この想いは罪ですか?(キラ)
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日に日に戦況が悪化していく。それに比例して、キラの出撃回数も増えていっていた。
AAは常にギリギリの所で戦っており、ちょっとした時に交代できる人員など存在してはいない。一人一人がかけがえのない存在だからこそ、団結力はとてつもなく強かった。
お互いを尊重し、お互い助け合う。そんな仲間がたくさんいるからこそ、最初は戦いを嫌っていたというキラも、今では仲間を守るために自ら戦場へと赴いていた。
もちろん私も例外ではない。一緒に戦う事こそ出来はしないものの、AAの一員として救護班のサポートをさせてもらうようになっていた。大切な人の戦いを、影で支える。これも、一つの幸せの形。
しかし……それも長くは続かなかった。
ここ数日、何故かおかしな現象が続いていた。正体不明の高熱を出すクルーが増えてきているのだ。
最初は技術者の一人。言葉を発することすら出来ず、意識が朦朧とする中ひたすらうなされ続けていた。
解熱剤も効かず、40度近い熱にも関わらず汗も出ない。解決法の見つからぬまま日を追う毎に一人、また一人と、着実に同じ症状の患者が増え続け、今日で4日目。全部で7人の患者が、今私がいるこの救護室に隔離されている。
ちなみに私は、自らこの患者達の看護をかって出ていた。
カチャカチャとキーボードを叩く音が、救護室に響いている。
今ここには、私以外の救護班メンバーはいない。それは私にとって、とても都合のいい状況だった。何故なら誰にも見られることなく、実験をすることが出来るから。しかもここには必要最低限の医療器具が揃っているため、ありがたかった。
私は過去に、医療関係の研究所にいたことがある。元々医療系の学科を選考していたため、一般的な医療知識はもちろんのこと、特異的な物に関しても一通りの知識を身につけていた。
でもまさかそれがこんな所で役に立ってしまうとは思ってもみなかった。
現在隔離されている患者達の血液を採取し、検査結果を打ち込んでいく。私しか知らない特殊なプログラムで解析すると、はじき出されたのはーー。
「やっぱり……」
その結果に泣きたくなった。調べる前に、自分が予測した通りの結果がそのまま現れてしまったから。しかもそれは、一番望んでいない結果だったから。
「カミサマなんて、いないよね。この世界には……」
私は、深い溜息をつきながら自分の左手の爪を見た。
普段からマニキュアをしている為、気付かれる事は無いのだが、本当は何もしなくても、小指の爪にだけは色が付いているのだ。
深い……深くて暗い紅色に。
AAは常にギリギリの所で戦っており、ちょっとした時に交代できる人員など存在してはいない。一人一人がかけがえのない存在だからこそ、団結力はとてつもなく強かった。
お互いを尊重し、お互い助け合う。そんな仲間がたくさんいるからこそ、最初は戦いを嫌っていたというキラも、今では仲間を守るために自ら戦場へと赴いていた。
もちろん私も例外ではない。一緒に戦う事こそ出来はしないものの、AAの一員として救護班のサポートをさせてもらうようになっていた。大切な人の戦いを、影で支える。これも、一つの幸せの形。
しかし……それも長くは続かなかった。
ここ数日、何故かおかしな現象が続いていた。正体不明の高熱を出すクルーが増えてきているのだ。
最初は技術者の一人。言葉を発することすら出来ず、意識が朦朧とする中ひたすらうなされ続けていた。
解熱剤も効かず、40度近い熱にも関わらず汗も出ない。解決法の見つからぬまま日を追う毎に一人、また一人と、着実に同じ症状の患者が増え続け、今日で4日目。全部で7人の患者が、今私がいるこの救護室に隔離されている。
ちなみに私は、自らこの患者達の看護をかって出ていた。
カチャカチャとキーボードを叩く音が、救護室に響いている。
今ここには、私以外の救護班メンバーはいない。それは私にとって、とても都合のいい状況だった。何故なら誰にも見られることなく、実験をすることが出来るから。しかもここには必要最低限の医療器具が揃っているため、ありがたかった。
私は過去に、医療関係の研究所にいたことがある。元々医療系の学科を選考していたため、一般的な医療知識はもちろんのこと、特異的な物に関しても一通りの知識を身につけていた。
でもまさかそれがこんな所で役に立ってしまうとは思ってもみなかった。
現在隔離されている患者達の血液を採取し、検査結果を打ち込んでいく。私しか知らない特殊なプログラムで解析すると、はじき出されたのはーー。
「やっぱり……」
その結果に泣きたくなった。調べる前に、自分が予測した通りの結果がそのまま現れてしまったから。しかもそれは、一番望んでいない結果だったから。
「カミサマなんて、いないよね。この世界には……」
私は、深い溜息をつきながら自分の左手の爪を見た。
普段からマニキュアをしている為、気付かれる事は無いのだが、本当は何もしなくても、小指の爪にだけは色が付いているのだ。
深い……深くて暗い紅色に。