を窓の側に近付ける。サラ自身も、再び頭を窓にくっつけた。どうやら窓の外を見ろという事らしい。
元々小さな窓だけに、二人で窓を覗くには、僕たちの頭が触れ合う程に近付けなきゃいけないわけで……。瞬間ふわりと香ってきたサラのシャンプーの香りが、僕の鼻と心をくすぐった。
「キラもよく見て、流れ星を見つけてね。星が光って流れて消えてしまうまでのあの短い時間の間に、願い事を3回心の中で繰り返す。やり方はそれだけだから」
「え~!? あの短い時間内に3回も? そりゃ無理だ。」
「だからたくさん流れているときに、何度もトライするんじゃない。構えてる分言いやすいでしょ? いきなりだったらさすがに無理だけど」
「分かってても無理だと思うけど……『金! 金! 金!』とかならなんとかなるかもしれないけどさ」
「……キラ……そこまで極めた願いを言わなくても……」
サラが呆れたような表情で、首を振りながら僕の肩を叩く。でも、そのくらい短い言葉じゃないと、1秒に満たない時間の中で、3回も願い事を言うのは無理な話じゃないか?
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